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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(LENINGRAD COWBOYS GO AMERICA) 1989 [ら行の映画]

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ.jpg アキ・カウリスマキ監督 出世作…? ( ´艸`)

さいはてのツンドラ地帯から 史上最悪(!?)のロック・バンドがやってきた。

ジャンル コメディ
製作国 フィンランド/スウェーデン
時間  78分

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カチカチに固めたとんがりリーゼントに、同じように爪先のとがった靴をはき、
旧ソ連の軍服でR&Rを唄いまくる怪しの集団、レニングラード・カウボーイズを主役に、
ロシアを思わせるツンドラ地帯の故郷を後にした民俗音楽バンドが、
ひと山あてようと企むマネージャー(M・ペロンパー)にそそのかされ、
アメリカへ渡り、クラブ回りをするが初めはまるでウケない。
だが、そのうち本場のロックの洗礼を受け、ユニークなR&Rバンドに変貌。
結婚式でのダンス伴奏の依頼を受けて行ったメキシコで、その音楽性との完全な調和を見出す。
恐ろしい搾取魔のマネージャーがケッ作(稼ぎは彼がみんなビールに変えて飲んでしまう)。
エンディングは何やらしんみりとする、
カウリスマキの名を一躍世界に広めたおとぼけロード・ムービー。    (allcinema より)
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風変わりなルックスとか…? 奇妙な行動とか…? 色々と驚くべき本作ですが・・・(汗)
先に「トータル・バラライカ・ショー(1994)」を見てしまった私めは (^_^ゝ驚かず…!!
どんな風に展開するのか? とても楽しみでした♪

一風変わったコメディ…? はたまた類い稀なる不思議映画…?(笑)
まぁ、マッティ・ペロンバーは思った通りの雰囲気を醸し出していて… 大いに楽しめましたが…♪
(英語を話しているらしいのですが、訛りまくりで…  森の小動物のような円らな瞳をしてましたっ w)

ところで…
私めの一番の お楽しみは… ジム・ジャームッシュ監督の若さと早口…? だったかも…。w
中古車屋での、勢いのある?セールストークは鮮やかで! なかなかのカッコ良さ♪ (^_-)-☆

ちょっと吃驚だったのが…?
サカリ・クオスマネンが “ザ・レニングラード・カウボーイズ” のメンバーだったことですね。(汗)
何とも お若くて好い声♪  赤いギターとアゴいっぱいの黒髭が特徴的でした。
巨漢と言うより背が高い人 という印象だったかな? でもない? (笑)
いずれにせよ… 若くても、年齢を重ねても…? 不思議に惹かれる俳優さんです。w 

最初に「亡きグティ・ガルデナスに捧ぐ」と。
今回も分り易く…? 細かいタイトルが付けられていましたので、そのまま載せようと思います。

1.ツンドラ 無人の荒野  (トラクターが点在する荒野…? そこにはギターを抱えた凍死者が!?)
  納屋にメンバーを集めてRock Promoter に演奏を聴いてもらうと…? (民謡ベースの曲?)
  「下手だ」「ウケない」 最後に「アメリカに行け」と言う。
  教えられた番号に電話を掛けて早速 “了解” を取り付けるマネージャー(マッティ・ペロンバー)
  “コチコチ” に凍ったメンバーが発見されるが、夜のリハーサルのせい?と事も無げに…?(爆)
  メンバーが “コチコチ” を家に届けると “アメリカ行き” に賛同した父?が援助してくれると言う…
  “コチコチ” の父も “トンガリ頭” で「一緒に連れて行って  ハドソン川を見せてやって欲しい」と。
  また父は… 「祖父もあそこに行き… 行方知れずだ」と壁の写真を見上げる。
  小さな額に収まった写真の人物は・・・
  ヘアスタイルこそ “とんがりリーゼント” だが、どう見ても “リンカーン” ( ´艸`)
  (“コチコチ” の家には大きな黒犬がいましたが…  この子も トンガリ頭でした (笑))

2.翌朝 
  まとまったお金を手にしたマネージャー(マッティ・ペロンバー)は、バンドメンバーと出発…!?
  (古材で作った?棺桶にギターを抱えた姿の “コチコチ” を入れて、皆で運んでいく… ) 
  森で… 仲間に入りたい?イゴールが追い付くが、「消えろ!」と言われ、ボコボコに…?

3.国際空港 
  マネージャーは「アメリカ人になれ! 英語を学べ!」と皆に言い聞かせてから搭乗する。

4.ニューヨーク 
  飛行機の貨物搬出口?から荷物に紛れて降りるイゴールの姿が…!? (¬、¬;
  方や、一行は… ニューヨークの街中を棺桶を担ぎ…  PALACE HOTEL付近で一息入れる…

5.幸先のよいスタート
  プロモーターと会う事が出来て… お試しに1曲聞かせると? 契約は出来ないと言う!?
  その代わりに? 「メキシコへ行け! いとこが結婚するんでバンドが要る」と…?
  住所のメモと前金の10セントをマネージャーに渡して、一晩の宿を “ここで” と言ってくれるが…
  「君らのやっていることは古い! 今はロックン・ロールだ」と示唆に富んだ発言も…!?
  一方 イゴールはビルの間で… 寒さに耐えて一人で野宿…?

6.メキシコを目指して
  マネージャーはメンバーを集めて… 一冊の “赤い本” を示し…「ロックン・ロールを学べ!」
  その後、皆で中古車販売店を訪ねて “黒いキャデラック” を手に入れ、メキシコを目指すことに!

7.高速道路 (乗れないメンバーはトランクルーム半開き状態で!?  ( ̄ο ̄;  棺桶は屋根に…!)

8.テネシー州 メンフィス 
  小さなバーで演奏させてもらい… 仕込みたての “ロックン・ロール” を披露するが・・・
  “実入り” はしょぼしょぼだった…!?  マネージャーはその金で一人で食事を!? ( ̄ο ̄;
  (マネージャーはドギーパックを頼んで外の小犬にあげる… のを、メンバーは見ている?)

9.一方 その近くでは・・・
  イゴールは床屋に入り…  “前髪をセットして!” とジェスチャーで頼むが、「短すぎる」と…?(笑)
  その代わりに?床屋の主人は食事を出してくれて… その間、ギターの弾き語りを聞かせる!?

10.ビール疑惑  
  マネージャーは車中で… 一人 “バドワイザー” をがぶ飲みしている!?
  (実は屋根に積んだ棺桶の中には “コチコチ” と氷と共に大量のビールがストックされていた… w)

11.ニューオーリンズのバー
  「テキーラ♪」でノリノリのステージを披露すると…! 実入りは良かったのだが…?
  空腹なメンバーたちは… 店の外に並んで野菜スティックを食べている!?(¬、¬;
  そこで、棺桶の “コチコチ” をそろそろ埋めてやらねば…! と言う話が出て・・・
  葬列を作って “賑やかに” 行進していた所…  通報されてパトカーが駆け付け、全員ブタ箱行に…! 

12.1日目  檻の中で…? 手持ちのものでリズムを刻む メンバーたち
13.2日目  徐々にリズムが複雑になってくる…!? 
14.3日目  刻むリズムが確かなものになって来る…!?
15.4日目  力強く刻むリズムは、もはや騒音…?
16.5日目  「二度と来るな!」と言われ、全員出所!?

17.飢え
  「腹が減った」というメンバーに、スーパーマーケットで買った安売りの?玉ねぎを与え・・・
  自分は別の所で、こっそりと大ぶりのサンドウィッチに喰らい付くマネージャー
  一方、イゴールはスクールバスに乗せてもらったりして移動…?
  池や湖があれば、ためらわずに入り!? 大きな魚を捕まえたりする!?

18.プロフェショナル → (サカリ・クオスマネンがギターを抱え リードヴォーカルを♪)
  イゴールは大魚を持ち運んで! 一行の後を追う。

19.テキサス州 ガルベストン
  海沿いの場所に着いた一行・・・ マネージャーは二人に “物乞い” を命じ…!
  残りのメンバーには日当たりのよい場所で “日光浴” をさせる。
  「お前たちがウケないのは顔色が悪いからだ」という理由…?
  メンバーたちが「飯が食えないからだ」とブツブツ言っても、マネージャーは無視!?
  ちびデカ コンビの二人は、歩きながら本当の “物乞い” をやって!?
  “上がり” で大ジョッキを美味そうに飲み干す…! (^_-)-☆ 「おかわり」のジェスチャー♪ 

20.革命  (盗まれるエンジン)
  一行がカッコ良くキメて… カフェテラス?でくつろいで居ると・・・
  労働者風の男たちが何か大きなものを運び去る。それは一行の乗るキャデラックの…!?

21.なぜだ?  (白いリムジンを買う)

22.かなり後のこと  (食費として預かった金を使って “伊達男” に変身する “イワン”)

23.全員で袋叩きに  (イワンは当然 メンバーからコテンパン状態に!?(>_<))
  空腹のメンバーは怒りに任せて…!? マネージャーを縛り上げ… 後部座席に…。

24.荒野で唯一人  (イゴールは徒歩で移動…)

25.テキサス州 ラングトリー (イゴールが追い付いて、縛られたマネージャーの縄目を解く)
  自由を取り戻したマネージャーは、怒り狂い…! 縄でメンバーを滅多打ち!? (¬、¬;

26.民主主義復活  (マネージャーの “支配” が復活する!)

27.突然親戚が  (立ち寄ったガソリンスタンドでメンバーの “いとこ” と遭遇…!?  即 仲間に…!) 

28.ヒューストン ジョーのバー
  メンバーのパフォーマンスがウケない!? 「俺に任せろ!」と、いとこがヴォーカルを…!
  すると大受け!? 『Born To Be Wild(ワイルドでいこう!)』 

29.日曜日には時々
  立ち寄った とある店で、単純な?不思議なゲームにハマるメンバー!?

30.必要なのは愛のみ
  ふと家族や恋人が恋しくなるメンバーたち・・・ 
  一人 サカリ・クオスマネンは “トラクター” の写真を見つめている…?

31.デル・リオ プラザ・ラウンジ 
  マネージャーの履く白い革靴を磨くイゴール・・・
  仲間と認められたイゴールは、移動時にはリムジンのトランクルームに、棺と一緒に…!?

32.結婚式  (国境を越えて、無事に到着)
  メキシコ人歌手が歌うバックで… ソツなくこなす “レニングラード・カウボーイズ” の面々
  イゴールは何気なく…? 棺の “コチコチ” の口の中にテキーラを注ぐのだが・・・
  なんと “コチコチ” は間もなく蘇生!?  ( ̄ο ̄;  自然に? 演奏に加わるのだった…♪

  そんな中、マネージャーのウラジミールは一人 メキシコの闇に消えていく・・・ 

「その後 彼を見た者はいない」
「意外や意外・・・」
「彼らはメキシコでトップ10入りした」

確かに! 彼らのキレのよい演奏は、知らず知らずの内にノリノリになってしまいますね♪ (;^_^A
耳馴染みの曲… 知らないおじさんが歌うお初の曲 等々 色々聴けて楽しめました。
また、ロケーションの素晴らしさも魅力の一つと、改めて感じましたね。

私的には、黒犬 LAIKA が可愛くて可愛くて♪ ( ´艸`)

チャプター(参考までに)
1.無人の荒野で
2.死体と共にアメリカへ
3.ニューヨーク 幸先よいスタート
4.必要なのは ロックンロール
5.メンフィスのバー
6.メンフィスの床屋
7.ビール疑惑
8.留置所で
9.飢えと戦う
10.プロフェショナル
11.クラブ・ジバゴ
12.革命
13.民主主義復活
14.ヒューストン ジョーのバー
15.日曜日には時々
16.結婚パーティー

マッティ・ペロンパー 悪徳マネージャー
ザ・レニングラード・カウボーイズ
サカリ・クオスマネン ギターとヴォーカル
カリ・ヴァーナネン(イゴール) Igor (Village Idiot) 村の白痴(PC翻訳)
         (フィンランド語の Wikipedia では “村の狂人イーゴリ”)
ジム・ジャームッシュ(Car Dealer/New York) 一行に黒いキャデラックを売る
William W.Robertson(Barber) イゴールに食事を与え ギターの弾き語りを聞かせる床屋の主人
JOSE G.SALAS(Mexican Singer) 結婚パーティーで歌う
LAIKA(Siberian Dog) 黒犬 “ツンドラ 無人の荒野” 自由行動♪ 頭はメンバーと同じスタイル!?
JACK(Memphis Dog) 小犬 “テネシー州 メンフィス” ドギーパックをもらって食べる子

監督・脚本 アキ・カウリスマキ

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