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涙するまで、生きる(LOIN DES HOMMES / FAR FROM MEN)2014 [な行の映画]

涙するまで、生きる.jpg 涙するまで、生きる  とは? ^^;

製作国 フランス

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『異邦人』などで知られるノーベル文学賞作家アルベール・カミュが、
フランスとアルジェリアの狭間で経験した自らの苦渋の葛藤を投影した短編を
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」の
ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化した感動ドラマ。
アルジェリアの独立戦争を背景に、殺人の容疑をかけられたアラブ人と、
その護送を命じられた元軍人の教師が、
危険な道中を共にする中で次第に固い絆で結ばれていく姿を通して、
不条理な世界で浮かび上がる人間の尊厳を力強く描き出す。
監督は本作が長編2作目のフランスの俊英ダヴィド・オロファン。
                    (allcinema より)

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1954年のアルジェリア。
荒涼たる山岳地帯の一角に建つ小学校には、フランス人教師が一人で暮らしていた。

生徒は14~5人程で、皆貧しい地元民の子供・・・
下校の時には、紙袋に入れた穀物などを配ることもあった。

ダリュ(ヴィゴ・モーテンセン)は教育の大切さを肝に銘じ、日々をつつましく生きていた。

涙するまで、生きる2.jpg

そんなある日、憲兵に引立てられて一人のアラブ人がやってくる。

憲兵が言うには、
人手が足りないので自分の仕事はここまで!
後は、ダリュが この容疑者をタンギーという町まで護送すること!

涙するまで、生きる1.jpg

否応もなく、“殺人の容疑者” を残して憲兵は立ち去ってしまう。

容疑者と二人きりとなったダリュは、まず彼の縄目を解いてやり・・・
テーブルに二人分の夕餉を用意し、一緒に食べた。

こいつはフランス語も解さない奴だ と、憲兵は言ったが
フランス人の農場で働いたことがあるという その男は、少しは話せる と言うのだった。

粗末な簡易ベッドを用意し、寝かせてやったが
どうやら熱があるようで!? 苦しそうにしており・・・

ダリュは迷惑そうな表情をしながらも、男の額を冷やしてやるなどして介抱した。
しかし、しっかりと銃を身近に置くのも忘れずに・・・!

翌朝になっても、男は逃げておらず・・・!?
どうしてもタンギーという町に連れて行って欲しい と言うのだった。
裁判と言えども、みすみす殺されに行くようなものだ と、気が進まぬダリュ・・・

ところがっ
アラブ人の一団がやってきて、突然の襲撃!?

これは、“いとこ殺し” の容疑者に対する復讐だったが、
ダリュが銃で応戦し、どうにか追い返すことが出来た。

ホッとしたのも束の間!?
今度はフランス人までもが、何故か家畜殺しの嫌疑で “容疑者” を渡せ! と言ってくる!?

とりあえず彼らを追い返したものの・・・
このまま学校に止まるわけにはいかなくなり!?
早速、旅支度を整え! タンギーへと向かうのだった。

最初は、谷あいの道を歩いていた二人だったが・・・
馬の蹄が近づいてくる気配に、慌てて岩場を駆け上り!?
その場はひとまず、やり過ごす・・・。

しかし、危険が身近に迫っているのを実感した二人は、その後は
回り道にはなるが、少しでも安全な? 尾根伝いに進むことに・・・!

ところがっ
危険は“追手” ばかりではなかった!?

さて・・・?

涙するまで、生きる3.jpg
         ダリュ(ヴィゴ・モーテンセン) & モハメド(レダ・カテブ)

う~ん ^^; どうしましょ!? 
ネタバレになっても、書きたいことだらけです~  ^q^
でも、やはりここで止めておきませふ!(汗)

でっ
あまりにも感銘を受けたのでっ
パンフまで買ってしまいましたぁ  ポリポリ (・・*)ゞ 700円なり~

アルベール・カミュは大叔父という、セイン・カミュのレビューもなかなか興味深いですが、
その他インタビューなど、盛り沢山で お得感たっぷり♪ w

「追放と王国」の中の「客」が原作だそうで、こちらも読んでみたくなりました。

ご多分に漏れず、原作とはちょっと?違うらしいのですけれども・・・
この素晴らしくも渋過ぎるストーリー ^^; それ自体の魅力もさることながらっ
 
ヴィゴ・モーテンセンの、演技を超えた!? 圧倒的な存在感の魅力に尽きる! 
と申し上げたいですね~ w

彼の顔を見ると、いつも大型の猛禽類をイメージしてしまうのですが・・・ ^^;
ともかく渋くてカッコイイ♪ 
彼なら煙草を許してもいいと思う!(脱線! (笑))

2014年の3本のご出演作は、どれも荒涼たる大地に身を置くような役ばかり!?
話す言葉も様々で・・・
身体も張るが、持久力をも試されるような主人公たち という印象でしたが?

本作では、久々に “男” を感じてしまいましたわ。 (・・*)ゞ
(単なるセックス・アピールに非ず! ^^; わかるかなぁ?)

蛇足のようでナンですが ^^;
モハメド役のレダ・カテブも良い味出していましたね。(微笑)
抑えた演技に、只者ではないものを感じましたわ。

二人の間には確実に “信頼感” というものが存在していたように思われます。
・・・それは穏やかで心地よいものでした。

いやー ^^; ともかく、このタイトル・・・  
カミュを良く知らない私などには はて?(・_・?) ハテ?状態でしたが・・・w

でも、観られて本当に良かったです♪ 良い意味で予想を裏切られた感じ?

・・・いぶし銀の味わいとでも言うのでしょうか? 
いつまでも心に残りそうな、思いの強い作品が、また一つ増えました。

男性なら、私などよりももっと深く味わうことが出来るのでは?
と思える、優れた人間ドラマ 男の映画に仕上がっていたと思います。

ちょいと的外れで可笑しいかもしれませぬが? ^^;
例えば、私はサム・ペキンパー監督を思い出してしまいました。

本作の監督さんが “ウエスタン” をイメージした と仰っていましたので。 ^q^

それにしても・・・
“異邦人” という言葉の意味を、これ程ガツンと思い知らされるとはっ

DSC_0001.jpg

ヴィゴ・モーテンセン(ダリュ)
レダ・カテブ(モハメド)

監督 ダヴィド・オールホッフェン(official website の表記です)
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コメント 2

フォレスト

書き込みありがとうございました!

モーテンセンいいですよね。

海外の作品は政治的なものも多くて、参考になります…

今日はスノーピアサーという映画を観ました!
by フォレスト (2015-09-24 03:39) 

Labyrinth

フォレストさん (^_^)ノ コメ ありがとうございます♪
私にとって映画は教科書のようなものです(´m`) 歴史の勉強 etc etc
新・旧の映画に感謝です (^人^;
by Labyrinth (2015-09-24 21:26) 

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