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東ベルリンから来た女(BARBARA) 2012 [は行の映画]

BARBARA.jpg ニーナ・ホス 出ずっぱり♪

東と西。
嘘と真実。
自由と使命。
その狭間で揺れる、愛。

製作国 ドイツ

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人々が秘密警察の存在に怯えていた社会主義時代の東ドイツを舞台に、
恋人の待つ西側への脱出を準備する一人の女性医師が、
医師としての矜持や2人の男の愛に揺れ動くさまを、
静謐な中にも緊張感あふれる筆致で描き出した感動のヒューマン・サスペンス・ドラマ。
主演は「ベルリン陥落 1945」「ブラッディ・パーティ」のニーナ・ホス。
共演にロナルト・ツェアフェルト、ライナー・ボック。
監督は、本作でみごとベルリン国際映画祭監督賞を獲得したドイツの実力派、クリスティアン・ペッツォルト。
                              (allcinema より)
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忘れないうちに書いておこうと思います~ (・・*)ゞ
ドイツ語でも “ズッキーニ” と言うんですねぇ
英国では、そのままフランス語の COURGETTE(コージェット)で吃驚でしたけれどっ w
・・・と、妙なことに感心してしまう今日この頃ですっ ^^;

因みに、これら野菜は、医師ががん患者宅に往診に行った際に、お礼として渡されたものでした。
時代もありますし、社会主義という背景もあるのでしょうね? ^^;
あの時代の東ドイツではこんなこともっ!? と、改めて考えさせられるような事も多々ありましたが
映画自体は、古臭さなどは感じさせず!? 終始張り詰めた空気感が心地良い作品と思いました。

ところでっ
私めがニーナ・ホスを知ったのは、「あの日のように抱きしめて (2014)」だったのですけれど
その時の、一寸けしからん夫役が今回は、とても感じの良い医師の役で出ていまして・・・
最初は、なんだか不思議な感覚でございましたね。 ^^;

冒頭は、女性医師バルバラ(ニーナ・ホス)の出勤風景から。
彼女はバスを降りると、時計を見て、近くのベンチに腰掛け、一服。

その姿を、二階から見下ろす二人の男。
一人は秘密警察のシュッツ 
もう一人はワケありで?この片田舎の病院へやってきた医師アンドレ(ロナルト・ツェアフェルト)

時間があっても早めに出勤するつもりはないんだなぁ と、シュッツが皮肉っぽい口調で・・・。
頷きながら興味深げな視線を送るアンドレ。

1980年夏の東ドイツ。
西側への移住申請が却下され、都会の大病院から片田舎に左遷されたバルバラだった。

都落ちさせられ、プライドが許さないのか?
あるいは、長居するつもりはない と言う腹なのか?(爆)
同僚医師らと必要以上の言葉を交わそうとせず、硬い表情で勤務するバルバラだったが
ある時には、アンドレにうながされて彼のクルマで送ってもらうことも・・・。
(その後、アパートの地下で古い自転車を見つけると、バルバラの行動がより自由になる!?)

バルバラの部屋には、定期的にシュッツが訪れて、探りを入れてくる。
そして、その時には必ず女性役人も一緒で、身体の細部まで調べられ・・・
バルバラは不本意ながらも、屈辱の時を耐えねばならなかった。

そんな彼女は西側の恋人ヨルクと秘かに通じていた!
森の中や、近隣の外国人用のホテル等に出向き、逢瀬を重ね・・
西側への脱出へ向けて着々と準備を整えていくのだった。

そんな中、ステラという若い娘が病院へ緊急搬送されてくる。
強制収容施設から逃走し、隠れていたところを捕まったもので、これが初めてではないらしく!?
寄って集って邪険な扱いを受けていた時、バルバラが救い出す。

ステラは混乱の中でも、バルバラに信頼を寄せ!? たちまち落ち着くのだった。
バルバラは、カルテを一目見てマダニによる髄膜炎と診断するが
その見立てで、同僚医師たちの彼女に対する見方が変わったように見えた?
(アンドレはステラの髄液から血清を作ろうとするが、その手法にバルバラは驚嘆!?)

自分を慕ってくるステラの為に、本の読み聞かせも厭わぬバルバラだったが・・・。
(識字教育を受けていない?ステラは、読み書きできるようになりたいとは思わない と言う・・・?)

身体が治るとまた施設に戻される と恐怖するステラに、なすすべがないのも現実だった。

ある時、飛び降り自殺と思われる?若い男性が運び込まれ・・・
一命は取り留めたものの、その後、手術が必要かどうか? と、判断の難しいところ・・・

アンドレの、献身的なまでに?患者に真摯に向き合う姿勢を垣間見て、バルバラは心打たれる。

また、
アンドレの、彼女に向ける親しみの感情が、次第に格別なものとなっていくのが感じられ・・・
心が揺らぎ始めるバルバラだった・・・

さて・・・?

最初から不機嫌そうな顔のニーナ・ホス ^q^
見る角度で老け顔になったり、とびきりの美女に見えたり と、今回も愉しませて頂きましたが w
相変わらずのカッコ良さで、強くて素敵な “女性医師” を見事に体現していたと思います。

ニーナ・ホス(バルバラ)
ロナルト・ツェアフェルト(アンドレ)
ライナー・ボック(クラウス・シュッツ)
ヤスナ・フリッツィ・バウアー(ステラ)
マルク・ヴァシュケ(ヨルク)

監督・脚本 クリスティアン・ペッツォルト 

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