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海の上のバルコニー<未>(UN BALCON SUR LA MER) 2010 [あ行の映画]

海の上のバルコニー.jpg ジャン・デュジャルダンは久々・・・( ´艸`)

ジャンル ロマンス/ミステリー

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女優で映画監督でもあるニコール・ガルシアが脚本と監督を務めたラブ・ミステリー。
脚本は「ココ・アヴァン・シャネル」のジャック・フィエスキ、
音楽は「プリンセス・カイウラニ」のスティーヴン・ウォーベックが担当。
主演は「OSS 117 リオデジャネイロ応答なし」のジャン・デュジャルダンと
「潜水服は蝶の夢を見る」のマリ=ジョゼ・クローズ。
日本では劇場未公開に終わったが、2013年2月にWOWOWで放送された。 (allcinema より)
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昨年観ましたニコール・ガルシア監督の「愛を綴る女 (2016)」ですが・・・
マリオン・コティヤールも体当たりの演技で好演し、強い刺激を受けたにもかかわらず?
全体的な印象は、今一だったかな?の私・・・(汗)
もっと知りたい! という思いで、同監督が手掛けた未公開作品を観てみることに致しました。

監督のプロフィールに “出身地 フランス/オラン(現アルジェリア)” とありますので
あ~成る程! と。(微笑)
オープニング・クレジットで落ち着いた街並みが映し出されるのですが… 思い出の地なのですね。

冒頭は、南仏プロヴァンス
瀟洒な新居で…
ソバカス美人の妻と、11歳の愛娘との三人暮らしのマルク(ジャン・デュジャルダン)

マルクは、義父の経営する不動産会社で働き、大いに頼りにされてもいるのだが・・・
ある日、高級物件を下見に買い取り代理人が来るというので、義父から同行するよう頼まれる。

現場に現れたのは、ショートカットのブロンドも眩しいスタイリッシュな “マンドナート夫人”
義父に案内するよう言われ、“夫人” のお相手をするが・・・
マルクは何故か初対面のような気がしなかった?

彼女を乗せた帰りのクルマの中でも、妙に気になり・・・
マルクはバックミラー越しに “夫人” と何度も視線を合わせてしまうことに・・・!?

自宅に戻り、プールでひと泳ぎした後、ふいに記憶が確かなものになったのか?
マルクはプールの縁にもたれながら、一人で嬉しそうににやけてしまうのだった。

はたして彼女は、アルジェリア・オラン市に住んでいた頃の、幼いマルクの初恋の人だった!?

しかし、彼女の宿泊先のホテルに会いに行ったとき・・・
お互いに、気付いていた! と言い合った後、「キャティ」と呼びかけると、彼女の表情は一瞬??

マルセイユまで行くという彼女をクルマで送って行くことにしたマルク・・・
途中で仕事を挟みながらも、思い出話や近況報告等々、ドライヴを愉しんでいたのだが
食事に寄ったホテルで二人は結ばれてしまう。

・・・マルクは家族を伴い久々に、オランに暮らす母の元へ!

老いたりとは言え、元気な母(クラウディア・カルディナーレ)にキャティ の事を訊ねてみると…
母の口から、キャティはすでに亡くなっている旨を聞かされることに・・・!?

約束の期日に “マンドナート夫人” が現れるのを待って、売買契約も相整い、
後は入金を待つばかり となるのだが・・・
なんと、その後彼女の消息はプッツリと途絶えてしまうのだった。

連絡先も不明なまま消えてしまった “キャティ” に多くの謎と不信感を抱きながら・・・
マルクは、社内に唯一残っていた “ある住所” を手掛かりに、独自に調べ始める。

さて・・・?

子ども時代のマルクを演じた少年が、ともかく超Nice♪ 
(こーゆーことがあるから “未公開” 作品と言えども、徒や疎かにはできませぬ!w)

独立戦争当時のアルジェリアのオランの様子や、子どもたちの在りようが時々挿入され
視点を変えては、繰り返し映し出されるのが興味深いところです。
(この監督さんは “饒舌” というよりは “心配性なのかな?” と要らぬことを思ったり…?w)

しかし、濡れ場はやはり激しくて素敵♪ (´-`).。oO
ま、冗談はともかく? 

子ども心に人を恋するという思いの強さ? せつなさ? が伝わってくる作品でしたね。
不穏な時代を共に生きた という特別な思いもあるのでしょうか?

ジャン・デュジャルダンも、持ち味が活かされていて、とても良かったのですが
女優好きな私的には? やはり マリ=ジョゼ・クローズ に俄然注目でしたね~ 

これまでも 「ミュンヘン (2005)」とか「潜水服は蝶の夢を見る (2007)」 で
見ている女優さんでしたけれど…!?
今回は、ご登場の時から彼女の独擅場だったような… ♪ (^_-)-☆

というわけで、
未見の 「誰のせいでもない (2015)」を観てみようかな という気持ちになっておりまする。

紆余曲折を経て・・・ のラスト
さりげなくも素敵な幕切れに、この監督さんセンス良い♪ と改めて思ったりしました。(微笑)


ジャン・デュジャルダン(マルク)
マリ=ジョゼ・クローズ(マリ=ジャンヌ・フエンテス/キャティ)
サンドリーヌ・キベルラン(クロチルド) マルクの妻
ミシェル・オーモン(ロベール・プラット) クロチルドの父 マルクの義父
クラウディア・カルディナーレ(マルクの母)
トニ・セルヴィッロ(セルジオ) マルクの同僚
Romain Millot(幼少時代のマルク)
Emma Maynadie(幼少時代のキャティ)

脚本 ジャック・フィエスキ

監督・脚本 ニコール・ガルシア

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末尾ルコ(アルベール)

この作品、わたしも割と好きです。が、デュジャルダンはオスカー獲る以前はコメディが多く、スパイもののパロディ映画がわたしの好みでした。眉毛でヘンな表情を作るのがウケました。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-01-10 02:11) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
おぉ~ “OSS 117” でしょうか? w
私もアレを見てジャン・デュジャルダンにより親しみが湧きました。
コメディ畑出身の方のようですからね~ アクが強いけどそこが面白く感じますね♪
いつもコメントありがとうございます。
by Labyrinth (2018-01-11 17:50) 

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