SSブログ

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(TRUMBO) 2015 [た行の映画]

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男.jpg   “赤狩り” という言葉は知ってはいても…?(汗)

「ローマの休日」を生み出した脚本家の真実の物語

--------------------------------------------------------------------------------------------
1940年代から50年代にかけてアメリカで猛威をふるった赤狩りによって
ハリウッドを追われながらも、偽名で活動を続け、
「ローマの休日」など数々の名作を世に残した不屈の脚本家ダルトン・トランボの
苦難と復活の軌跡を映画化した感動の伝記ドラマ。
いわれなき汚名による迫害に屈することなく己の信念を貫いた男の物書きとしての矜持を、
愛する家族との強い絆の物語と共に描き出す。
主演はTV「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン。
監督は「ミート・ザ・ペアレンツ」のジェイ・ローチ。      (allcinema より) 
--------------------------------------------------------------------------------------------
“赤狩り” に関連した映画は、ジム・キャリー主演の「マジェスティック(2001)」を観たり
他でも、“赤狩り” と言う言葉が出てくる映画は幾つか見たように記憶していますが…?
実際は、あまりピンと来なくて…!? (汗)
今回、その空恐ろしさを身に染みて感じ…!?  グッと理解が深まったように思います。(汗)

実は、出演者の顔ぶれに好みの女優さんを見つけ…  それが切っ掛けでの鑑賞なのでしたが…
稀有な “家族愛” の物語でもあるので… 本当に見て良かったな と思いました。(微笑)

ところでっ
主演の人 知らないな~ と思っていましたら…
なんと、「犬ヶ島」で “クロイヌ” チーフの声の人でしたっ
そうわかると、何だか急に親しみが湧いてきちゃったり…? 現金なやつですね。(笑)

冒頭は、脚本家 ダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)について・・・

“労働運動の旗手だったダルトン・トランボは1943年に共産党へ…”

ロサンゼルス北にある広大な自宅で、バスタブに浸かりながら脚本の構想を練るトランボ…。
目の前にはペン、酒、煙草… !?

「恋愛手帖」(アカデミー賞脚色賞ノミネート)
「ジョニーは戦場に行った」
「ジョーと言う名の男」
「夫は還らず」     ・・・と、彼の手になる台本や著書は多数…。

ある日の、セットでの撮影現場・・・ 
脚本担当のトランボも同席して、なかなか良い雰囲気で進行するも…?

夜のパーティー会場では、サム・ウッド監督と “思想の相違” から一悶着に…!?

その様子を見咎める、女優上がりの? ヘッダ・ホッパー女史の、一瞬鋭い視線…。

後日・・・
映画館で楽しく鑑賞中のトランボ一家を、“醜い現実” が急襲する・・・!?

映画の途中で、“コラムニスト” ヘッダ・ホッパーの 『ハリウッド通信』 が入り…
そこでトランボ一家は、 “やり玉に挙げられる” 父の姿を目にすることになったのだ…!

帰りしな…
呼び止められたダルトン・トランボは、見知らぬ男からコーラを浴びせられる!
狼狽するも… 家族を促し、その場を立ち去るトランボだった。

そんなことがあってから…
殊に長女の二コラは、耳慣れぬ “共産党” という言葉に不安を覚えるのだが・・・
二人になった時に、“父 トランボ” から易しく丁寧な説明を受け、心の平安を取り戻す…!?

しかし…!
ハリウッド・ブラックリスト” に乗ってしまったダルトン・トランボは・・・
証言を拒否して、議会侮辱罪で有罪判決を受ける。
(この間の経緯はとても具体的で、すこぶる興味深いのですが、敢えて記しませぬ…!w)

1年間の服役後・・・
心機一転!? ロサンゼルス郊外から都市部?のハイランドパークに転居することに…。

その新居の隣に住む “親父(一般市民)” が、最初から、あからさまな “拒否反応” を示し!?
家族一同、少なからぬ衝撃を受けて… 暗澹たる思いに陥る…。 (少し大袈裟かな? w) 

ところが、
生活のために… “仕事内容” も “対価” も大幅にランクを下げ!?
それこそ寝食を忘れて…!? (覚醒剤アンフェタミン常用?)
偽名を使い、B級映画の脚本書きに没頭しているとっ
(微妙に家族を巻き込み、迷惑も掛けながら… ですが?)

だんだん風向きが変わってくる…!?

以前から温めていた脚本を、友人の名を借りて世に出すと “アカデミー賞” 受賞とか…?
諸々の事情を承知の上で、カーク・ダグラスが直々に脚本を依頼してくる… とか?

ある日の長女二コラ(エル・ファニング)が・・・
珍しくテラスで寛ぐ父に向って、いたずらっぽく? 言うセリフが 何とも Niceでした♪

“お隣さん …
カーク・ダグラスやオットー・プレミンジャーがウチへ出入りしているの知ってるよね…? 
でも世の中(警察etc) は、何も動いてないよ”
(当初 “手の込んだ” 嫌がらせを仕掛けた “隣人” は “我関せず” の態で庭の手入れを…!)

これが本当の切っ掛けかどうかはわかりませぬが…?(汗)
ダルトン・トランボは公共の電波に乗せて、“真実” を語ることを決意…!

お仲間と談笑中に、ふとテレビに目をやった ヘッダ・ホッパー女史の表情に “陰り” がっ
\(^_^)/ 思わず快哉を叫びたくなった瞬間でした♪ \(^_^)/

後に、
『スパルタカス』に “トランボ” の名がクレジットされて公開… 大盛況となりますが
それを鑑賞後の、ジョン・F・ケネディ大統領の「大ヒットするでしょう」という言葉を
今度は自宅のテレビで聞くことになるヘッダ・ホッパーは、最早 “抜け殻” 状態…?(苦笑)

ともかく、ヘレン・ミレンの芸達者ぶりに拍手を送りたくなりましたね。
憎しみが湧く程の…!?  “匠” の演技… 見事と言うしかない…!

また・・・
正に “儲け役” ! という、カッコいいところを見せるカーク・ダグラスはっ 

御本人か…!?
と見紛うような…  爽やかな佇まいのディーン・オゴーマンでしたけれども…
よくこんな人が居たもんだ… と感心してしまいました。(微笑)
因みに、彼は『ホビット』シリーズに “フィーリ” としてご出演だったのですね~!?
やはり身体の小ささ故に…? ポリポリ

おっと、忘れちゃいけない! 気になるオジサマ♪   
ジョン・グッドマンの “ブレない” 演技も最高で…♪ 利いていましたね~ (^_^)y

そして…
何と言っても、“トランボ” を愛し、支え続けた妻と子供たちですね~♪

妻クレオ役の ダイアン・レインは、全く衰えを感じさせぬ、変わらぬ美しさで…
愛情深く… 思慮深い!? Coolで知的な女性を魅力的に演じて、いつも以上に? 超素敵でした♪

また、
父を尊敬し、目標にしている… という二コラを、エル・ファニングが好演♪ (^_-)-☆
(もちろん、子役さんも可愛くて♪  同じく “名演技” でしたけれど…!w)

とは言え、
やはり、主演のブライアン・クランストンの功績は大きいですね!

脚本家役なので、台詞には説得力があり! しかもアノ迫力の渋声…!? ( ´艸`)
強面なのかな? と思いきや、心根は優しく…? 紳士的! という…?

“渋声” の威力もあるかと思いますが…w ともかく、存在感が半端ない感じでした。(笑)

ところでっ
面白いな… と思ったのは、当時の俳優さんたちの “扱い” ですね~(微笑)

ジョン・ウェインと言えば、“国民的大スター” という認識で居たのですけれども…?(汗)

初っ端から、トランボの口を借りて “口先男” であるかのような? 指摘をし…!?

獄中のシーンでも・・・
高圧的な黒人の囚人から「知り合いかい? どんな奴だ?」と訊かれると
トランボは「あんたと気が合いそうだ…」と返す。
(ジョン・ウェインはその時「アメリカの理想を守るための映画同盟」理事長でした…)

そして、
仲間を裏切る形になってしまった エドワード・G・ロビンソン については・・・

ラストのスピーチのシーンで、トランボは
「皆が被害者だった… 心に負った傷を癒すために話している…!」
と語り、涙目の視線をチラッと彼に向ける… といった風情でしたね。

これまで、大っぴらに口に出来なかった事も…? 
“時間の経過” が可能にしたのかな? なんてね…。(微笑)

と言うわけでっ
今度はダルトン・トランボが手掛けた作品に俄然興味が湧いて来たりして…? (ニヤリ)

…と思ったのですけれどもっ
「いそしぎ(1965)」は、しっかりと観てまして… 
リズ・テイラーもそれなりに綺麗で良かったな~ なんて…?w

ん?
他の作品群を見てみると・・・
何とっ これまで敬遠してきたものが多いではありませぬか…!? (汗)
「黒い牡牛(1956)」は興味ありますので、是非観たいな~ とは思いますけど… ね。w

ブライアン・クランストン(ダルトン・トランボ)
アドウェール・アキノエ=アグバエ(ヴァージル・ブルックス)
ルイス・C・K(アーレン・ハード)
デヴィッド・ジェームズ・エリオット(ジョン・ウェイン)
エル・ファニング(ニコラ・トランボ)
ジョン・グッドマン(フランク・キング)
ダイアン・レイン(クレオ・トランボ)
マイケル・スタールバーグ(エドワード・G・ロビンソン)
アラン・テュディック(イアン・マクレラン・ハンター)
リチャード・ポートナウ(ルイス・B・メイヤー)
ダン・バッケダール(ロイ・ブリューワー)
ジョン・ゲッツ(サム・ウッド)
ミッチェル・サコックス(クリス・トランボ)
メーガン・ウルフ(ミッツィ・トランボ)
クリスチャン・ベルケル(オットー・プレミンジャー)
ディーン・オゴーマン(カーク・ダグラス)
ロジャー・バート(バディ・ロス)
ヘレン・ミレン(ヘッダ・ホッパー)

監督 ジェイ・ローチ

nice!(32)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 32

コメント 2

つむじかぜ

ウォルト・ディズニーやジョン・ウエインが赤狩りの扇動者だった事は、知られざる真実のようですね。国家ぐるみの世論誘導の恐ろしさを感じました。当初は、エル・ファニング観たさでしたが、俳優陣、みな巧かったなぁ〜結構、引き込まれた映画でした。
by つむじかぜ (2020-04-04 02:53) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
この映画のおかげで、ようやく “腑に落ちた” 気がしました。(汗)
エル・ファニング様様です。(;^_^A
出演者の多さに戸惑う面もありましたが…?(汗)
鑑賞者の気を逸らさずに…! 最後まで惹き込む “力” のある作品でしたね。
by Labyrinth (2020-04-05 00:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。