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タイム・アフター・タイム(TIME AFTER TIME) 1979 [た行の映画]

タイム・アフター・タイム.jpg デヴィッド・ワーナー狙い♪ ( ´艸`)

ジャンル SF/サスペンス/アドベンチャー
製作国 アメリカ
時間  112分

TIME AFTER TIME → 何度も何度も

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H・G・ウェルズがSF小説『タイム・マシン』を発表する以前に発明した本物のタイムマシン。
それに乗り時空を超えて逃亡する、犯罪史上最も有名な猟奇連続殺人犯“切り裂きジャック”。
責任を感じたウェルズはジャックを追って“未来”へ行くが、そこは“現代”のサンフランシスコだった。
タイムマシンの存在を活用して、
大胆にもH・G・ウェルズと“切り裂きジャック”を結びつけたアイディアが秀逸。
SF作品に本領を発揮するN・メイヤーが、
K・アレクサンダー&S・ヘイズの原作を得て脚本・監督した時間旅行テーマの傑作で、
ウェルズ=M・マクダウェルと、ジャック=D・ワーナーの二人も見事なキャスティング。
カルチャー・ギャップにとまどうウェルズの姿にユーモアを、
ジャックに狙われる女性たちにスリルを配し、エンタテインメントの粋をこらしている。
特に、ウェルズと恋におちる現代の女性(M・スティーンバージェン)が
ジャックに襲われるクライマックスのサスペンスは見応えあり。  (allcinema より)
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主演のマルコム・マクダウェルと言えばっ
「時計じかけのオレンジ(1971)」「カリギュラ(1980)」で主役を張っていますし…!
最近では「スキャンダル(2019)」にもご出演。(意識して観てはいませんでしたけど…  ポリポリ)

私的に… あまり良いイメージではない印象が強かったのは、前述の2作のせいかしらん…?
観ても居ないのに、世間の評判だけで? そんなイメージを抱いてしまったものかと…?(汗)
その後、「時計・・・」を鑑賞し、案外面白く観られたので…! 考えを改めましたが… f^_^;
「カリギュラ」の方は… まだ機が熟してはおりませぬ…。 w

とはいえ、
思いがけずの? 本作の鑑賞で、彼への評価がグーンとup…!?  (ワケは、お後で… (^_-)-☆)

一方、ヒロイン エイミー役の メアリー・スティーンバージェンは・・・
古くは「ギルバート・グレイプ (1993)」と見て来ていますが、美形の女優さんとして認識…?
…してはいたものの、お名前が難し過ぎて!?  (汗)
お顔を見るまではピンときませんでした~ orz

お目当てのデヴィッド・ワーナーは、終始Cool で、案外タフなところも見せたりして…!? ( ´艸`)
(タフと言っても、高層ホテルや街の中を追い掛けっこ というものでしたが…? (笑))
カッコ良さは相変わらず・・・ と言いたいところなのですがっ (汗)
他の俳優さんと一緒にいると、一人だけ顔がデカいなぁ 等と感じちゃったり…? (苦笑)
(音声解説で、女の子たちにキャーキャー言われてた という話がまた出ましたけど、ほんまかいな~ w)

冒頭は、19世紀 霧が流れる夜のロンドン。
ベテラン風の娼婦が、おぼつかない足取りで歩いていると、一人の紳士に声を掛けられる…。
まずは硬貨を渡され、「そこでいい」と路地を指すので、娼婦は大通りから暗がりへと入って行く…!?
紳士は “ジョン” と名乗り、金の懐中時計を取り出して、カチッと開く。
すると、オルゴールが鳴り始め… 直後に惨劇がっ  ( ̄д ̄;ギョ

その頃…
H・G・ウェルズ邸ではお仲間数人が酒を酌み交わしながら、全員が集まるのを待っていた。
遅れてやって来たのは、外科医のジョン・スティーヴンソン(デヴィッド・ワーナー)。

客人が揃ったところで、ウェルズ(マルコム・マクダウェル)は、或る画期的な事を発表する。

“一見は百聞に如かず” !? 
全員を地下室へと案内するウェルズ。
エネルギー源は “太陽光” だという、完成した?タイムマシーンをお披露目するのだが・・・
実践に移すにはまだ心が…  と、戸惑いを見せる。

“未来” は社会主義のユートピアになっている と信じている H・G・ウエルズ
人類の歴史は殺し合いだ 2000年前から変わっていない と言い捨てるジョン・スティーヴンソン 

二人はチェスの続きをやり始めるが… たちまちジョンが 「チェックメイト」
皆が口々に「またか~」と言うのを受けて、
「今に負かすさ」とウェルズが負け惜しみを言うと・・・
ジョンはシレっと「心が読めればね」

その時、近くで “切り裂きジャック” の被害者が出た と、警察関係者が大挙して訪れる。
家中を捜査すると、ジョン・スティーヴンソンの鞄から血まみれの手袋がみつかった…! ( ̄ο ̄;
しかし、本人はどこにも居ないことが判明…!?

皆が引き上げてから、ウェルズが ふと気になり地下室へ降りてみるとっ
はたして、タイムマシーンは消えていた…! 愕然とするウェルズ。

しかし、その後 激しい振動と共にタイムマシーンが姿を現した!?
(元居た場所に戻るシステムや、その他諸々 独自の “お約束” や “キー” が伏線となる…。w)

ウェルズは、友でもあった “切り裂きジャック” を連れ戻すべく、後を追うことを決意する…!

さて・・・? 

いきなり、ネタバレになってしまいますが…! f^_^;
“時空を超えて” 着地した場所は、1979年の米国 サンフランシスコの博物館・・・
“H・G・ウェルズ コーナー” に展示中の タイムマシーンの中 というのが可笑しい♪
8時間の時差まで生じています…? ( ´艸`)

戸惑いと “好奇心漲る” 態で、暫く街を彷徨う… ハーバート・ジョージ・ウェルズ。

銀行を見つけ、持ち金を両替してもらうと・・・
ジョンも、まずは両替をするのでは? と考え… 行き当たりばったりで銀行での聞き込みを開始…!
しかし当日は、徒労に終わり… “ユートピア” の筈だった “未来” の公園で野宿をする羽目に…!?

次第に馴染んできた彼は、質屋などにも寄ったりしながら、とうとう “ロンドン銀行” を見つける!?
(撮影では、桑港中の銀行を網羅したらしい… 監督が自慢げに…!? w ミツビシ サンワ もアリマシタ (^_-)-☆) 

“THE CHARTERED BANK(特許銀行) OF LONDON” の “FOREIGN CURRENCY(外貨)” へ直行。
為替係のエイミー(メアリー・スティーンバージェン)に話しかけます。

「男の為替担当者は…?」  
「なぬぅ (▼_▼メ)」  …とは言わないまでも、気分を害するエイミー。

ハーバートは、甘ったるい?喋り方のエイミー(メアリー・スティーンバージェン)に惹かれ…!
エイミーも、どこか浮世離れした彼に興味を持ち、“ランチ” のお誘いを口にする…!?

更に、彼女は “ジョン・スティーヴンソン” についての重要なヒントをもたらすことに…!!

・・・と言うわけですがっ
そこからの展開が、ますますサスペンス色を帯びて来る…!
のは間違いないのですけれどっ f^_^;

エイミーとハーバートの “ほんわかデート” 風景も楽しめて…  (窓外の景色は、ある意味見もの!?)
ライト感覚?というのか、妙に明るい雰囲気ながらも不思議に味わいのある一面でもありましたっ
(でもないか…?w また意味なく贔屓の引き倒し? (≧m≦)ぷっ)

ところで…
またまた、お楽しみの DVD特典の “ギャラリー” から…!  ( ´艸`)
ニコラス・メイヤー監督と主演のマルコム・マクダウェルによる音声解説が面白かったのですが…♪

監督は、本作が “初監督作品” ということで、結構謙虚な態度で臨まれていた… ようです。(微笑)

私めが特に興味を惹かれたのは、現在から未来へ移動?のシーンについてでしたけれどっ
これは “脚本どおり” の出来上がりだということで…? (笑)

具体的には… 
時間経過を象徴する様な?摩訶不思議な “画面” にラジオニュースの音声を合わせる というもので…
監督曰く… あの時分の技術ではあんなものだが、十分楽しめる映像だ 云々 

まぁ、自画自賛とまでは申しませぬが… (^_^ゝ
ニコラス・メイヤー監督の溢れ出るアイディア?は感じられましたね。
独特な音楽も功を奏しているので注目して欲しいようなことも仰ってましたっ w

また…
マルコム・マクダウェルの “こぼれ話” は、初っ端から…  (≧m≦)ぷっ

「これで結婚するとは思わなかった」 
相手役のメアリーと10年程、夫婦生活を…! お子様も二人儲けたようです。
(撮影中の個人的な?エピソードも盛り沢山…  最後には “恋をした” 発言も出て…! 楽しく拝聴♪)

気になったのは、前述 ↑ の、私の見方が変わった…!? というものですが・・・
まずは本作に出ることで “自分に付いてしまったイメージ” を払拭したい! と思ったそうです。

「この作品に限り、敢て稽古や役作りをしなかったので・・・
(未来へ着いたときの “驚きと戸惑い” が自然に表現できた!?)
(自分から見ても) 何も知らず純真で、あどけなさすら感じる 
(これまでは) ヘビーな役所が多かったので、この役はリラックスして楽しめた」

オファーが来た時は、ローマで “カリギュラ” の撮影中…!
「栄光だとか… セックスや暴力シーンに、うんざりしていた」 そうです。( ´艸`)

彼は、本作が “ハリウッド映画” 初出演作品ということでしたが・・・
サンフランシスコのロケと聞いて、とても楽しみにしていた と言うお言葉に真実味が…♪ w
“素” と言うワケではないものの…? “自然体” の彼は素朴で、cute♪ で、とても魅力的でしたね。

デヴィッド・ワーナーにつきましては、折に触れて “称賛” という感じのお二人でした…!(笑)
“舞台の人” というイメージが強いらしく…? (出待ちの女の子がキャーキャー はホントらしい…!)
“顔がデカい” のも、舞台映えする という美点? 利点? なのかな…? なんてね (^_^ゝ

監督さんの意向で、そのものズバリの残虐描写はないものの…!?
“切り裂きジャック” の底知れぬ不気味さは、彼の冷たい “視線” で十分伝わって参りました。

最後の最後まで、余裕綽々の太々しさでしたけれど・・・
最期の “頷き” は、毅然としていながらも哀れを誘うような風情が…? f^_^;(褒め過ぎ? w)

余談ですけれども…
有名な建物もロケ地になっていまして…! “パレス・オブ・ファイン・アーツ” 
昼となく夜となく…? 重要なシーンに出て来て、印象深い場所となっておりました。
(1915年の「サンフランシスコ万国博覧会」の目玉として建設された建造物だそう…)

私めも、観光気分でサンフランシスコの風景を堪能することが出来ました♪
こーゆー不思議映画?に出会うと、素敵な拾い物をしたような? お得感がありますね。(^_^ゝ

余談中の余談です。(汗)
ニコラス・メイヤー監督談に・・・
デヴィッド・ワーナーは「砂漠の流れ者」の牧師役が良かった とか
本作にご出演の、博物館の警備員役の俳優は「真昼の決闘」のバーテンダー役だった とか
そんな話を聞くと、急に親近感が湧いてきてしまいます。(ウ^_^ソ) 

マルコム・マクダウェル(H・G・ウェルズ)
デヴィッド・ワーナー(ジョン・スティーヴンソン) “切り裂きジャック”
メアリー・スティーンバージェン(エイミー・ロビンス) 銀行員
チャールズ・シオフィ(Lt.Mitchell) (lieutenant( ルーテナント) → 警部補) ミッチェル警部補
パティ・ダーバンヴィル(Shirley “シャーリー”)  被害者
シェリー・ハック(Docent → 博物館などのガイド) 声のみ…?f^_^; (チャーリーズ・エンジェル)
コリー・フェルドマン(Boy at Museum)
ジェラルディン・バロン(Carol “キャロル”)
スーザン・B・アントニー

原作 カール・アレクサンダー
   スティーヴ・ヘイズ

脚本 スティーヴ・ヘイズ

監督・脚本 ニコラス・メイヤー

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響

映画を見る前に読むべき記事ですね。
読んでると見てみたくなる最高のプレゼンです。
by (2020-10-17 09:28) 

Labyrinth

響さん (^_^)ノ
(/∀\*)キャー お褒めの言葉かしらん? 嬉しいです~♪
いつも、ありがとうございます。 またよろしく。( ´艸`)
by Labyrinth (2020-10-17 22:06)