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エゴン・シーレ/愛欲と陶酔の日々(EGON SCHIELE/EXCESS AND PUNISHMENT) 1980 [あ行の映画]

エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々.jpg 魅惑のジェーン・バーキン♪ ( ´艸`)

ジャンル ドラマ/伝記
製作国 オーストリア/西ドイツ
時間  94分

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19世紀末のオーストリア耽美派画家のスキャンダラスな生きざまを、
冷めたタッチでつづる暗澹たる映画。
横溢する退廃ムードは、まさにシーレの画そのまま、といっても過言ではないだろう。
愛人のモデルに扮するJ・バーキンもまた、彼の絵から抜け出してきたかのごとし。
年端もいかない少女のヌードを描いて事件となり、
開き直るでもなく落ち込むばかりのシーレは、意外と常識的な人物に見える。
実際、愛に飢えた彼にひたすら同情
的な内容で、そこが不満だったりする。
音楽はB・イーノ。                    (allcinema より)

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ジェーン・バーキン見たさに選んだのですが、色々と楽しいオマケが付いてきて嬉しいです♪
まぁ 映画自体は芸術家に有りがちな?暗めでエグ味のあるような内容でしたけれど…? w
予想外の?クリスティーネ・カウフマンを見られたのはお得感がありましたね~♪ (^_-)-☆

そうそう!
ドイツ語(か?)も話せるなんて…!? ジェーン・バーキンて凄い♪

そして更に、40年も前の作品と思うと感慨深いものがありますが…? (微笑)
やはりジェーン・バーキン… 独特のオーラを放って… 超魅力的でした♪ 

ところで、主演の マチュー・カリエールですが・・・
知らないとは言えないような気がして調べてみましたら、なんと…!
サン・スーシの女(1982)」に、“冷酷” なドイツ人の役で出てました~ (汗)

今回の エゴン・シーレ役も、はまり役?と思えるくらいにキマっていましたけれど…ね !?

で… 
私めはエゴン・シーレの “絵画” は以前どこかで見た記憶があるのですが・・・
ご本人にはあまり興味が湧かないなぁ… 等と思っていましたところ…?  
以前に「エゴン・シーレ 死と乙女(2016)」を観てました…! (ありゃりゃ~ 何てこと… orz)

冒頭に次の文言が…。
「1912年4月 画家エゴン・シーレは 無実の未成年誘惑容疑で起訴された上
 判決の際に貴重な作品の1つを焼かれた」

ある雨の夜… 
見知らぬ少女がずぶ濡れの状態でエゴン・シーレの元に現れた。
バリー(ジェーン・バーキン)は良くない予感がして…? 追い返したかったが・・・
エゴン・シーレは、少女を受け入れ…! 自らソファーで寝ることに甘んずる。
(後に… 二人は面識が有ったことが明かされますが…!? 事実はどうなのでしょうね? (汗))

少女は “タチアナ・フォン・モシック” 15歳
翌朝にはウィーンの祖母の家に向かう というので、用事のついでに送り届けることにするが・・・
何と少女は、また二人にくっついて戻ってきてしまうのだった。

少女の親が告訴状を出して… タチアナはエゴン・シーレの家で保護される。

タチアナの事情聴取の結果・・・
エゴン・シーレは警察に踏み込まれることとなり、数枚の作品と共に逮捕されてしまう。

さて・・・?

終始 「面倒はごめんだわ…!」というスタンスの…? 現実を見据えたバリー・・・
(彼女をモデルに使っていた)クリムトに言わせると…
“すてきな女だが少し変わっていて、精力が強いから要注意…  毒にも薬にもなる女だ”

また・・・
少女(?)と見れば無遠慮に品定めをしてしまう…? ( ̄ο ̄;  “芸術家” のエゴン…!?

ストーリーの前半は拘置所に入れられ酷い扱いを受ける “嘆き” のエゴン・シーレと…
彼を救い出す手立てを求めて奔走するバリー・・・
かと思えば… (過去に)エゴンの八つ当たりを甘んじて受けるバリーだったり…?
お金を工面するのに “捨て身” で勝負する!? 健気なバリーの姿が描かれたり・・・

…と、二人の気性や関係性が顕著になって参りますが…  (;^_^A

そんな合間に…?

庭の垣根に沿って植えられた向日葵の枯れ果てた姿・・・
寂し気に距離を置く並木の… 風に吹かれて揺れる様子…?
はたまた、しどけない姿でたむろするモデルたち etc etc

そして、ブツブツと “不満” や “嘆き” その他 “心の声” 等を独り言つエゴン・シーレ…!?

“気味悪い絵を描いたのは 人にショックを与えるためじゃない”
“愛情の中にも妖怪がいて 描かざるをえなかったんだ”
“強制だった”
“大人は思春期の悩みを忘れるのか?”
“性衝動がどんなに殺伐なものだったか一一”
“欲望の火が どんなに恐ろしく燃えたか”
“いかに悩ましかったか”
“僕は苦しみ抜いたから 絶対に忘れない”

“僕は山や川や木や草の中にも 肉体的な動きを見る”
“どこにでも人間に似た動きが有り一一”
“植物にも感情の表現がある”
“よく見れば夏の木々にも 秋を感じることができるものだ”
“それを描きたい”
“すべての物の過去が見える”
“今から秋の景色も想像できる”
“見渡す限り 黄色とオレンジと茶色になって 枯葉がにおうだろう”

そんなエゴン・シーレの裸婦の作品群を “あぶな絵” と呼び、義憤に駆られ…!?
改めて自ら告発し起訴せねば…! という判事の “ストローフェル”
(被害者?タチアナの父親が告訴を取り下げる と言っても「手遅れです」と取り合わない…?)

ある日、判事は奥方と演奏会に行く。
ベートーヴェンの荘重なメロディに眠気を催し、奥方に注意されたかと思うと…?
今度は、クリムトが描いたという壁画の解説を判事が始めると、奥方が大欠伸…!  的な?(笑)

この判事は、家でもその手の “カタログ” を熱心に観ていますが・・・
ある時、奥方が戸棚の中から “押収した” エゴン・シーレの “作品” を発見…!
「こんないかがわしいものを家に持ち込むなんて…! 自分で見て楽しむため…?」
などと言われ、更に「そんなものを見て興奮する…?」と言われるとっ
「芸術だ お前にはわからん」と言い返す判事なのでした。

・・・結局、タチアナが証言を撤回すると…
“被告は3日間の拘留に処す… が取り調べ中の留置で刑を終えたものとみなす…”  と。
(エゴンは24日間独房に留置されていた…)

押収された絵を眼前で一枚焼かれ…! エゴン・シーレはようやく釈放される。

迎えに来た母親には “情けない” と責められるが・・・
(後援者?) “ベネシュ” の取り成しで? ウィーンに新たなアトリエを構えることに…!

そこで「死と乙女(少女)」というタイトルの大作をものにするエゴン・シーレ。
ところが、モデルを務めたバリーは “怖い” と言い、何かを恐れている様子だった…?

・・・アトリエから見える(中産階級の)向かいの家に、年頃の美人姉妹が住んでいた…。
エゴン・シーレは、気付くと姉妹とは親しさ以上の関係に…!?  ( ̄ο ̄; エェ~ッ

(下着姿で寝ころび林檎をかじるバリー vs 清潔そうなドレスで楚々とした雰囲気の姉妹)

事情が呑み込めたバリーが「どっちを取る?」と訊けば
エゴンは曖昧な返事の後に… 「別れたくない 居てくれ」とバリーに縋りつく…!

前半に出て来るバリーの “言葉” の内容は・・・

“1912年4月8日 私は宣言します
 誰も愛したこと ありません バリー”

後半に出て来るのは・・・

“私は誰も愛したことありません”
“私はただのモデルです”

バリーは、後者の “言葉” を「死と乙女」のキャンバスに直接ピン止めして、去っていく…!

そして、一時は男たちにモテモテの彼女の姿があったが…? 
やがて従軍看護婦となり…!? その後、病を得て衰弱…(梅毒の第三期…?) 
“死後の姿” が哀れを誘うことに…。(T_T)

一方、エゴン・シーレは・・・

“妻” となったエディット(妹の方)(クリスティーネ・カウフマン)との “蜜月” も束の間…!?
軍隊に招集されてしまう…!?
(会いに来た妻の浮気を妄想し、悶々としながらも筆を走らせるシーンが面白い…?(笑))

エゴン・シーレは、兵役中も芸術活動を続けていた。
1918年、初めての展覧会がウィーンで開かれると好評を博す…。

しかし、エディットが流行病(スペイン風邪)に倒れ・・・
苦しむ彼女を介抱しながら、エゴン自身も感染してしまう という事態に…!?

“エディットの葬列が前を通るわ” という声に、昇天するエゴン・シーレ…!? ( ̄ο ̄; エッ
(そんなこともあるのですねぇ 劇的だわ~ (´0`))

蛇足ですが…? 全編ボカシ無しでした。オイオイ (¬、¬;
ともかく、“大胆素敵” なジェーン・バーキンを、心行くまで堪能することが出来ました♪
それだけで御の字♪

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.雨の夜
3.ウィーンで
4.タチアナの嘘
5.独房で
6.奔走するバリー
7.バリーとの出会い
8.面会
9.画家の苦悩
10.芸術か猥褻か
11.困窮の中で
12.釈放
13.新しいアトリエ
14.別れ
15.花嫁エディット
16.戦場へ
17.初めての個展
18.「家族」
19.看病
20.病に倒れ
21.エンドクレジット

マチュー・カリエール(エゴン・シーレ)
ジェーン・バーキン(バリー・ノイツィール) 元クリムトのモデル エゴン・シーレの妻?
クリスティーネ・カウフマン(エディット・ハームス) エゴン・シーレの妻

監督・脚本 ヘルベルト・フェーゼリー

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