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歓びのトスカーナ(LA PAZZA GIOIA/ LIKE CRAZY) 2016 [や行の映画]

歓びのトスカーナ.jpg ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ主演? ( ´艸`)

わたしたち、何を探しているの?
幸せをほんの少し。

ジャンル ドラマ/コメディ
製作国 イタリア/フランス
時間  116分

LA PAZZA GIOIA → crazy joy (日本語に訳して! と言ったのに…!(>_<))
 
邦題もあまり良いとは言えないと思いますが…!?
このキャッチコピーはとても良い♪  言い得て妙…? 実は、二人のヒロインの台詞でした。(^_-)-☆

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「人間の値打ち」のパオロ・ヴィルズィ監督が、再び主演にヴァレリア・ブルーニ・テデスキを起用し、
イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞・監督賞・主演女優賞を
含む5部門を受賞した感動ドラマ。
精神を病んで診療施設に収容された対照的な2人の女性を主人公に、
引き離された息子に会うため施設を抜け出した2人の破天荒な逃避行の行方を、
その道中で深まる友情と、それぞれの過酷な人生とともに描き出す。
共演は監督夫人でもあるミカエラ・ラマツォッティ。          (allcinema より)
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大好きな女優さんの一人 ヴァレリア・ブルーニ・テデスキを久々に鑑賞♪
人間の値打ち(2013)」は観ていましたが…  これから暫くは、彼女の追っかけになるかも…? ( ´艸`)
(見たはいいけど感想がなぁ… (´0`) という作品が多くて? 記事も書きかけだったりしていました… w)

本作はお初でしたが・・・
最初はお喋り過多に不快感…!? やがて心底からの大笑い? 最後には泣かされる… (T_T) という…?
傑作に有りがちなパターンでした…? 褒めてます。(笑) 

オープニング・クレジットは、波の音から…?
やがて、ベビーカーで眠る赤ちゃんの up となり・・・
入り江に掛かる橋の歩道を行く母と子は、中程まで来ると立ち止まる…。

タイトルコール

 “ヴィラ・ビオンディ” 2014年5月

トスカーナの眩い陽光が降り注ぐ、古くて立派な建物・・・ そこは精神診療施設。
シスターたちが門の開閉に細心の注意を払ってはいるが、閉鎖的な気配は感じられない…?

広い庭は畑に繋がり… 木蔭には放し飼いにされている犬ものんびりと…♪

そんな中を… ベアトリーチェ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)は、お気に入りの日傘で闊歩する。

ハスキーヴォイスで… すれ違う皆に高飛車に “指図” しながら? 女帝のように振る舞うのだが…!
エンジンの掛かっているワゴン車を目にすると、皆を急き立てて…!?  自分も素早く乗り込む…!

ところが、それを目ざとく見つけた男性スタッフが居て…  彼女は降ろされてしまう。

「悪いけど外出は許可できない! あなたは医療監視下に置かれているの… 治療も必要よ」
とザッパ医師は穏やかに諭すのだが…  ベアトリーチェは速射砲のように? “虚言” を繰り出す…!?

しかし… 
「人付き合いを学ぶべきだと思うの…! 個室に入れてあげる事は出来ないのよ」
と、言われると? ベアトリーチェは渋々引き下がる…?

そんな頃、“新入り” の患者を乗せたクルマが到着していた。
降りて来たのは、痩せた身体に無数のタトゥーを入れた、右脚ギブスの若い女だった。

偶然、姿を見かけたベアトリーチェだったが、何故かその女に興味が湧き…?
オフィスの戸棚をこじ開けて…!  ( ̄ο ̄; 彼女のファイルを盗み見てしまう…。

それをシスターに見咎められ、騒ぎになり…!
寄って来た患者たちからも総スカンを食ったが、ベアトリーチェは即座に “虚言砲” で対峙する!?

悔し涙で!? ベアトリーチェが自室に向かっている時・・・
待ち惚け状態の “新入り” が声を掛けて来て…! 何故か “担当医師” と勘違いされることに…?

たちまち調子を合わせて “医師らしく” 振る舞ってしまうベアトリーチェ・・・( ´艸`)

ドナテッラ・モレッリ(ミカエラ・ラマッツォッティ)は、ベアトリーチェを信用し…!?
“質問” と、ことわってから・・・
“判事に請願書を送ったが一年経っても回答がない”  “送り直すべきか?” と訴え掛けるのだが…?

彼女が更に「書き方を教えてください」と食い下がった時に・・・
スタッフ一同が部屋に入って来て、ベアトリーチェの正体がバレる!

・・・ドナテッラは、ウエストポーチに大事そうに懐中電灯を忍ばせている?
そして、癖なのか? ギブスの脚で激しめに貧乏揺すりを…!? (¬、¬;

食事の時間となり、シスターに連れられて食堂に行ってみると・・・
どこからかベアトリーチェがやって来て、ドナテッラの世話を焼き始める…!?

ベアトリーチェは、お喋りついでに?
「何が良くて そんな下品なタトゥーを入れたの? 美人が台無し」と、ずけずけと言いたい放題…!

すると、不快感丸出しの顔つきで「私に何の用?」と言い返すドナテッラだったが・・・
ベアトリーチェは「好きなのよ」と事も無げに言う…? ( ´艸`)

しかしドナテッラは「私は嫌い」「テーブルを移って!」とハッキリと拒否するので…!
それを受けて、すぐさま隣のテーブルに移動するベアトリーチェだった。

しかし、ドナテッラが席を立つと・・・
慌てて追いかけて…!?
彼女の “懸案” であるらしき “引き離された息子” の問題解決のために一肌脱ごう! と喋りまくる…!

その後も、ベアトリーチェは… 
一人で居るドナテッラを見つけると、何くれとなく世話を焼くのだった。
やがて、ベアトリーチェが要望を出し? 二人は同部屋に…!

そんなある日の、診療施設のスタッフ会議でのこと…
園芸にも精通しているベアトリーチェと、真面目に働くドナテッラの二人を園芸店のバイトに出しては?
と言う話が出て、所長以下… 賛成多数で “決まり” となった。(スタッフにも暫しの休息が必要?(笑))

その日が来て… 二人は送迎のワゴン車に乗って園芸店の作業場に向かった。

そして、仕事にも慣れてきたころ・・・ 初めてのバイト代が支払われる事に…!
思いがけない収入に、施設の皆も嬉しそうな顔になる。

お金の入った封筒を貰い、さて帰ろうか…! という所だったが、お迎えのワゴン車が来ていない…!?
すると、ベアトリーチェが皆をけしかけて…!? 路線バスで帰ることになる…?

しかし、やって来たバスに駆け込んだのはベアトリーチェとドナテッラの二人のみだった!?

さて・・・?

その後は、ハチャメチャと言ってはナンですが、女二人の不思議な逃避行となります…。

お金もないのに超高級なレストランで飲食したり、知り合いの所を訪ねたり…? etc etc
どこへ行っても問題行動アリな二人なのでしたが・・・ (ここは失礼ながら笑い処でしたっ (笑))

これまで “虚言癖” と思われていたベアトリーチェは・・・
まんざら嘘ばかりではなかった…? と分かってきます。 
(セレブな暮らしぶりは嘘ではなかったし…  生まれも…!)

最後に、彼女の母親の家を訪ねるわけですが・・・
“ヴィラ・ビオンディ・ヴァルディラーナ” という表札が…!

しかし、母親曰く…
ベアトリーチェが若い男に入れあげて…!?
彼氏の言いなりにサインしまくったお蔭で負債を追うことになった…!
「だからお金が無くて… 屋敷を映画の撮影に貸し出している」

当のベアトリーチェは久々の帰宅なのに、何故か体調が悪くなっており…?
自分が呼び出したドナテッラに介抱されながら…! 屋敷を抜け出しますが・・・
その時に…  上手いこと撮影隊に紛れ込んだ二人は、撮影用のオープンカーで乗り逃げ致します。

それからは、ドナテッラの願いを現実のものとする為、二人なりの “頑張り” が描かれるのですが…。

自然な成り行きと言うのか? 無理のない感じでの “めぐり合い” というのか…?(汗)
(生き別れとなった)母と子のさりげない “再会” の一コマは胸を打つものでした。

そして、それに続く幕切れも… とても好い感じで、思わずホロリと…♪ 
(ドナテッラは息子の幸せな姿を見届けてから、施設に舞い戻る…!それを窓から見下ろすのは…?w)

ところで、“監督夫人でもあるミカエラ・ラマツォッティ” ですがっ

私めは、お初の女優さんでしたが・・・
独特のダークな雰囲気が或る種の魅力となって…!? 彼女から目が離せない感じでしたね♪
母親としての “苦悩” も真に迫っているように感じたのですけれど…!

何と言っても、風変わりな漫才のような態の? 二人のやり取りがめちゃめちゃ面白かったです♪ 
一つ私が気に入ったエピソードを載せたいと思います。

“ヒッチハイクで乗せてもらったクルマをひょんなことから乗り逃げする二人・・・
 
 ドナテッラがハンドルを握ると・・・
 「あんた運転できるのね」とベアトリーチェは上機嫌♪

 ところが、ドナテッラのケータイを拝借して “色男”に掛けてみると相手は “けんもほろろ” 状態?
 すると、ベアトリーチェは怒りをドナテッラに向けて? 早速 早口で指図を…!

 「3速から4速に入れて!」
 「カーブ手前で3速に戻して加速…!」

 するとドナテッラが泣きそうな顔で「オートマ車よ~」”

主演の二人の女優さんが素敵なのは間違いないとして…! (^_-)-☆

もう一人、素敵というよりは?ビックリ…?  というのが・・・
ドナテッラの母ルチアーナを演じたアンナ・ガリエナでしたっ
彼女はベアトリーチェの上を行く感じ? ( ´艸`) 流石のベアトリーチェも口出しする間もなし…?

それがなんと「髪結いの亭主(1990)」のマチルドだというので!? (^_^ゝ 我が目を疑いましたっ(爆)
役柄とは言え、あれ程ガサガサのおばはんになっていらっしゃったとはっ って!?(≧m≦)

閑話休題?

エンディング・クレジットでは、次のように伝えていました。
「2015年3月 
 司法精神病院の閉鎖を義務付ける法律が発効
 グループホームなどの施設へ転入が出来た患者は半数のみである」

キャプチャー(参考までに)
1.ヴィラ・ビオンディ
2.同部屋
3.外出
4.占い
5.家族
6.セブンアップルズ
7.病院
8.エリア
9.海辺にて
10.帰る場所

ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(ベアトリーチェ・モランディーニ・ヴァルディラーナ)
ミカエラ・ラマッツォッティ(ドナテッラ・モレッリ) 息子を手放すことになった? 元踊り子
ヴァレンティーナ・カルネルッティ(フィアンマ・ザッパ医師) 献身的且つ行動的な人物
アンナ・ガリエナ(ルチアーナ・ブロジ・モレッリ) ドナテッラの母親 将軍の介護をしている?
マルコ・メッセーリ(フロリアーノ・モレッリ) ドナテッラの父親 しがない?ピアニスト
トンマーゾ・ラーニョ(ジョルジョ・ロレンツィーニ) 診療施設の所長
ボブ・メッシーニ(ピエルルイジ・アイティアニ) ベアトリーチェの元夫?
セルジョ・アルベッリ(トリジャーニ) 堅物の?福祉士
ベアトリス・スキロス(MOIRA)
フランチェスカ・トゥリーニ(GIOVANNA)

脚本 フランチェスカ・アルキブージ

監督・脚本 パオロ・ヴィルズィ

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