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カラマリ・ユニオン( CALAMARI UNION) 1985 [か行の映画]

カラマリ・ユニオン.jpg アキ・カウリスマキ監督 モノクロームの作品 ( ´艸`)

男(フランク)たちよ、パラダイスへ進め!
アキ風!痛快バラエティ・ロード・ムービー!!

ジャンル コメディ
製作国 フィンランド
時間  80分

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名前をフランクという15人の男たち。ほとんどがサングラスをかけている彼らは
イカ墨同盟=<カラマリ・ユニオン>の男たち。
彼らが思い思いに理想郷=<エイラ>を目指して突き進むさまを
パンクでクレイジーに描いた痛快コメディ。
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」のアキ・カウリスマキ監督の長編第2作。

とある食堂で始まった何やらあやしげな男たちの会合。
男たちの名前はみなフランク。そしてそのほとんどがサングラスをかけている。
彼らは、イカ墨同盟=<カラマリ・ユニオン>のメンバーたち。
彼らは貧困と絶望のこの街に見切りをつけ、理想郷=<エイラ>を目指して旅立つことを決める。
ルートも手段も自由。
ある者は地下鉄に乗り、またある者は通りがかった車に飛び乗り、エイラを目指すのだったが、
その道のりはあまりにも険しく、一人また一人とフランクが消えていく……。
はたしてフランクは無事、エイラにたどり着けるのか?         (allcinema より)
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“ボードレールの幽霊たち ━━
    ミショーとプレヴェールに捧ぐ”

お若い時の…! “巨漢” 俳優サカリ・クオスマネンのドラムからスタート…!?
(サングラス無し 白っぽい糸瓜襟のコート姿 顏が可愛い♪ (笑))

「労働者の街ヘルシンキ・カリオ。
 ここでの抑圧的な暮らしに嫌気がさしたカラマリ・ユニオンこと15人の“フランク”たち」
                                (Wikipedia より)

黒い革ジャンのフランクが、“フランクたち” を前に演説を打つ…。

「・・・世界のどこより不便だ
 また 子供や犬が野放しであるため 大通りに出る事もままならず…
 路地裏で息をひそめて暮らしている 
 悪態をつかれ ツバを吐きかけられ 
 この誇り高き国の一員として まともな扱いをされてない
 不用意に口を開いただけで 蹴られたことも
 だが我々は犬ではない その気になれば いつでも自分への敬意を表せる
 今日はそのために集まった」


そして、先祖から伝え聞いた…?街の反対側にあると言う理想郷 “エイラ” を目指すことに…!

さて・・・?

正直申しますと、初見では… 白黒の画面を眺めながら、何だか取り留めの無さを感じて…!? (汗)
途中で “ウトウト” が出てしまいました。(爆)

しかし、“フランク” 一人に注目してみますと…? 一つ一つのシーンにも可笑しみがあり…!?
(受け取り方は様々かと思われますが…?(苦笑))

ましてや、ちょいと馴染んだ俳優さんたちの言動となると、親しみも感じたりして…!? w
いつの間にか “フランクたち” の奇行? も、楽しめるようになっておりました…!? (ウ^_^ソ) 
(実際は… 殺されたりして…!? 脱落していくのですけれど… (苦笑))

・・・かと思うと…?
唐突に! マルック・トイッカのヴォーカルで…!?  イケイケのステージが始まったり…!?w
(彼は直前に殺されたはずなのにね…? w)

また終盤には・・・
初対面の女が絡みますと…!? なんだか益々シュールになって参りました!?  (¬、¬; 
(平たく言えば、“フランク” が突然女に撃たれたり… とか?(苦笑))

結局、最後に残ったのは・・・
ピルッカ=ペッカ・ペテリウスと、マッティ・ペロンバー という二人のフランク。

一悶着あってから・・・
二人は海辺にあったボートに乗り…!  “エストニア” を目指して一心不乱に漕ぎ出すのでした。
(一時は 「遅すぎた!」と絶望しかけた二人でしたが…?)

そして、突然の轟音!? ( ̄д ̄;ギョ  ボートが波間に消えたかのような…!?
大きなロゴの “LOPPU”  小さな “終” 

特異な映画と言うか? ヘンな映画でしたが、この不思議さは嫌いじゃないな と思いました。(汗)

ところで…
本作は、オープニングもエンディングも、クレジット無しでしたね…?

サカリ・クオスマネンのフランクは、ホテルのドアマンのようで…!?
途中で “理想郷エイラ” に行くことを諦めたのか…?
「ヘルシンキホテル」の玄関先の階段に座って、ウクレレを弾きながら歌うシーンがありました。
(“フランク・オールスターズ” のステージでは、ギターを弾いていましたけれど…? w)

マッティ・ペロンバーは、若くて細いのですが、飄々とした感じはイメージのままでした。w

それにしても、フィンランドの人はいつも “酒と煙草” なのですね…?
もう好い加減 慣れっ子になりましたけれど…。(苦笑)

そして、最後に… ワンコですが…! (汗)
黒犬だが、口元だけ白い…? という子が、フランクたちと共に映るシーンがありました。(余談)

チャプター(参考までに)
1.オープニング/旅立ち
2.町の中心へ
3.時は金なり
4.夜に彷徨う
5.目的地は遠い
6.行き止まり
7.フランク・オールスターズ出演
8.別れ
9.スタンド・バイ・ミー/エンディング

マッティ・ペロンパー(フランク)
プンティ・ヴァルトネン(フランク)
サッケ・ヤルヴェンパー(フランク)
ピルッカ=ペッカ・ペテリウス(フランク) 「ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987)」ハムレット
カリ・ヘイスカネン(フランク)
マッティ・シュルヤ(フランク)
ミッコ・シュルヤ(フランク)
ティモ・エランコ(フランク)
パテ・ムスタヤルヴィ(フランク)
サカリ・クオスマネン(フランク) 「白い花びら(1998)」のユハ役 他多数ご出演
マト・ヴァルトネン(フランク) 「愛しのタチアナ(1994)」の仕立て屋ヴァルト役
ミッコ・マッティラ(フランク)
マルック・トイッカ(ペッカ) 「罪と罰(1983)」のラヒカイネン役 ここではワザとらしい英語を…?

(記述無しの “フランク” は…?  マッティ・ペロンバー以外は… 本作のみのご出演のようでした…)

音楽 カサブランカ・フォックスとあれやこれや

監督・脚本・編集 アキ・カウリスマキ

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