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アクトレス ~女たちの舞台~(SILS MARIA /CLOUDS OF SILS MARIA) 2014 [あ行の映画]

アクトレス ~女たちの舞台~.jpg ゴージャスな三人の女優を配して♪ ^^;

永遠に輝くこと、
それが彼女たちの使命

製作国 フランス/ドイツ/スイス

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「クリーン」「夏時間の庭」の名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が、ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、
クロエ・グレース・モレッツという新旧実力派女優3人の豪華競演で贈る人生ドラマ。
流れゆく時間の中で、いつしかキャリアの岐路に立たされた大女優の葛藤と矜持を繊細な筆致で綴る。
                               (allcinema より)
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この作品は劇場鑑賞する機会も有ったのに、見逃してしまったのですが、それには理由が有ります。
邦題は良いとして、この副題は??(・_・?) ハテ? 陳腐じゃない?(爆)

・・・ということで  (・・*)ゞ、
ようやく観てみたわけですが・・・
やはり “CLOUDS OF SILS MARIA(シルス・マリアの雲)” が良かったのになぁ と。
それでは意味が伝わらないか? ポリポリ (・・*)ゞ

いやー ともかく、自然現象の、 “マローヤのヘビ” と呼ばれる雲の蛇行?のシーンは圧巻! 
これは大スクリーンでみるべきものだ! と、少なからぬガッカリ感に襲われました~ orz

『マローヤのヘビ』は主人公であるベテラン女優マリア・エンダースの出世作の題名でもあり
若手舞台演出家がリメイク版でオファーしてきた作品でもありまして、何度も出てきたキーワードでした。

冒頭は、チューリッヒに向かう特急列車の中。
マリア・エンダース(ジュリエット・ビノシュ)のマネージャー、ヴァレンティン(クリステン・スチュワート)は
ケータイを駆使して、スケジュールの調整に余念がない・・・。

二人の行く先は、劇作家ヴィルヘルム・メルヒオールの功績を称える賞の授賞式。
新人の頃から恩義に感じているマリアが、彼に代わって出席することになっていた。
また、その足で?所縁のある景勝地シルス・マリアまで来るよう、彼からの指示があったのだが・・・。
なんと、車中で “メルヒオールが72歳で亡くなった” という衝撃的な知らせを受けることに・・・!

授賞式では、マリアのスピーチにも熱が籠った!?
・・・かどうかは定かではナイ
なにせ、急遽オファーされた男優のヘンリク・ヴァルトが美味しい所を掻っ攫っていった後だったので・・・?

その後のレセプションで・・・
マリアに面会を求めて来たのは新進演出家のクラウス(ラース・アイディンガー)
彼は「マローヤのヘビ」のリメイクにマリアの出演を熱望していると言う・・・。

マリアは、最初から気乗りがせず面会自体を断ったはずだったのだが、
マネージャーのヴァレンティン “ヴァル” が強く勧めるので会ってみることに・・・。

役柄としては、かつて彼女が演じたものではなく・・・
若き日の彼女が翻弄し、自殺にまで追いやった という、40歳の会社経営者ヘレナ役の方だった。

主人公のシグリッド役にはっ
ハリウッド映画で活躍中の若手女優、ジョアン・エリス(クロエ・グレース・モレッツ)がすでに決定?

その後、
未亡人となったローザ・メルヒオールに逢いに、シルス・マリアの山荘を訪れるマリアとヴァル。

思い出の山荘を後にする ローザ夫人と入れ替わりに・・・
二人はここで、新? “マローヤのヘビ” のヘレナ役に取り組むことに・・・!

さて・・・?

自身の離婚の件のゴタゴタする中で・・・
気持ちは十代で演じた役柄のままだ という思いと、
それでは通らない という理性との、内なるせめぎ合い?
大女優ならではのプライド!
心を許しているはずのマネージャー ヴァルとの齟齬? etc etc

ジュリエット・ビノシュが、すべてをさらけ出しての熱演に、終始心を奪われてしまいましたっ (汗)

クリステン・スチュワートは、セザール賞をはじめ数々の助演女優賞に輝いていますが
眼鏡やら、地味目な服装やらも含めて、見事な脇役ぶりでしたが、やはりカッコ良さは変わらず♪ w
さりげない引き際には、軽く衝撃を受けてしまった自分です・・・  (・・*)ゞ

ここで、更に追い打ちをかける様に!?
売出し中の若手女優に扮してクロエ・グレース・モレッツの鮮烈なパンチです!(汗)
恐いもの知らずとはこのことかっ!? 若さ故の? あるいは生まれながらの? (¬、¬;
ともかく、遠慮が無く、残酷。

マリアとの会話でも、芝居の台詞なのか本心なのか?
こちらとしては、混乱を来すような事がありましたけれども・・・?
ん? それはマリアとヴァルの間にも言えそうです?

荘厳ともいえる?素晴らしい風景をたっぷりと盛り込みながら
揺れる女心を繊細に描いた、不思議に素敵な作品でしたね。
地味と言えば、地味かも?ですけれど・・・(汗)

ジュリエット・ビノシュ(マリア・エンダース) 大女優
クリステン・スチュワート(ヴァレンティン “ヴァル”) マリアの個人秘書
クロエ・グレース・モレッツ(ジョアン・エリス) 19歳のハリウッド女優
ラース・アイディンガー(クラウス) 新進舞台演出家
ジョニー・フリン(クリストファー・ガイルス) ジョアンと不倫中の作家
アンゲラ・ヴィンクラー(ローザ・メルヒオール) マリアを見出した演出家?劇作家の妻
ハンス・ツィジシュラー(ヘンリク・ヴァルト) 舞台俳優 マリアのかつての共演者

監督・脚本 オリヴィエ・アサイヤス

追記 パッヘルベル “カノン” が雄大な映像とマッチして心に残りました。

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末尾ルコ(アルベール)

わたしも映画館で観たかった・・・。でも高知ではないものねだりなんです。さらに言えば、鑑賞するまでこれだけ気に入るとは思わなかった作品なんですね。ちょっと『雨月物語』的感覚の神秘性もあります。ジュリエット・ビノシュって、河瀨直美作品で永瀬正敏と共演してますね。すごいですね~。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-05-22 02:03) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
RUKOさま お勧めの作品、ようやく拝見!
私もこんなに良いとは思わずに・・・ ^^;
やはり、映画は観てみないとわかりませんね。

ん? それは『Vision ビジョン(2018)』 でしょうか?
思わずトレイラー観ちゃいましたが f^_^; これも不思議映画の雰囲気ですね~ w
by Labyrinth (2018-05-22 02:19) 

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