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月と雷 2016 [た行の映画]

月と雷.jpg 草刈民代がお目当ての鑑賞でございます♪ ^q^

置き去りにされた時間が
私の中で動き出す

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角田光代の同名小説を「海を感じる時」「花芯」の安藤尋監督が映画化。
かつて子連れの愛人によって家族を壊された過去を持つヒロインが、
大人になってその母子と再会したことで、地道に築いてきた普通の生活を狂わされていくさまと、
その中で葛藤しながらも自らの人生を見つめ直していく姿を描き出す。
主演は「ノルウェイの森」「終戦のエンペラー」の初音映莉子、
共演に高良健吾、草刈民代。      (allcinema より)
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「ノルウェイの森(2010)」にご出演とありますが、今となってはまるで記憶にございませぬ。
という初音映莉子ですが・・・ ポリポリ (・・*)ゞ (ったく、自分の忘れっぽさを棚に上げて・・・w)

地味めな印象ながらも? (しっ 失敬!)
しっかりと生きようとする女性を、地に足が着いた?繊細な演技で魅せてくれました。
大胆ヌードというのも予想外のことでしたけれども (汗)
刺激的な?濡れ場も嫌味なくこなし・・・ 
相手役の高良健吾とも阿吽の呼吸だったような・・・?w

ともかく、
切っ掛けは、久々拝見の草刈民代を楽しみにしての鑑賞なのでしたが
キャストを始め、作品自体が大好きなものとなり! 見逃さなくて良かった! と・・・。(;^_^A

冒頭は、小さな子どもが、じゃれ合う一コマから。
お菓子、衣類等々 散らかり放題の家で、兄妹のように?楽しそうに様々なお遊びをやらかします。

子どもたち二人だけかとおもいきや
開け放した窓辺にペタリと横座りして、ゆっくりと煙草をくゆらす女性の後ろ姿が・・・。

女の子が近づいて片手を伸ばし、女性の胸に触れますが・・・ 無反応?
女の子の表情は嬉しそうで、笑みがこぼれたように見えました。

その後・・・
シーンと静まり返った小綺麗な家に、女の子が一人、取り残されて・・・。

薄暗くなり、雷雨の中? 父(村上淳)が帰宅して、泰子を抱き上げて言います。
「あんなやつらは忘れちまえ」

何年か後・・・
仏壇の父の遺影に、紅茶を供える泰子(初音映莉子)の姿がありました。

泰子は自転車で、職場であるスーパーマーケットへ。

レジを担当していると、同僚の男性が目配せを・・・!? 
彼は、泰子の婚約者。
泰子は嬉しそうな素振りもみせないが、レジ仲間の吉村(市川由衣)がひやかす。

そんなある日、一人の男性が泰子に声を掛けてきた。
彼は智(高良健吾)。

20年前、
父の愛人だった直子に連れられ、一緒に家に転がり込んで来た彼女の息子・・・
半年間だけ一緒に暮らし、この上なく自由で楽しい思いを共有していた “あの子” だった。

泰子は居酒屋で飲食を共にし、ひとしきり思い出話をした後、そのまま別れようとするが、
なんと智は、泰子の家まで付いてきて、居座ってしまう!?

夜中・・・ ふと目覚めた泰子は
父の部屋に寝かせた智の元へ、自ら忍んで行くのだった。

平穏な暮らしから、意図せずに?自堕落な生活へと・・・!?

欠勤の泰子を心配して、婚約者の山本(黒田大輔)が見舞いに来た折り
悪びれず、有り体に智を紹介する泰子に、呆気にとられた山本は、ただ受け流すのみ?w

・・・ひょんなことから、“人探し” のテレビ番組に出ることになった泰子。

例の親子が関わる “不倫騒動” が切っ掛けで、一人娘の泰子を置いて家を出て行った!?
“産みの母” の事を知りたくて、名乗りを上げたのだったが・・・
意外にも、番組中に母親は現れた!

今は家庭を持ち、得意の料理を活かして、フードコーディネーターとして活躍しているようだった。
華やかな雰囲気の母は、当時のことに言及したが、泰子は記憶になかった!?

その後、母を慕う気持ちから? 所在を確かめに訪ねて行ったときのこと。

立派な家の佇まいに逡巡する泰子だったが・・・
その眼前に、突然少女が現れ、自転車で遠ざかるのを見るとっ
衝動的に追い掛けてしまい! 
結果的に、会話の糸口をつかむことに・・・!

母が産んだ異父妹の亜里砂(藤井武美)は、泰子の存在を、素直に喜んだ。

そして、留学の予定もキャンセルし、唐突に泰子の家を訪れるのだった。

そこへ、ふらりとバッグ一つで姿を現したのは、誰有ろう! 智の母親・・・
泣いてすがる幼い泰子を置き去りにした、当の直子(草刈民代)だった。

こうして、いつの間にか、智、亜里砂、直子までが加わって、奇妙な共同生活が始まるのだが
その時、泰子には或る悩みが生じていた・・・!?

さて・・・?

なにはともあれ、特筆すべきはっ
草刈民代が演ずるところの “直子” の存在感の凄さです!(ニヤリ)
あのさりげなさは何処から来るのか?
何とすばらしき “自由人”  (汗)

根無し草 とか チャランポラン とか “負” の形容はいくらでも出来そうな女性ですが
自分に正直な生き方をしている彼女は、羨望の的でもあると思えてしまいます? (微笑)

色々なエピソード、数々の名(?)台詞を記しておきたい気も致しますが  (・・*)ゞ
今回ばかりは、ネタバレなしで行きたいと存じまする。 w

草刈民代・・・ これまでもずいぶんとカッコ良かったですけれど・・・
今回は、別の意味でのカッコ良さに惚れてしまいましたっ(^m^) ムフフ

また、
“直子” と絡む、受けの演技の木場勝己も、渋く切ない好演が光ってましたね。

嵐が過ぎ去った後のような? 空気がすっかり入れ替わった様な? ラストシーン・・・
泰子が見せた表情はいったい・・・? ?(・_・?) ハテ?


じっくりと味わいたい、好みの “不思議” 映画が、また一つ増えましたっ (^_-)-☆
原作も味わってみたいな とは思いますが、しばらくはこのままで・・・。(微笑)

初音映莉子(辻井泰子) スーパー勤務
高良健吾(智)
藤井武美(佐伯亜里砂)
黒田大輔(山本信太郎) 泰子の婚約者
市川由衣(吉村) 泰子の同僚
村上淳(泰子の父)
木場勝己(岡本)
草刈民代(直子)

原作 角田光代 『月と雷』(中央公論新社)

監督 安藤尋

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