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ライド・ライク・ア・ガール(RIDE LIKE A GIRL) 2019 [ら行の映画]

ライド・ライク・ア・ガール.jpg テリーサ・パーマー最新作… ( ´艸`)

あきらめない、
その気持ちが
人生を変える。

ジャンル ドラマ/伝記/スポーツ
製作国 オーストラリア
時間  98分

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「ウォーム・ボディーズ」「ベルリン・シンドローム」のテリーサ・パーマーが
オーストラリアでもっとも栄誉あるレース “メルボルン・カップ” に女性で初めて勝利した騎手
ミシェル・ペインを演じる伝記ドラマ。
共演はサム・ニール。
監督は女優で本作が長編監督デビューのレイチェル・グリフィス。

競馬一家の末娘として生まれたミシェル・ペインは成長するにつれ、他の兄弟たちと同じように、
騎手になることを夢見るようになる。
しかし競馬の世界はまだまだ男社会で、女性が騎手になるのは容易なことではなく、
ましてや活躍するなど夢のまた夢と思われていたが…。          (allcinema より)
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監督さんは「ブロウ(2001)」にご出演の女優さんレイチェル・グリフィスということで…
いずれ時間のある時にでも、拝見してみたいと思っておりますが…。( ´艸`)
(かつてジョニ・デ出演DVDを集めていましたので…! 久々に見るのも愉しみ♪  ポリポリ。)

本作は、「ベルリン・シンドローム(2017)」で(私的に)俄然注目のテリーサ・パーマーの最新作。
今回はお馬さん絡みということもありますし… とても楽しみでした♪
(とは言え、彼女に興味が湧かなかったら、出会うこともない作品だったのも確かです?(汗))

ところで、私めは “競馬場” には子供の頃から何故か縁が有りました…?  f^_^;
(移り住む町にたまたま競馬場があった というだけの話ですけど… w )
ことさら競馬好き というワケではありませぬが、TVで競馬中継をやっていれば見てしまいます。

TV画面でも、馬たち(騎手たち?)の呼吸や緊迫感は伝わって来る…! と思っていたのですが…!?
今作を見て度肝を抜かれましたっ  ( ̄ο ̄;  危険度 何百パーセント…!?(爆)

レース中の “距離” の取り方の危うさ…!  “恐怖” が半端ない…! (と私めは感じましたが…)
そんなことにひるんでいたら、“前人未到の栄冠” は掴めませんね…!? (^_^ゝ

若い(幼い?)ミシェル・ペインがジョッキー デビューした時の描写からして、“困難” を象徴…!?

まずは… 女性騎手用の控室は、売店の裏の “物置” だったり…!? (¬、¬;
そんなところから始まって、一つ一つ煩雑な事をクリアしながら、地道に実績を積んでいく…!

しかし、その辺りの “苦労” を、一言の台詞で済ませてしまうような所も見えたり…?  ( ̄д ̄;エェッ 
毎回「ミシェルはビリ?」と訊くのは、ダウン症の兄のスティーヴィーで、答えるのは いつも父。

そんなことがありながら…? (^_^ゝ
ともかく、総じて… テンポよく、バランスよく…? 
“大家族” 共々!? 一人の “女性騎手” の成長記録が、あたたかい視線で綴られておりました。

オープニング・クレジット… 
冒頭には、黒地にメッセージが…!

“メルボルン・カップは競馬界の “聖杯” で 世界中から注目を浴びる
 3200メートルで競う この極めて過酷なレースは あらゆる騎手にとって夢の舞台である”

古の? 実写映像・・・ そして、女声のナレーション…

「ミシェル・ペインは生後半年の時 母親を交通事故で亡くしました
 父親のパディは16歳をはじめとする10人の子供を育てることになりました」

「ミシェルは母乳育ちだったが妻の他界後は哺乳瓶から飲んでくれて安心した」と(実の)父の声。

「兄弟姉妹で助け合ってきたの 姉もよく世話してくれた」と姉妹の声…?

「スティーヴィーと私のチビ2人組は いつも一緒に遊んでた」とミシェル。

馬小屋の手伝いの他 それぞれに割り振られた仕事が有った…!?
等々の証言の後・・・ 「10人中8人が騎手になりました」とナレーションが…。
 
子どもの時のミシェルのインタビュー (可愛い丸顔で本当に幼い感じ…)
「どんな騎手に?」と訊かれて… 「メルボルンカップで勝ちたい」と一寸はにかみ乍ら答える…。

・・・出走直前 
ゲートインした馬上のミシェル・ペイン(テリーサ・パーマー) は、金のネックレスに触れて… 
「ママ ブリジット 一緒にいてね」

タイトルコール (…に続けて、「a true story “真実の物語”」)

道を急ぐワンボックスカー?(払い下げの “救急車両” なのか? ハゲハゲの “UNBALANCE” の文字が…)
それはペイン家のクルマで… 教会に着くと、次から次へと子供たちが飛び出して来る。

末っ子のミシェルは、直ぐ上の兄スティーヴィーといつも一緒だった。
(ミシェル役の子役さんの可愛いこと♪ ( ´艸`) スティーヴィーも可愛いですけどっ w)

家では、広い庭を丸く使い…? 競馬ごっこをして兄弟姉妹で大騒ぎ…!?w
食事風景も賑やかなものだったが、父のパディは面倒見も良く、何が起ころうとも穏やかだった!?
(しかし、時には信念を曲げない…  というか頑固な面もあったりしましたが…? w)

ある時、姉たちから一方的に決めつけられ、怒ったミシェルが父に言うには…?
「ママがいれば意地悪されない…」
すると父は、「ママはいるよ 天から見守っている」
ミシェルが「ママは天使なの?」と言うと「その通り…! 生きてる時からな」

ふと寂しくなってしまった二人は、並んで座り・・・
父が「○○○○年は?」とポツリと言うと、ミシェルが「○○○○」と勝ち馬の名を挙げる。
父が「ジョッキーは?」と続けると、ミシェルは “勝負服” の色合いまで淀みなく答えるのだった。

ペイン家の上の子供たちはジョッキーデビューしていて、例のクルマで一家を挙げて応援を…!
兄のパトリックは “メルボルン・カップ” に出場の話も出て来たり…!?

・・・10年後 
ミシェル(テリーサ・パーマー) は高校生になり、学業も優秀だったが・・・
父の薫陶を受け、競馬にまつわるあらゆることを学び、身に付けようとしていた。

さて・・・?

父パディの何気ない教えは、いつの間にかミシェルの血となり肉となり…!?
冒頭の “メルボルン・カップ” の勝利へと見事つながる…! というワケですけれどっ (^_-)-☆

女性監督さんらしい?繊細さと、男顔負けの?豪胆さが同居する様な不思議な絵作り…?
思わず力が入ってしまう “躍動感” や、時々映し出される大自然の俯瞰の映像等に圧倒されました。
(これは是非映画館の大スクリーンで観てみたかったなぁ と溜息です… w)

騎手役を “違和感ナシに” こなしたテリーサ・パーマーは手放しで素晴らしいと思いましたが…♪

いつも傍に居て、自然とミシェルの “力” になる兄のスティーヴィーは、ある意味スゴイ…!?
なにせ、ご本人ですし…!( ´艸`)
厩務員としてのスティーヴィーの見せ場も少なからず用意されていて、作り手の愛を感じました。

そして、何より素敵なのが父親パディをさりげなく、どっしりと演じたサム・ニール…♪
厩舎としては馬数は少ないのかもしれませんが? (当時、そんな台所事情があった…?w)
老調教師としての懐の深さや貫録は “ホンモノ” と言う感じ…!? (微笑)
頼りがいのあるパパは “要” でしたね。

パディの訓示の中で私めが印象深いと思った言葉と言えば…?
「馬は肺で疾走し 心臓で耐え 気持ちで勝つ」というのと、それに続く 「隙間」についてでした。
ともかく、深い! と思いました。f^_^; 素人が言うのもナンですけれど…?(笑)

ところでっ
 official website STORY から転載させて頂きますが… (汗)

「やがて華々しいデビューを飾るミシェルだが、
 落馬によって騎手生命を左右するような大怪我に見舞われてしまう…。」

これは突然の事で…! 本当にすごい衝撃でした。(汗)
(それ以前に、姉のブリジットが “落馬” で死に至る ということがありました。)

でも、結末はわかっているので、少しは気が楽ではありましたけれど…? (汗)
それでも、壮絶なリハビリテーション等々 のシーンは見ているのが辛かったですね。
(減量のシーケンスも悲壮感が漂っていましたけれど…?w)

奇蹟的に良くなって…!?
怪我が多い という “プリンス オブ ペンザンス” との出会いのシーンとなります。
これも、兄のスティーヴィーが引き合わせてくれたようなものでしょうか!?
調教師のダーレン・ウィアーの許しを得て、兄の部屋に寝泊まりし、調整を開始…!

その後も一悶着あったりしましたが…!? ( ´艸`) (誰に騎乗させるかで大揉め…!?)

ラストは当然、冒頭部分に戻っての、レース風景でした。
晴れやかで賑やかな雰囲気の場内の描写に、こちらの気分も高揚ぎみに…!? (微笑)
“女性ジョッキー” ミシェルも、最上級のドレスアップ姿で乗り込みます。

いよいよ…!
“第115回エミレーツ・メルボルン・カップ” 本番です♪

実際のものと巧いこと繋げているのでしょうが…!? ド迫力だったのは間違いございません。

史上5人目の女性騎手ミシェル・ペインの勝利♪
自然に、素直に、感動で目頭が熱くなりましたね。

インタビューで…
「出来る努力はすべてした… 女性を見下す人の鼻を明かせたと思ってます」(本人談)

ミシェルの “負けじ魂” を讃えたいと思いました。(テリーサ・パーマーにも大拍手♪)

最後に、余談ですが…?
ミシェルは、兄たちに からかわれる時、“臭い妹(Stinky)” と呼ばれていました。( ´艸`)

(気持ちが入り過ぎて長文になってしまいました… (苦笑))

テリーサ・パーマー(ミシェル・ペイン)
サム・ニール(パディ・ペイン) 父 調教師
サリヴァン・ステイプルトン(ダーレン・ウィアー) スティーヴィーの雇い主 調教師
スティーヴィー・ペイン(スティーヴィー・ペイン) ダウン症 厩務員 ミシェルの兄
ジェネヴィーヴ・モリス(ジョーン・サドラー) ミシェルのマネージャーを頼まれる
マグダ・ズバンスキー(シスター・ドミニク)
ブルック・サッチウェル(テレーズ・ペイン)
アンネリーゼ・アップス(ブリジッド・ペイン) 落馬事故で亡くなる
ザラ・ゾーイ(マリー・ペイン)
ケイティ・キャッスルズ(マーガレット・ペイン)

監督・製作 レイチェル・グリフィス

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