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紅い襷~富岡製糸場物語~ 2017 [あ行の映画]

~紅い襷~富岡製糸場物語~.jpg 世界遺産登録3周年記念ですとっ

激動の明治初期、
女性たちの誇りが
そこにはあった。

初公開年月 2017/12/02 (先行上映 2017/10/7 イオンシネマ高崎 他)

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明治5年、群馬県富岡市にヨーロッパと日本の技術を融合して誕生し、
2014年には世界遺産にも登録された富岡製糸場を題材に製作された長編映画。
明治時代の富岡製糸場で、日本近代化を支えた絹の生産に携わった、名もなき女性たちの姿を描いた。
全国から製糸場に集った若き工女たちは、フランス人教師の厳しい指導、
身分による差別、容易ではない糸取り作業など、さまざまな苦労を味わいながらも、
紅い襷をかけることが許されている一等工女となり、技術を習得し故郷に戻ることを目標に糸を引き続けた。
開業時に日本の近代化に尽力した製糸場の首長ポール・ブリュナらフランス人たちと
若き日本人女性たちの姿をドキュメンタリーとドラマを交えて描いていく。 (映画.com より)
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“富岡製糸場” と申しますと・・・
子供の頃、教科書で眼にした煉瓦造りの建物と “絹” とが一対で記憶の底にあるのですが
格別に興味を惹かれた! という訳でも無く、何となく  ふ~ん で通過してしまいました。 (・・*)ゞ

その後、「あゝ野麦峠(1979)」等、映画の影響か?
糸取女(いととりめ 夏の季語) = 過酷な労働 のイメージが張り付いてしまい・・・(汗)
富岡製糸場の工女たちも、一緒かな? と勝手に思い込んでいたフシがあるのですが。 (・・*)ゞ

本作鑑賞後には、これまでモヤモヤしていたことがスッキリと解消され、感慨も一入!

まずは、一番の疑問だった場所の決定等々のことなのですが・・・
これは、すべてフランスから招かれたポール・ブリュナの意向によるものだと・・・。

長いこと、何故 群馬の富岡なのか?不思議に思っていましたけれど
地形や?水の供給等々を鑑みて、ポール・ブリュナが自らの足で探しだした結果だということで・・・
彼が仕事に傾けた情熱の度合を知ることが出来て、何だか妙に嬉しかったですね w

そのあたりは、ドラマチックな演出で更に胸に迫るシーンもあるのですが
ここではネタバレなしに致しませふ。w

いつも 正面か、斜めからの建物しか見ていませんでしたが
ドローンを使ったのか?俯瞰の映像もありまして、ともかくダイナミックな感じが致しました!?
(まぁ ドキュメンタリーの部分は賛否が分かれるところなのかな? とも思いますが・・・(汗))

・・・と、またしても前置きが長くなりました。 スミマセン。 <(_ _)>

ヒロインの横田英(よこた えい)を演じた水島優(みずしま ゆう)は、本作が映画デビュー。
音大卒で舞台経験あり・・・ にしても、初主演とは凄いですね。

愛嬌のあるお顔・・・ と言っては失礼かも? ですけれど ^^;
良家の子女の品位を保ちつつ、日々新たなる試練に立ち向かう姿は健気で可憐でした。

『富岡日記』 を著した和田 英(旧姓 横田英 よこた えい)の回想という形で進みますが・・・
大空眞弓と水島優・・・ う~むむむ ちょいと違和感があったかも?(爆)

人集めに苦労した話も、成る程なぁ 時代だなぁ と思いましたが・・・
日本全国から同じような年頃の女子が集まっても、旧藩の威光が残っている風な表現も有り!?
なかなか興味深く拝見!(微笑)

ポール・ブリュナ夫妻や、フランス人女性指導者たちの思いの深さは、感動的ですらありました!?
限られた時間の中での指導・・・ という “責任感” が彼女たちを厳しくさせたのかな? なんて・・・。 ^^;

フランスと言えばっ
これまで渋沢栄一について、何も知らなかったなぁ と改めて思い知らされたのですけれど・・・(汗)
フランス語も喋れるんだ~ と吃驚したあたしって、無知過ぎ!?(爆)

ともかく、
当時の作業工程等々、興味深いシーンもありながらも・・・
思いがけないエピソードも織り交ぜて・・・ という? ドラマ性も楽しめました。

なにより、
“紅い襷” を目指して頑張ろう!という工女たちの心意気が伝わってくる爽やかな映画でしたね。
実は、これもあまり期待感なしでの鑑賞なのでしたが (爆)
志を高く持つことの尊さを思い出したりして・・・ 遅蒔きながら、襟を正しましたっ (ウ^_^ソ)

水島優(横田英)
吉本実憂(河原鶴)
桐島ココ(尾高勇) 富岡製糸場長・尾高惇忠の娘 伝習工女の先駆け
豊原功補(渋沢栄一)
西村まさ彦(尾高惇忠) 渋沢栄一の義兄 富岡製糸場の初代場長
大空眞弓(和田英) 50年後の横田英

エンディングテーマ曲「あの空へ」  水島優 (これが実に爽やかな美声なのです♪)

原作 和田 英  『富岡日記』 (ちくま文庫) 

監督 足立内仁章

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