SSブログ

エゴン・シーレ 死と乙女(EGON SCHIELE: TOD UND MDCHEN/ EGON SCHIELE: DEATH AND THE MAIDEN) 2016 [あ行の映画]

エゴン・シーレ 死と乙女.jpg 名前の響きに惹かれて?  f^_^;

愛も、命さえも、この絵に捧げて――

製作国 オーストリア/ルクセンブルク

---------------------------------------------------------------------------------------------
20世紀前半のウィーンを舞台に、スキャンダラスな裸体画で時代の寵児となった
天才画家エゴン・シーレの28年という短くも波乱に富んだ生涯を、
彼のヌードモデルを務めた女性たちとの関係に焦点を当てて描き出した伝記ドラマ。
主演はモデル出身で本作が本格映画デビューとなる新人、ノア・ザーヴェトラ。
監督は俳優出身で監督作はこれが日本初紹介となるディーター・ベルナー。
 
1910年。
せっかく合格したウィーン美術アカデミーを早々に退学したシーレは、
16歳の妹ゲルティをモデルにした裸体画で頭角を現わしていく。
そんな中、友人から褐色の肌のヌードモデル、モアを紹介されると、
そのエキゾチックな魅力の虜となり、彼女をモデルに裸体画を製作、一躍脚光を浴びる。
その一方で、モデルの座を奪われたゲルティは嫉妬を募らせていく。
1911年。
尊敬するグスタフ・クリムトのアトリエを訪れたシーレは、
そこで赤毛のモデル、ヴァリを紹介される。
やがて2人がノイレングバッハで同棲生活を始めると、
ヴァリはシーレの運命のミューズとして、
彼の芸術活動を公私にわたって全身全霊で支えていくのだったが…。 (allcinema より)
---------------------------------------------------------------------------------------------
この人の絵が好き! というわけでもなく・・・(汗)
ただお名前の響きがお洒落っぽく感じたので(爆) 興味を持ちまして・・・。(^_^ゝ

たぶんどこかの絵画展で眼にしたことがあるかも? な気はしているのですが
記念に絵葉書でも・・・ ということにはならない画家さんの一人かもしれませぬ?(爆)
(手元に彼の作品の絵ハガキは無いですし・・・ 残念 orz)

そうは言いつつ、不思議と惹かれる作品もあるなぁ と改めて思ったりもしています?(微笑)

さて、肝心の本作ですが・・・ w

冒頭は・・・(証券類を焼き払う夫にすがる妻、唖然とする子供たちの顔のフラッシュ!?)

1918年、第一次世界大戦 終結前夜のウィーン・・・
エゴンの妹ゲルティは、配給された石炭を大量に持参し、一家をあげて兄を見舞う。

エゴンは、妻エディットの枕元に居たが、彼自身も高熱で弱っていた!?
手には、病床の妻の顔が描かれたスケッチブック・・・。

その後、エディットは天に召されて行くのだが・・・

さて・・・?

ストーリーは、一気に遡り・・・1910年のウィーン
アトリエには精力的に作品に取り組もうとするエゴン・シーレの姿があり・・・
大鏡の前でポーズする妹ゲルティの、若々しい健康的な裸体に更に細かなポーズを要求する!?

思わず目を奪われた! ってな感じなのでしたがっ (汗)
ここで、エゴン・シーレは小児性愛の傾向がある? 等と思うのは早計かな?(爆)

しかし、それを感じさせるような女優さんなんですね  マレジ・リークナー  
お初の女優さん。 (思えば、すべてがお初でしたがっ (^_^ゝ)

童顔と言うのか? 愛くるしい顔立ちで・・・ 
ま、幼児体型とまでは申しませぬが、セクシーさ等 微塵もナシというような・・・?( ´艸`) 

彼女の演じるゲルティの存在は、終始 作品の均衡を保っていたように思われました。
(ゲルティの回想で物語は進みます)

エゴンは、“プラター” という如何わしき?劇場に出ているエキゾチックな褐色の女優?
“タヒチの部族長の娘” という触れ込みの? “アーティスト” モア・ナイミュールに心惹かれ、
モデルを所望。(モアも初対面のエゴンに惹かれた?)

その後、
モルダウ河畔のクルマウという街で友人たちと “芸術コロニー” と称して合宿生活を送るのだが
その中にモアも入り、楽しくやっているうちに、やがて自堕落な方向へ・・・!? w

この時、ゲルティは兄の友人アントンと結ばれることになるのだが・・・。

兄のモデルの座は、“モデル料は高いのよ”  という、自由奔放なモアに取られるし
アントンとの仲も、エゴンの激しい怒りに触れてしまい・・・兄妹の間はギクシャクしたものに…?
(後に、ゲルティはアントンと結婚式を挙げるのだが、エゴンは不服そう!? w)

エゴンは、ウィーンを離れ、ノイレングバッハの一軒家に一人で住みながら、創作を続ける。

かねてより尊敬しているグスタフ・クリムトのアトリエを訪れた時、エゴンは・・・
丁度帰ろうとしていたモデルのヴァリ・ノイツェルを一目見て、心惹かれてしまう。

察したクリムトは、エゴンに内密に・・・
“モデル料先払い” の器量を見せて、ヴァリを差し向けるのだった。

ヴァリが、ウィーンから通うのは大変・・・ と言い出して、二人は早々に同棲を・・・。
そんなある日、裁判所から召喚状が届く!?

カール・ライニングハウスというパトロンが居て、エゴンは大いに頼りにしていたが・・・
それも順調にやっている時だけ・・・!?
ひとたび裁判沙汰になろうものなら、スーッと引いて仕舞い、素気ない。
(この “少女” がらみの裁判 ではエゴンは不起訴になるのだが・・・)

なにはともあれ、
エゴン・シーレとヴァリのシーンは、濃密な時間が流れているのが伝わり、惹き込まれましたね。

エゴンを演じたノア・ザーヴェトラは、モデル出身というだけあって、どの角度からも美しく・・・
死の床に在っても美形なのでした。

“運命のミューズ” というヴァリ役のヴァレリー・パフナーは、特異な個性で存在感を感じました。
見るからに美人!? というわけではないですが(爆) 独特な表情が魅力的でしたね。


運命的な出会いだったのに、何故結ばれなかったのか?!
やはりポイントは “財力” ? ( ´艸`)
エゴンの心変わりが、何とも唐突に思えて、度量の小ささを感じてしまったのですが・・・?(爆)

モデルから従軍看護婦となり、活き活きと働くヴァリの姿は、佳き “見納め” となりました。
「死と乙女」の意味が良くわからなかったのですが、あ~ 成程と納得?(汗)

とても刺激的な作品で、予想外に楽しめましたね♪ (^_-)-☆

ノア・ザーヴェトラ(エゴン・シーレ)
マレジ・リークナー(ゲルティ・シーレ) エゴンの妹
ヴァレリー・パフナー(ヴァリ・ノイツェル) モデル
ラリッサ・アイミー・ブライトバッフ(モア・マンドゥ) 褐色の肌の女優
マリー・ユンク(エディット・ハルムス) エゴンの妻
エリザベト・ウムラウフト(アデーレ・ハルムス) エディットの姉
トーマス・シューベルト(アントン・ペシュカ) ゲルティと結婚
ダニエル・シュトレーサー(ドム・オーゼン)
コルネリオス・オボニャ(グスタフ・クリムト)

監督 ディーター・ベルナー

nice!(28)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 28

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。