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テルマ(THELMA) 2017 [た行の映画]

テルマ.jpg 北欧発ホラー…? ( ´艸`)  ヨアキム・トリアー監督作品

少女の中の“願い(タブー)”が目を醒ます

ジャンル サスペンス/ドラマ/ホラー
製作国 ノルウェー/フランス/デンマーク/スウェーデン
時間  116分
映倫 PG12

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「オスロ、8月31日」「母の残像」のヨアキム・トリアー監督が、
敬虔な家庭に育った少女のイノセントで危険な能力が戦慄の悪夢を引き起こしていくさまを
詩的かつ幻想的に描いたサイコ・ダーク・ファンタジー。
主演は一躍ノルウェー期待の若手女優となったアイリ・ハーボー。
共演にカヤ・ウィルキンズ、ヘンリク・ラファエルソン、エレン・ドリト・ピーターセン。
                                 (allcinema より)
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official website の Introduction より一部拝借…
“美しくも恐ろしいイノセントホラー”

全くその通りかと思われました。 美しくて、時々恐ろしい…!?

“長いモノ” を異常に恐れる私めが、ドキドキしながらも正視出来たことが未だに信じられませぬ。
アノ表現を用いた理由は、理解できますが?  (¬、¬;  どう考えても佳い御趣味とは言い難い…!
やはり… 「わたしは最悪。(2021)」の監督さんのやりそうな事だな と納得した次第です…?(爆)

それにしても、やり過ぎ感がっ  ( ̄ο ̄; 
と言いつつ、何故か全否定できない感じもあったりするので…? 悩ましい限りです…!? (大汗)

思うに… ここでは “衝撃” という言葉は相応しくない気がしましたね…!?
総じて、じわじわと静かに迫って来る感じの雰囲気で終始しまして・・・ 
ラストはヒロインの “自立” ?( ´艸`) それがテーマとしてもなんだかなぁ という気もしますが?w

こうなりますとっ (;^_^A 
折角ですから、以前の ヨアキム・トリアー監督作品を責めてみようか? なんて? w
オスロ三部作の「オスロ、8月31日(2011)」も観てみたい…! と思うわけですがっ
残念な事に…? (私の今の環境では) 観る事は叶わないようです?(汗) 

ところでっ
ヒロイン テルマを演じたアイリ・ハーボーは、もちろんお初の女優さんですが、正に清楚な美女…♪
サービスカットか? と思われる不思議なシーンもありまして…!? ( ´艸`) 吃驚でした?

そして…?
母親ウンニ役の エレン・ドリト・ピーターセンは北欧風の?特徴的なお顔が印象深い女優さん…。
アリ・アッバシ監督の「マザーズ(2016)」で危うい? “母親” を演じているのを観たのがお初でした。
(今回は、車椅子生活を余儀なくされている役でしたが… やはり軽くない存在感だったような…?w)

また…
テルマの心の奥深くに眠るものを目覚めさせた感のある…?  アンニャ役の女優さんですが・・・

“オケイ・カヤとしても知られるアーティストで、モデル、ミュージシャンとして活躍…” 
という カヤ・ウィルキンス が好演♪ 
テルマと好対照を成して…!? 現代的と言うか? スタイリッシュな印象でしたね♪
これが銀幕デビューだそう…?
それにしては “年齢不詳” 的な落ち着き方だったようにお見受けしましたが…? (^_^ゝ

冒頭は… 
ノルウェーの凍った湖の上をサクサクと音を立てて歩いていく親子・・・

幼い少女は、足下を泳ぐ魚たちに気付き足を止める…!(カメラは一転して水中からの仰視となる)

父親に促された少女は、次に雪深い森の中に分け入っていく…。 

少女が座して温かい飲み物を口にしている間・・・
傍らの父は、慎重な態で猟銃に弾を込めていく。

また歩き始めると、木立の中に小鹿?が現れたので、親子は立ち止まって息を呑んだ…!

鹿に向けられた銃口は、ゆっくりと少女の頭に向けられる!? (¬、¬;

暫し間が有って、父親は深いため息を…! 
少女は不思議そうな顔をして、父を振り仰いだ。 (…鹿は姿を消す)

タイトルコール

(オスロ… キャンパスの俯瞰の図… カメラが寄って行った先には、ごく普通の女子学生の姿が…)

テルマ(アイリ・ハーボー)は、慣れない風情で…?  少し緊張ぎみに授業を受けている…。

一日が終わり… ようやく部屋に戻ると、早速? 実家から電話が掛かって来た。

“何度も掛けた…”  という母に、テルマは言い訳めいた事を口にするのだが・・・
母は、インターネットで調べて…? 授業の科目もしっかりと把握しているようだった…!?
(両親は昔から信心深く、厳格…!?)

ある日…
図書室で勉強中のテルマの隣の席に、エキゾチックな顔をした子が座った。
長い黒髪が美しいアンニャ(カヤ・ウィルキンズ)で… テルマは気になり?チラっと盗み見を。

その時、上空で鳥たちが騒ぐ様子があり…? 
その中の一羽が急に突進してきて図書室の窓ガラスに激突!? (それは、その後も続く…!?)

するとテルマは、手指から異変が起こり始め…!?
やがて全身、激しい発作に見舞われて…!? その場に倒れ込んでしまう…。 (失禁も…!? (¬、¬;)

アンニャをはじめ、周りの皆が驚き、心配する中…!  テルマは救急搬送されることに…。

診察を終えた女性医師は、検査では異常がみられない と言いながらも・・・
(原因究明の為に) “カルテを見たいので地元に連絡しても…?” と言ってくる。
「両親に知られないなら…!」を条件に、テルマは承諾する。(テルマの父は医師…!? (¬、¬;)

・・・夜、テルマは悪夢にうなされ、途中で目が覚めてしまった。
(夢には黒い “邪悪なもの” が…!(爆))

大学ではまだ親しい友達がいないテルマだったが・・・
図書室に行った時… 一人の男子学生がさりげなく振り向いた。

そして…
プールで泳いでいたテルマに声を掛けて来たのは、あの時… 隣に座ったアンニャだった。

「もう大丈夫なの?」と身体を気遣ってくれて、少し雑談を…。 
そこで、二人は初めて名乗り合った。

その後、テルマのスマホに、“友達申請” のお知らせが…!?

テルマは部屋に戻ってから、PCでフェイスブックのアンニャのページを食い入るように見るのだった…。
男と親し気に写るアンニャに、訳もなく嫉妬の心が…!? (¬、¬;

そんなある日、田舎から両親がやってきて、テルマの部屋に泊まることがあった。

親子三人、久々にレストランで食事中…
気分が高揚した?テルマは…  知人を揶揄する様な話をし続けたのだが・・・
母は困った顔をし…? 父は不快感を露わにして、テルマをたしなめた…。

その夜、テルマは素直に父に謝り、久々に二人で語り合った…!?
友だちが出来ない事を悲観的に言うテルマに、父は…「お前は善良な子だ… 時間が必要だ…」と。

翌日、両親は安堵して?帰路に就いた。

ある日のこと・・・
人もまばらな? 夜の図書室で勉強中のテルマのスマホに “お知らせ” が入る…。

“アンニャが画像をup” というものだったが・・・
テルマは、アンニャが酒場で飲んでいるらしい様子が気になり、急遽その店に行ってみることに…!

偶然を装って? トイレ前でアンニャと出会うこととなり…!? 
彼女の遊び仲間に紹介されて、飲み始めるのだが・・・

酒類を口にしない事を “からかいの対象” として見られていることにカチンと来たテルマは…
ムキになって? 一人の男の子に絡んでみたりする…!?
そんな彼女を見守るアンニャの眼差しは優しくて、一寸心配そうだった…?

その後、アンニャがテルマをダンスに誘い出し…!? 二人は楽しく踊り始める♪

そんなことが有った夜のこと・・・
寝付けないでいるテルマを、不可解な?感覚が襲う…!?(¬、¬;

妙に気になり… 窓から見下ろしてみると、何故か? 一本道にポツンとアンニャの姿があった…!
(それはまるで、テルマが発したテレパシーに引き寄せられでもしたかのように…?(爆))

慌ててアンニャの元に駆けつけたテルマだったが・・・
突然、周囲に異変が起こり…!? テルマは再び激しい発作に襲われる!?

アンニャに助けられて、どうにか部屋へと戻ったテルマ・・・
その夜は、テルマのベッドに二人で眠ることに…! (テルマは気が高ぶって眠れない…!? w)

翌朝…
どうして夜中にここに来たのか? と言う話題で… 
「メールをくれたからよ」と、すんなりと答えるアンニャ。
しかし、スマホには記録がなかった…!? 

・・・どちらからともなく? “悪酔い” のせいにして…? そのまま有耶無耶に…。

それからというもの・・・
真に打ち解けた二人は、抱擁も、酒も煙草も(時には危ういクスリも?) おおっぴらに…!?  

こうして “禁” を破ってしまったテルマだったが・・・ ( ̄ο ̄;

さて・・・?

これはどうやら、テルマに理解を示している態の父親が曲者なのかなぁ と…?(汗)
(ん? 実は父親は娘の事を一番良く分かっている人だったりするのかも…?と思わぬでもない…!? w)

初めてビールを飲んたテルマは良心の呵責に耐え兼ね… 電話で父に相談するのですが・・・
まぁビールくらいならいいだろう… 的な返事に、テルマは一気に大胆な子になってしまいます…!?
(本当はビールどころか、もっと強そうな酒類のようでしたが…? (´-`).。oO)

あれだけ厳格だった父が初めて “容認” してくれた…!? という嬉しい思いもあったのでしょうか…?
しかしまた…
テルマに内在する何かの “解放” に繋がってしまった感アリ…? と思われる事は否めませぬ…??(爆)
(テルマの “謎” にまつわるエピソードは…  “思わせぶりたっぷり” に何度も出て参りました… )

彼女の持つ “能力” は、やがてシャープに研ぎ澄まされて行き…!?
ラストの、甘やかな何気ないシーン一つとってみても、見方によれば空恐ろしいものに…!? ( ̄ο ̄;
(というのは深読みし過ぎ…? いえいえ… その線の方が当たっている気が致しまする…)

“抑圧された女性の物語は描きたくなかったんだ。
 それよりももっとパワーに満ちたストーリーを描きたかった”
 (official website PRODUCTION NOTE ヨアキム・トリアー監督インタビューより)

このお言葉からも、特殊能力を活かして強くなっていくテルマの未来が見えて来るようですね~ ( ´艸`)

・・・面白く拝見♪ 全部が理解できたとは言い難いですけれどっ (笑)

もしかしたら “怪物の誕生” だったのかも…? (ニヤリ) 
“美しくも恐ろしい” の意味がジンワリと伝わって参りましたっ w

(気持ちが入り過ぎて、長文になってしまいました…  (*- -)(*_ _) ペコリ)

チャプター
1.幼い頃のテルマ
2.新生活と不可解な発作
3.信仰深い厳格な両親
4.初めての恋と罪悪感
5.検査入院
6.生きていた祖母
7.消えたアンニャ
8.悲しき過去
9.本当の自分
10.エンドクレジット

アイリ・ハーボー(テルマ) 大学生
カヤ・ウィルキンズ(アンニャ) テルマの同級生
ヘンリク・ラファエルソン(トロン) テルマの父親 一般開業医
エレン・ドリト・ピーターセン(ウンニ) テルマの母親 或る時から? 車椅子生活…!?

監督・脚本・製作総指揮 ヨアキム・トリアー

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