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終の信託 2012 [た行の映画]

終の信託.jpg ついに観ちゃいました~  ( ̄ο ̄;

医療か?
殺人か?

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朔立木の同名小説を「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」の
周防正行監督が映画化したヒューマン・ドラマ。
一人の女性医師と重い喘息患者との間に安楽死を託すまでの深い信頼関係が築かれていくさまと、
その女性医師が患者の死後、殺人の容疑者として検事の執拗な取り調べで追い詰められていく姿を
リアルな筆致で綴る。
主演は「Shall we ダンス?」以来の顔合わせとなる草刈民代と役所広司、
共演に浅野忠信、大沢たかお。               (allcinema より)
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周防正行監督の印象から、“人として好き” …?と憎からず思っている私めでございます。w
(直に会ったばかりに嫌いになってしまった某有名監督さんとは全く違う… と勝手に思ふ。(笑))

まあ、撮る映画によっては ( ̄д ̄;ギョ とさせられたり、暗澹たる思いにさせられたり…?
色々ありまして…!?(苦笑) 
しばらく離れて居よう… と、故意に避けていた時期がありました。
(「それでもボクはやってない(2007)」の “衝撃” が尾を引いていたのか…!?  w マジ苦手な分野…)

今回も、少なからぬ “衝撃” を受けて!? また暗澹たる気持ちに陥ったり…? (笑)
でもまぁ、遅蒔きながら… にしても、観ることが出来て、満足しています。

う~む しかし、“タミーヨ” のあられもない姿を見ることになろうとはっ (汗)
(あのシーンは、かつて監督が “ピンク” で培った “技” を活かされたのでしょうか!? w 妖艶~♪)

ところで、最初に観た時に感じたのは、音声が不鮮明ということ…!?(爆)
で、気付けば “日本語字幕” も選ぶことが出来…!? (;^_^A その後は専ら “字幕” 頼りに…?(汗)

冒頭は、風の中、一人の女性が堤防に供花を…。
その女性は、それから黄葉の美しい銀杏の並木道を通り抜け、検察庁へと。

塚原検事から “呼び出し” を受けた女性(折井綾乃)は待合室に通され、長時間待たされる。

その間、検事室では様々な会話が・・・。 
(“何故三年も経ってから?” “あれだけ美人なら敵も多い” 等々 雑談風に…? )

時は遡り…
折井綾乃医師が、入院患者の江木泰三を診察中、“喘息日誌” が話題に上る。
几帳面そうな江木の日誌は、紙袋に何冊も…!?

それから、飲み薬のステロイド剤について、医師と患者の問答が続く…。
(病状が芳しくないと指摘された江木は、折井医師の方針に従わざるを得ないのかも? と観念…!?)

深夜・・・
改装中らしき?暗い病棟の一室にて、折井綾乃と高井則之医師が密会を…!?
(一戦交えた後の綾乃は解き放たれたように?自然にふるまい、少女めいた甘え口調に…!?)

その後・・・
院内アナウンスにより、呼ばれた綾乃は、発作を起こして苦しむ江木の元に駆け付ける!

後日・・・
不倫関係にあった高井則之と、或る事が切っ掛けで破綻してしまった綾乃は自殺を図る…!?

さて・・・?

前半は主に、折井綾乃医師と喘息患者の江木との間に築かれる良好な関係が繊細に描かれ…
後半、“衝撃” の “実行” 場面から、冒頭の “検察室” での取り調べの続きへと繋がります。 

医師と患者を超えたような!? 二人の会話で、印象に残った台詞がありまして…
それは綾乃の「あなたがいてくれたから…」というものですけれど…
その切ない心情はわかるものの、この一言の重み、意味深長さは計り知れず…!? (汗)

大切に思うからこそ、江木に寄り添い、彼の望む通りに一刻も早く楽にしてやりたかった…
・・・と綾乃が力説すればする程、検事の思う壺にハマってしまう!
という “検事室” でのやり取りは圧巻でしたし、検事の “冷徹さ” に不快にもなりました。(爆)

まぁ、それはそれで “成功” ということなのでしょうが… (映画的にも…?w)
私的にはやはり、こーゆーのは苦手かな? と。(;^_^A トホホです。

ラストに、“懲役二年、執行猶予四年の有罪判決” と出まして…
裁判に提出された “喘息日誌” が、15年間で61冊…!? (驚き!)
最後のページに「延命治療は望まない。全ては折井先生にお願いした」との記述があったと…。 

演技者の熱演を賞賛したい気持ちになりましたが、大沢たかお は嫌いになったかな?
「それでもボクはやってない」で小日向文世が嫌いになったように…?(苦笑) 

草刈民代(折井綾乃)
役所広司(江木秦三)
浅野忠信(高井則之)
細田よしひこ(杉田正一)
中村久美(江木陽子)
大沢たかお(塚原透)

朔立木  『終の信託』(光文社刊『命の終わりを決めるとき』所収)

監督・脚本 周防正行

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