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告白小説、その結末(D'APRES UNE HISTOIRE VRAIE/ BASED ON A TRUE STORY) 2017 [か行の映画]

告白小説、その結末.jpg ロマン・ポランスキー監督作品 久々(^_^;

それは、作者さえも知らなかった――

ジャンル ミステリー/サスペンス

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「戦場のピアニスト」「おとなのけんか」の名匠ロマン・ポランスキー監督が
デルフィーヌ・ド・ヴィガンの『デルフィーヌの友情』を映画化したミステリー・サスペンス。
スランプ中の女性作家と彼女の前に現われた大ファンだという謎の女性がたどる予測不能の運命を、不穏かつ緊張感あふれる筆致でミステリアスに描き出す。
主演はエマニュエル・セニエとエヴァ・グリーン、共演にヴァンサン・ペレーズ。
心を病んで自殺した母のことを綴った小説がベストセラーとなった女流作家デルフィーヌ。
しかし次回作が1行も書けず完全なスランプに陥っていた。
そんな中、サイン会で出会った熱狂的ファンだという美女エルとひょんな成り行きから親しくなり、ついには一緒に暮らすまでに。
その一方でエルと親密になっていくのと軌を一にするように、周りで次々と奇妙なことが起こり、神経をすり減らしていくデルフィーヌだったが…。     (allcinema より)
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これは劇場鑑賞するつもりでいたのにも関わらす、ご辞退した作品です!? (苦笑)
どーもマイナス評価に引きずられてしまった感あり!? (^_^ゝ トホホです。

ところでっ
ロマン・ポランスキー監督を意識したのは、ジョニー・デップのおかげかも。( ´艸`)
「ナインスゲート(1999)」ウチにありますが、エマニュエル・セニエが素敵です♪
ん! 好きなのは「赤い航路(1992)」の方だったかな? (ニヤリ)

ともかく彼女に “大人の女” を感じてきた私めは、今回も期待大なのでした。
ところがっ
冒頭の、疲れ切った主婦のような? 垢抜けない彼女の姿に驚愕っ!?( ̄ο ̄;
う~むむむ 歳なのかな? なんて妙に現実的になってみたりして・・・(爆)

しかし、そのワケはっ
ラストの強烈な?一撃で、ガツンと思い知らされることとなりました。(汗)
(私めの解釈が当たっているとするならば! ですけれどっ(謎))

冒頭は、人気作家のサインを欲しがる人々の長い列・・・。
上梓した本の表紙は、作家の母親だというのだが、何とも厳しく険しい表情!?

苦しい?作り笑顔で、しばらくファンの相手をしていたデルフィーヌは
浮かない顔つきを露わにして!? 主催者の方を見やるが
彼女らはジェスチャーで “続けなさい” と圧力をかけてくる!?
しかし
それでも、もう限界!!
というデルフィーヌの心情を察知すると、慌てて切り上げるスタッフたちだった。

そんな折、化粧バッチリの目力の強い美女が現れ、サインを求めてくる。
デルフィーヌが、悪いけど・・・と断るとっ
誰も見ていないから! 大丈夫でしょ? と魅惑の笑顔を向け、熱心に持ち上げる!?
最後は押し負かされる感じでサインを・・・。

その後の祝賀パーティー会場でも気乗りがしないデルフィーヌ・・・。
そっと抜け出そうと思い、ふとダイニングキッチンを見ると、
先ほどの “彼女” が一人で飲んでいる姿が目に留まった!?

熱心なファンとわかって急に親しみを覚え、デルフィーヌの方から声をかけると
“エル(彼女)” と名乗るその女性は、デルフィーヌの次回作への期待感を熱く語るのだった。

デルフィーヌ・デリュー(エマニュエル・セニエ)には、ジャーナリストの夫がいるが
彼は妻の仕事に理解を示し、住まいを別にして連絡はマメに! というスタイル。
子供は二人、娘と息子・・・すでに自立して、連絡も途絶えがちのようだった!?

後日、“エル” から突然電話が掛かってくる。
歓迎ムードのデルフィーヌは、住まいも近いというので、行きつけのカフェで会うことに。

“エル” は、自分も 物書きだという。
“代筆屋” という言葉を使って、ゴーストライターをしていることを告白。

今回も話が弾んだが、デルフィーヌが所用を思い出したことで、二人は地下鉄にっ!

車内でも話は尽きなかったが、降りる駅が来てデルフィーヌは一人で先に降りた。
すると、バラバラとバッグから物が転がり落ち・・・
気付くと、底が裂かれ、小説の資料等を記した大事なメモ帳が抜かれていたのだった!?

さて・・・?

この後も、“エル” からの連絡で会う機会が増え!?
アパートを立ち退かねばならなくなった “エル” に合鍵を渡すまでになります。

夫が長期の海外出張に出て、“エル” を自宅に迎え入れたデルフィーヌは楽しい反面
“エル” に対して懐疑的になったりするのですけれどもっ
“エル” はいつもデルフィーヌより上手なのですよね~ ┐(´-`)┌

その辺りを、エヴァ・グリーンが抜け目なくキッチリと演じて小憎らしいくらいでした!? w

混迷ぎみの?デルフィーヌに小説を書かせるよう発破をかけたり、時には怒ったり!?
それはやり過ぎでしょ? というくらいにデルフィーヌの私生活に関与していく。

じわじわと真綿で首を絞める感じ?
これは誰がどう見ても尋常ではないでしょ~よ! と (^_^;
観ている側としては、もぉ~ハラハラ・ドキドキ 緊迫感でクタクタ!?orz
・・・疲労困憊状態にさせられてからの、前述の “ガツン” なのでしたっ (ニヤリ)

平たく言えば、“主婦” から “人気作家” 先生へと大変身♪ という感じなのですが!?
なにせ驚きましたね~ (汗) 
綺麗は綺麗なのですが、怖いくらいの鋭さで!? (~_~;
(ネタバレついでに記しますと、一瞬ファンと見紛う “エル” が映るのですけれども
その姿は、化粧からヘアスタイルからすべてデルフィーヌと一緒だったのです!? w)

蛇足になりますが 
小説の構想を練るうちに多重人格化していたのでは!? と。(微笑)

じっくりと見返してみれば符合することが多々ありまして!?
なんてことはない話じゃないですか~ と思わぬでもないのですが (爆)
やはり、心を大いに揺さぶられたので、感服するしかない! といった感じですかね?w

デルフィーヌの夫役のヴァンサン・ペレーズは、誰かと思ったら
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2014)」のル・コルビュジエの人ですね。
あの時より全然素敵で・・・ って、優しい夫役だから当たり前か~ (^_^ゝ

(キャプチャー)参考までに

1.人気作家
2.エル
3.悲劇のはじまり
4.誕生日に招かれる
5.ひどい投稿
6.同居
7.私が邪魔?
8.災難
9.隠された物語
10.逃亡
11.書いてない原稿
12.実話に基づいた物語
エマニュエル・セニエ(デルフィーヌ)

エヴァ・グリーン(エル)
ヴァンサン・ペレーズ(フランソワ) デルフィーヌの夫
原作  デルフィーヌ・ド・ヴィガン  『デルフィーヌの友情』(水声社刊)

監督・脚本 ロマン・ポランスキー

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