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追想(ON CHESIL BEACH) 2018 [た行の映画]

ON CHESIL BEACH.jpg シアーシャ・ローナン Nice♪

一生忘れられない恋だった

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「つぐない」の原作者イアン・マキューアンの傑作恋愛小説『初夜』を、
主演に「つぐない」のシアーシャ・ローナンを迎え、
マキューアン自ら脚本を手がけて映画化した切なくも心に沁みる感動作。
社会的にも文化的にもいまだ保守的な1962年の英国を舞台に、結婚式を無事に終え、
新婚旅行先の海辺のホテルで初夜を迎えようとしていた若いカップルが、
互いに愛し合いながらも幼さゆえの行き違いへと発展していくまでの揺れる心の軌跡を、
回想シーンを織り交ぜつつ緊迫感溢れる筆致で繊細に綴る。
共演は「ベロニカとの記憶」のビリー・ハウル。
監督は舞台を中心に活躍し、TV「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」でも高い評価を受けたドミニク・クック。
本作が長編映画監督デビューとなる。            (allcinema より)
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思い入れが強すぎたのか?なかなか纏まらず・・・ ^^;
内容的にも支離滅裂?でのUPとなりまして、面目ない限りでございます。(汗)

・・・いきなり余談からのスタートです。 (・・*)ゞ
“追想” という邦題の映画は3つありまして・・・(日本人はよくよく“追想” に弱いのかしらん?w)

「追想(ANASTASIA)  (1956)」  ユル・ブリンナー   イングリッド・バーグマン
これは遥か昔、TV放映で知った作品ですが、切なくて・・・子供心には結構なインパクトでしたね。
“アナスタシア” というテーマ曲は、パット・ブーンの甘い歌声でインプットされています。 (・・*)ゞ

「追想(THE OLD GUN[米]/LE VIEUX FUSIL)  (1975)」
フィリップ・ノワレ  ロミー・シュナイダー
未見ですが・・・ ロミー・シュナイダーと来れば見たくなっちゃう~ な今日この頃の自分です? ^^;
悲惨なシーンもある “復讐劇” らしいのですけれど・・・?(汗)

で、本作ですが・・・“ON CHESIL BEACH”
“チェジル・ビーチ(“ チェジル” の由来は“ 砂利浜” を意味する古英語の単語にある)は
特別環境保全地域(SSSI)に指定されている。” (official website より)

終始 “濃いスカイブルー” のドレスが印象的なシアーシャ・ローナンでした♪

人けのないチェジル・ビーチで、青いドレスのフローレンスとエドワードが何やら会話する冒頭。
美しい風景の中・・・ 何故か “熱” が感じられない?二人でしたが・・・。

それから物語は、二人の馴初めから、様々なエピソードを挟んで進行していき・・・
冒頭のシーンへと戻る・・・
そこで、私めがしみじみ思ったことは?

男の××ですかねぇ (-_-; う~むむむ わからぬ・・・
・・・という、いつもの逃げ口上!? (爆) ん? ネタバレしてます?(・・*)ゞ

1962年、夏。
式を終えた2人が新婚旅行へと向かった先は風光明媚なドーセット州のチェジル・ビーチ。
幸せいっぱいでホテルにチェックインした2人だったが、部屋ではとてもぎこちなくて・・・。

エドワードがムード作りをしたいと思っても、ホテル側が勝手に “お食事タイム” を始めてしまい!?
メインディッシュのサービスが終わるまで傍に控えて、二人きりでの落ち着いた食事を許さず・・・(¬、¬;
(付いた給仕二人が二人とも慇懃無礼というのか?若い夫婦に対する態度が甚だ宜しく無い!)

ようやく二人になれた・・・ と思っても、気まずい雰囲気はそのまま・・・。

やっと結ばれる! と思えば思うほど逸る気持ちで行動が伴わない?エドワード・・・
保守的な時代とは言え? これまでさんざ焦らされた! という恨みがましい思いも口にしたり・・・!?

・・・という、
“初夜” の描写はまさに“緊迫感溢れる” もので、観ているこちらもつい妙な力が入ったり!? (汗)

しかしながら、本作の見どころは、そればかりではない!  (^_-)-☆

何の杞憂もない裕福な家庭に生まれ、バイオリニストとして向上心に燃えるフローレンスが、
ひょんなことから、歴史学者を目指すエドワードと出会い、恋に落ちる。

エドワードの家族は、教育者の父と、事故で?脳に損傷を負った、芸術家肌の母と、妹たち。

この “母” は登場からして衝撃的だったのですけれども・・・(汗)
家事などは出来ず!? 身仕舞もせず! (爆)
気ままに好きなことだけして暮らすことを許されている女性だが、家族から愛されている。

そんな母を、エドワードは隠さずに、ありのままを見せて・・・
フローレンスは、それを受け入れる!
(詳細を記せなくて惜しいですが、家族もフローレンスも素晴らしい!と思い、グッときました)

エドワードの父は、“早いとこ嫁に貰え” と、もちろん大歓迎だったが・・・
フローレンスの家族にとっては、身分違いやら何やら? 最初から色々と懸念する雰囲気も・・・!?

そのような様々な障壁を乗り越えて、やっと第一歩を踏み出したのに・・・ 何故?

・・・となってしまうのですが、^^; 
その後の展開が、何とも素敵で・・・ 
妙な “緊張感” から解き放たれた私めは、今度は感涙に咽ぶことに・・・(/_;)

“伏線の回収” などという野暮なことは言わずもがな? だとは思うのですけれどもっ(汗)
予告編にも映っていますので、是非記しておきたいと思います!? (・・*)ゞ

若きフローレンスが、ガランとした劇場の舞台上で “野心” を述べた時
(彼女は譜めくりのバイトで、この劇場に出入りしていた経緯があります)

それを受けたエドワードが
「僕はその時、ここの席で “ブラヴォー♪” と叫ぶよ!」 と明るく答えるのですけれど・・・

長い年月が経過し、“不思議な縁?” で引き寄せられるように!?
実際にそんな状況になった時・・・  彼はっ 

さて、どうしたか?
(いやー 切なくて切なくて・・・ 観ているこちらも、ポロ泣き状態・・・(;_;))

ともかく、痴話喧嘩の果てに、何故仲直りせずに別れてしまったのか!?
あれ程愛し合い、相性も良かったのに!

確かにフローレンスの潔癖症的な反応はわからぬでもないし
エドワードの、男のプライドというのもわかる!

ご縁が無かった・・・ と簡単に済むものでもないでしょうに・・・。orz
・・・と、また冒頭の “チェジル・ビーチ” へ戻ってしまうのですけれどっ (・・*)ゞ

心地よい揺さ振りに身をゆだねて♪ とても楽しめた2時間弱でした。
シアーシャ・ローナンとビリー・ハウルの瑞々しい演技に魅了されましたね♪

そして、ラストに・・・
あ~ そ そんなことがっ ( ̄ο ̄; と、真実が明らかになり、スッキリと致しました!? w

原作者が脚本を手掛けた本作・・・ “新たな解釈を加えた展開” もアリだそうですので
どう違うものか? ^^; 原作の 『初夜』 を読んでみようかな と、久々に思ったりしました。w

シアーシャ・ローナン(フローレンス・ポンティング) 
ビリー・ハウル(エドワード・メイヒュー)
アンヌ=マリー・ダフ(マージョリー・メイヒュー) エドワードの母
エイドリアン・スカーボロー(ライオネル・メイヒュー) エドワードの父 教育者
エミリー・ワトソン(ヴァイオレット・ポンティング) フローレンスの母
サミュエル・ウェスト(ジェフリー・ポンティング) フローレンスの父 実業家

原作 イアン・マキューアン  『初夜』(新潮社刊)

監督 ドミニク・クック

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末尾ルコ(アルベール)

ロミー・シュナイダーの『追想』はフランス人の友人フェノン(仮名)が大好きな作品で、わたしも好きですが、ロミー・シュナイダーであれば個人的には、『離愁』『ルートヴィヒ』『地獄の貴婦人』などを挙げます。『地獄の貴婦人』はいささかグロいですが、ヨーロッパ的退廃感が横溢しております。シアーシャ・ローナン、素晴らしいですね。わたしいまだに、『ハンナ』がとても好きなのですが(笑)。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-10-13 02:50) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
いつもありがとうございます♪
“離愁” は鑑賞済みですので、そのうちにUPできれば・・・と思っています。^^;
“追想” も必見でしょうかねぇ!? ^^; 興味津々ではあるのですが・・・ w
“ハンナ” の時の彼女の鮮烈な魅力は忘れがたいですね~♪
by Labyrinth (2018-10-14 01:44) 

末尾ルコ(アルベール)

ロミー・シュナイダーの『追想』は、「悲惨」と言いますか、「つらいシーン」ですね。『プライベート・ライアン』などのようなリアルな描写ではなく、「ナチスに対する主人公の怒り」を観客が共有できる流れとして重要なシーンだったと思います。またロミー・シュナイダーがあまりに美しいですから、鑑賞者も主人公とともに怒り、復讐心に同調できるという展開だと思います。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-10-14 03:41) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
ありがとうございます♪
ますます観たい気持ちと、恐れてしまう気持ちと、うらはら・・・ かも?^^;
少し時間をおいて観るようにしたいと思います。
by Labyrinth (2018-10-15 00:53) 

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