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ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~(RELEVE: HISTOIRE D'UNE CREATION RESET) 2015 [ま行の映画]

ミルピエ.jpg ナタリー・ポートマンの夫君?(^_^;

妥協なき挑戦に、美は宿る
ジャンル ドキュメンタリー

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映画「ブラック・スワン」の振付を担当し、女優ナタリー・ポートマンの夫としても知られる
天才振付師バンジャマン・ミルピエ。
2014年秋には、バレエの殿堂“パリ・オペラ座”の芸術監督に史上最年少で大抜擢され大きな注目を集めた。
本作は、ミルピエが芸術監督として手がける新作の完成までの40日間に密着し、
オペラ座の歴史と伝統に立ち向かい様々な改革に挑むミルピエの奮闘と葛藤を、
オペラ座の貴重なバックステージとともにカメラに収めたバレエ・ドキュメンタリー。
なお、本作完成後の2016年2月、バンジャマン・ミルピエの芸術監督辞任が発表された。(allcinema より)
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新世紀、パリ・オペラ座」にもご登場の “天才振付師” バンジャマン・ミルピエ

(本作は、コレ  ↑  以前に鑑賞済みでした。 ^^;
4月に持ち越さぬよう? UP出来るものなら残さずUPしたい!と頑張り中でございます~ (・・*)ゞ)

「ブラック・スワン (2010)」は観たのですが、振付師のことまで関心が及んだわけでもなく・・・ ^^;
“未知の人” というのが正直なところでした。

「1977年ボルドー生まれ、少年期をセネガルで過ごす
彼がダンスを始めた切っ掛けは・・・
アフリカンダンス、コンテンポラリーダンスの教師であった母の影響?」(official website より抜粋)

フランスやアメリカで舞踊を学び、2002年ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパルに!
その後は、振付師として世界的に活躍・・・!?
自身で、ダンスの形式にとらわれないクリエーター集団「L.A.ダンス・プロジェクト」を設立。

スマホを片時も離さず!  (・・・の印象が強い? w)
いかにもエネルギッシュなミルピエに、新風を吹き込んで欲しかったのだろうな?
・・・と、傍から見れば気楽にそう思ってしまうところですけれど?w 

「彼の異端とも言える挑戦は、周囲との軋轢を生み」 (official website より拝借)

一筋縄ではいかない?様子が、結構赤裸々に映し出されておりました・・・!?

映画は、彼の手掛ける新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」を、無の状態から
どうにか形にし、練り上げていく過程を、間近に! つぶさに?拾い上げていくわけですけれどもっ
周囲との人間関係?も大変なら、自己と向き合い創造していくのも一仕事!?(汗)

ハッキリ言って、その “試行錯誤” に・・・ 
観る側も、忍耐を強いられたような思いが致しましたっ 
何時になったら出来上がるんだ!?  等とハラハラしたり・・・?(笑)

また、そんなことを単純に思う一方で ^^;
貴重な記録や、“ドアの内側” を見られる幸運も大いに感じました♪
(“パリ・オペラ座公式プロデュース作品” ・・・ 興味深い事この上なしでした♪)

“音楽” の取り込み?から、ダンスの構想、振付、指導・・・  
ダンサーが身に付ける衣装のことや、舞台の“床材” ?に至るまで?
“良くしていきたい!” と思うミルピエの気持ちは、ひしひしと伝わって参りましたけれど・・・。

芸術監督として、ミルピエには、しなければならない“仕事” が山積していましたね~ (爆)
彼付きの?女性アシスタントが度々登場しては、その辺りの “煩雑さ” を強調しておりましたっ w

ところでっ
ミルピエの新作には“次世代を担う若手ダンサー” ばかりを起用!?
“コール・ド・バレエ(仏: corps de ballet) 意味は「ソリスト以外のダンサー」” から選抜ということで・・・
初となる黒人ハーフダンサーを主役にっ!
(これまで不思議に思っていたことが、これで氷解しました! (・・*)ゞ 最たる伝統破り・・・(爆))

・・・音楽を担当するのは、友人のアメリカ人ピアニスト ニコ・マーリー
モダンと言ったら良いのか?(汗)
私的には?馴染みが無いので、ちょっと奇異に感じたり致しましたが・・・。(汗) 

オーケストラも、どうにか仕上がり・・・!?
さて・・・? というところですが ^^;

映画では、出来上がった作品の一部分しか観られなくて、残念でした。
複雑な構成のようで? 動きも激しくて・・・ とても難しいダンスのように感じましたね。(汗)
(33分というので、どこかにあれば是非、拝見したいものです・・・。w)

本作を観て感じた事は・・・
バンジャマン・ミルピエは、いつも踊り手側に立って考える人なんだな・・・ と。

彼の感じた“疑問点” (ダンサーの身体のケア等々)は、成る程なぁ と思いましたし、
いつか反映されると良いのに! と願わずにはいられませんでした。

彼の、明け透けな中に感じられる心優しき 人間性? も魅力的に映りましたが・・・(微笑)
しかし、“挑んだ男” は、残念ながら “伝統” の前に敢え無く、屈したようで・・・? う~むむむ。

これを書きながら、ふとセルゲイ・ポルーニンを思い出してしまいましたっ w

・・・いずれにしましても、踊れる男はカッコいい!? ^q^

出演 バンジャマン・ミルピエ

監督 ティエリー・デメジエール
   アルバン・トゥルレー

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末尾ルコ(アルベール)

パリ・オペラ座バレエを「美の最高峰」と信じ続けるわたしにとっては、ミルピエ起用は非常に驚きました。クラシックに重きを置かない、そしてパリ・オペ出身ではないコリオグラファーがいきなり芸術監督・・・(そりゃあ、ないだろう)と思っていましたもので、1年での退任は(やはり)という感想でした。
わたしはモダン、コンテンポラリーも大好きなのですが、バレエで最も難しく、そして常に観客動員が多いのがクラシックなので、それを二の次にしていては世界最高峰のバレエ団を率いることは難しかったと思います。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-03-27 02:08) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
RUKOさまの受けられた衝撃はいかばかりかっ!? (汗)
はえぬきのオレリー・デュポンさん ご活躍で、何よりと存じます。
アニメ作品の振付にもお名前が出ていたりしましたしね ^^;

「パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち」は見逃してますのでレンタルしてみようかと・・・。
by Labyrinth (2018-03-28 00:13) 

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