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わたしは、ダニエル・ブレイク(I, DANIEL BLAKE) 2016 [わ行の映画]

わたしは、ダニエル・ブレイク.jpg ケン・ローチ監督作品

人生は変えられる。
隣の誰かを助けるだけで。

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社会派の名匠ケン・ローチ監督が、格差と分断が進む世の中で切り捨てられようとしている
社会的弱者の心の叫びを代弁し、カンヌ国際映画祭で「麦の穂をゆらす風」に続く
2度目のパルム・ドールを受賞した感動のヒューマン・ドラマ。
実直に生きてきた大工職人が、病気をきっかけに理不尽な官僚的システムの犠牲となり、
経済的・精神的に追い詰められ、尊厳さえも奪われようとしていた時、
同じように苦境に陥っていたシングルマザーとその子どもたちと出会い、
互いに助け合う中で次第に絆が芽生え、かすかな希望を取り戻していく姿を力強い筆致で描き出す。
主演はイギリスの人気コメディアンで、本作が初の映画出演となるデイヴ・ジョーンズ。
                               (allcinema より)
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私めは「天使の分け前(2012)」しか知らなかったケン・ローチ監督ですが… (笑)
先日upしました「家族を想うとき(2019)」では、悪条件の中、不遇に見舞われながらも!?
家族のために必死に前進しようとする父親像が、気負わずに?描かれていまして・・・
家族それぞれの優しい視線にも心温まる感があり、結構共感できる作品だったなと思っています。

そして、本作・・・ これは今更言うまでもなく…? ですかね…? w
映画好きなKさま お勧めの作品でもありましたので、ようやく観られて一安心…!? (微笑)

ところがっ
ど~ゆ~わけか? どの登場人物にも違和感を覚え…?
なかなか入っていくことが出来ませんでした…。(特にシングルマザーの女優とか…?(汗))
共感するどころか… むしろ反発さえ感じてしまったりする始末…!? (爆)
(私めは、意識せずに? どこか “他人事” という立ち位置に居させられた感アリ…!? w 今思えばっ)

まぁ、
主人公の老大工 ダン(ダニエル・ブレイク) の行動を “淡々と追う” わけですけれどもっ
それは、奇を衒わず…  好感は持てるものの…
彼にとっての “状況の悪化” は観る者にとっても “やるせない” ばかりでした…。(苦笑)

こんな感じでラストまで~? 等とチラッと思った私めでしたが・・・
何とっ 中盤辺りから? 感情の揺れもないのに…!?  涙腺が緩んでいることに気付きましたっ
う~~~むむむ 何なのでしょう?  またしても、ケン・ローチ マジックか…!? ( ´艸`)

その後に、快哉を叫びたくなる!  “クライマックス” がやってくるわけなのですが… w
いや~ 何とも不思議な体験でしたね~ (;^_^A

冒頭(オープニングクレジット)は、声だけのやり取り・・・
お役所口調の女性に辟易している感アリのダン(デイヴ・ジョーンズ)

イギリス北東部ニューカッスル在住の、59歳 ダニエル・ブレイクは、ベテランの大工。
最愛の妻に先立たれて子供も居ない彼だったが、誇りを持ち、一人で真っ当な暮らしをしていた。

ところが最近仕事場で心臓発作に見舞われて、医者から仕事を止められてしまい・・・
仕方なく国の援助を受けるべく手続きをしようとしていたのだ。

仕事仲間は彼を気遣ってくれ、若い隣人も声掛けする等、彼らなりの優しさを見せてくれるが…?
“お役所” は “ルール” を振り翳すばかりで…? 情け容赦なく!? ダンを追い詰める! 

そんな折、
同じ “お役所” で理不尽な目に遭っているシングルマザーのケイティを助けることに…!?
ケイティは、父親の違う二人の子供を持ち、ロンドンから流されてきた!? 若い女性だった。

ダンは子供たちとも親しくなり、ケイティの身の振り方にも苦慮することになるのだが…!?

さて・・・?

最初に “登場人物に違和感!?” と書いていますが… (;^_^A
ダンを飄々と演じた デイヴ・ジョーンズは、観ているうちに味わい深くなる…と申しましょうか?
“人品卑しからぬ” 人物ということが自然に伝わって参りまして、とても好感が持てました。

堪忍袋の緒が切れて怒鳴り散らす場面でも、声がアレなので? あまり威圧感を感じない…? とか w
ともかく、“小市民” 的な人物をさりげなく象徴していたように思われまする。

ラストは・・・
“ダニエル・ブレイク” の心の叫びをケイティの口から… ということになりましたが…
“誇り” とか “清貧” という言葉を久々に思い出したり致しました。
私めも、身近な “現実” を見ないといけないのでしょうけれど…? う~むむむ (汗)

デイヴ・ジョーンズ(“ダン” ダニエル・ブレイク) 大工
ヘイリー・スクワイアーズ(ケイティ) シングルマザー
ディラン・フィリップ・マキアナン(ディラン)
ブリアナ・シャン(デイジー)
ケイト・ラッター(アン)
シャロン・パーシー(シェイラ)
ケマ・シカズウェ(チャイナ) ダンの隣人

監督 ケン・ローチ

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末尾ルコ(アルベール)

わたしは積極的なローチファンではありませんが、でもやはり観るとおもしろいんですよね。シビアな現実を描いているので「おもしろい」という言葉はどうかとも思いますが、でもおもしろい(笑)。その大きな理由は、「語り口」の巧みさと「テンポ」だと、『ダニエル・ブレイク』を観た時にあらためて感じました。                         RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-01-25 02:01) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
この監督さんは昔からの熱いファンがいらっしゃるようですね!?
RUKOさまはどちらかというと消極的なファン…と? φ(..) メモメモ
私は社会派というのが苦手なのですが…?(爆) これは確かに面白く観られましたね。
いつも、コメをありがとうございます。
by Labyrinth (2020-01-25 23:30) 

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