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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う( LENINGRAD COWBOYS MEET MOSES) 1994 [ら行の映画]

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う_.jpg アキ・カウリスマキ監督 “レニングラード” 第二弾 ( ´艸`)

ジャンル コメディ
製作国 フィンランド
時間  95分

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トンガリリーゼントにサングラスのロックンロール集団、レニングラード・カウボーイズを
再び主演に迎え、アキ・カウリスマキが贈るシリーズ第2弾。
メキシコでヒットしたものの数年後にはすっかり落ちぶれていた彼らの前に、
失踪していたマネージャーが突如現れる。
自分はモーゼに生まれ変わったと宣言する彼に導かれたレニングラード・カウボーイズは、
ボートで大西洋を渡りヨーロッパを転々とした後、ついに故郷ツンドラへ辿り着く。
                                                                            (映画.com より)
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公開時に… あまり評判は芳しくなかった…!?  と言われると…?
何故だろう? と、前のめりになってしまう自分でした… (ウ^_^ソ) 

そして、以前観たDVD特典のインタビュー映像で、アンドレ・ウィルムが熱く?語っていた…
彼が “歌う” シーンについては興味津々で、とても楽しみにしていたのですけれど… 
想像以上に? 素敵でカッコ良くて好かった♪ のでは? と思いました。
(アキ監督からのリクエストなので… 渋々やった! とか何とか…?( ´艸`))

また… 
浮き雲(1996)」 で、カティ・オウティネンとの夫婦役が印象的な?カリ・ヴァーナネンですが…
「・・・ゴー・アメリカ(1989)」の時と同じような立ち位置ではあるものの…?
今回の方が活躍の場が増えていたように思えまして…?  これは儲け役だな と思ったりしました。w 

まずは「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989)」後の事情説明? が長々と。(笑)

「世界最悪のロック・バンドが成功を求め  故郷シベリアからアメリカへ旅立って5年
 たどり着いたメキシコで 独裁者のマネージャー ウラジミールは砂漠の中へと行方をくらました
 最初の一年こそ バンドはトップ10入りし  結婚式や葬式には ひっぱりだこで
 テレビ出演も決まるほどの成功を収めた だがその時 テキーラの魔手が忍び寄った
 わずか数カ月で この魔の酒はメンバーの命を次々と奪い  生き残った者を犯罪に巻き込んだ
 彼らは荒野へ逃れ コンサート活動を続けたが  観客は 時折通るヘビやサソリのみであった」

冒頭は、陽気なマリアッチが流れる田舎の風景…?

(マカロニ・ウエスタンか?と思うような細長い…?) “電報” を読んだメンバーたち・・・

“レニングラード・カウボーイズに仕事を頼む 場所はNY のサーフ・ホテル”

「署名がない」というのに…  背に腹は代えられぬ と?  “めくばせ” で暗黙の了解!
「引き受けよう」となる。

・・・ 夜陰に紛れて…! “メキシコ国境 検問所” のゲートを突き破る!? 黒いリムジン?

(前回と同様に… シーケンス毎のタイトルが出たので載せる事に致します)

1.5日後 コニーアイランドに迷い込む  (一行はどうにかホテルに着いて、演奏も…!)

2.仕事は大成功
  そこへ “悪徳マネージャー” ウラジミール(マッティ・ペロンバー) がひょっこり現れる…!
 「罪深きウラジミールは砂漠で死んだ だが彼は光を見た 
  神が その光から私をお創りになったのだ 私をモーゼと呼べ」と再び “支配” 開始…!?
  (“光” で “ブルースブラザーズ” の映画を思いましたが…  深読みし過ぎ? (^_^ゝ)

3.6時間後 (メンバーたちを元のように? 手なずけた悪徳マネージャー!?)
  少なくなったメンバー(5人と “The  Mute”)を小舟で沖へ送り出してから…! (爆)
  モーゼことウラジミール・クスミンは  “自由の女神の鼻を盗む”
  (「帰郷には土産が要るのだ!」と、メンバーと “別行動” の理由を訊かれた時に答えている…)
  そして、CIA(アンドレ・ウィルム)の乗る飛行機の “主翼” につかまり “鼻” を運ぶ!?
  (“CIA” が機内で読む新聞にはデカデカと “ウラジミール” の顔写真が載っている…!?)
  “モーゼ” は、メンバーと示し合わせた地点で…? “鼻” もろ共、海に落下…! ( ̄д ̄;ギョ
  そこで、レニングラード・カウボーイズ(軍服姿)とメキシコ・メンバーとモーゼが合流…!
  赤いバスに “鼻” を積んで…! 一路 故郷を目指す旅が始まった…。

4.フランス ブルターニュ地方 ブレスト  (ビンゴ会場で演奏して小金稼ぎを…!)

5.アミアン ホテルの食堂で
  プロデューサー “ラザール” と名乗るCIA?(アンドレ・ウィルム)が モーゼに声掛けをしてくる…
  「差し出がましいが…」と言ってから「1週間演奏契約を取り付けた」と、札束?を差し出す…!?
  “CIA” はメンバーの目を盗んで “鼻” を盗もうとするのだが・・・
  “The  Mute(カリ・ヴァーナネン 前作では “イゴール” と表記)” が気付き阻止する…!

6.ドイツ フランクフルト 
  縛り上げられた “CIA” を乗せて…  “赤いボンネットバス” はガソリンスタンドに到着。
  モーゼは事務所で両替をするのだが… その時 店主は “お尋ね者” の一覧に彼を発見…!? 即 通報!
  程なく駆け付けたパトカーに “御一行” は逮捕され、ブタ箱行きとなる。
  すると “CIA” は “鼻” ごと “赤いバス” を乗っ取って出発してしまう…!
  トイレ休憩中だった? “The  Mute” は、皆と はぐれてしまった!?(´0`)
  彼は、ジェスチャーのみで訪ね歩き…! “ブタ箱” にいるモーゼとメンバーたちを救い出しに行く♪
  “NATO軍 ローデルハイム基地” の門前辺りで? “赤いバス” に追いついた一行は・・・
  “CIA” を引き摺り下ろし…! また “赤いバス” での旅を続けることに…。
  ある夜は… キャンプファイヤーを囲んでいる一団の前で演奏するバンドメンバーたち…!
  一方、“CIA” は… 雷鳴が轟く中…!? 聖書の存在に気付く…?

7.ライプチヒ  (金髪女性歌手?がステージで歌を披露する 伴奏はバンドのKB担当)
  水色のドレス姿の女性が「バビロンの川辺に私たちは座っていた♪」と熱唱すると…
  何を思うのか? “The  Mute” は涙ぐむ。(涙もろい性格なのかも…?w)
  ある日のモーゼは “赤いバス” の横にメンバーを集めて熱弁をふるう!?
  「何故シベリアに帰るのか? それは奇跡が起きたからだ!」
  それ以降は、制服メンバーの一人 “レーニン” がモーゼに代わって解説を…!?
  「ある日 集団農場に空から処女生殖光線が射してきた (様々な反射を経て?) 聖なる子牛が誕生!」
  (第26期5か年計画 と言うところなんぞが “集団農場” らしくて笑えます…?( ´艸`))
  モーゼ曰く「自由の元に生まれ 自由に生きる 生き物のあるべき姿のままに…」

8.ドレスデン
  悪徳マネージャー モーゼ(こと ウラジミール)は・・・
  テキーラを求めて路上ライブをするメキシコからのメンバーを「バンドのメキシコ部」と呼び…
  「救うのはキリストだ モーゼは商売をする」と言って、少ない “上がり” を搾取する!? ( ̄ο ̄;  

9.チェコでの休日
  イメージチェンジを図った “CIA” が、モーゼの前に現れる。
  「預言者エリヤだ」「ご一緒したい」
  モーゼは「声はジョンソンだが?そうじゃないのか?」と言うものの…?
  待ってましたとばかりに…「では箴言を知っているか…?」と。
  その後は二人による、旧約聖書?についての “丁々発止” が続くのだが…!?(真偽の程は…?)
  満足した?モーゼは…「タバコをくれれば来ても良い」と、あっさりと同行を許可。

10.その頃 谷では
  Hotel Grand に着いた一行… 
  ステージでは “預言者エリヤ” 姿の “CIA” がやけっぱちで歌い踊る…「ギニワッチ♪ ギニワッチ♪」

11.ポーランド
  メンバーに体調不良者が出て…! 治療費を稼ぐために雨の街角ライブを行う一行だった。
  入院したメンバーのため、モーゼは殊勝にも?ビリヤード屋のバイトをしたりして金を工面する。
  入院中のメンバーに “CIA” が擦り寄り… “女神の鼻奪回” に力を貸してくれとの誘惑もあったが…
  無事退院し、一行と合流…! 「ロシア国境まで 2キロ」の看板が見えて来た。
  看板前で “ヒッチハイク” のようにして?乗り込んできた!? モーゼ曰く…
  「聖書には書いてある “モーゼは約束の地を見なかった” と…」
  そして「空瓶を集めろ」と謎の指令を出して、皆に集めさせると…!?
  検問所に一人乗り込んで…「ウラジミール・クスミン大佐… ロックンロールのマネージャーだ」
  彼が持ち物検査で手間取らせている間に…? “赤いバス” は密かに! 国境を越える。

12.ついに故郷は近くに
  “赤いバス” は、とある村に着き… 生まれたての “子牛” に、皆でお供え物をするのだった。  
  夜には故郷の家族とも再会し、賑やかな酒盛りとなる…!?

  どこかの暗い場所に “鼻” と共に居る “CIA” ・・・
  「オーマイダーリン オーマイダーリン オーマイダーリン クレメンタイン♪」と寂しげに…。

確かに… シュール過ぎて分かりにくいと思われる箇所も無きにしも非ず…? と思われましたが… (苦笑)
それでも、いつも通りの “色使い” や、素晴らしいロケーションに… シックリくる音楽 等々
十分楽しめたと思います。
 
私的には… 初回は キョトーン状態にもなり…? 慌てて戻って? という確認作業もありましたが。(笑)
何はともあれ、マッティ・ペロンバーの極悪非道ぶりも健在で! 言う事ナシでしたっ

チャプター(参考までに)
1.仕事の依頼
2.コニーアイランドに迷い込む
3.モーゼ現れる
4.故郷への旅
5.自由の女神の鼻を盗む
6.ブルターニュ地方 ブレストへ
7.モーゼに近づくCIA
8.CIA、鼻を盗もうとする
9.フランクフルトで逮捕
10.脱走
11.ライプチヒのバー
12.ドレスデン
13.チェコでの休日
14.その頃 谷では
15.ポーランド
16.病院へ
17.ついに故郷は近くに
18.聖なる子牛

マッティ・ペロンパー(ウラジミール・クスミン/モーゼ)
アンドレ・ウィルム(ラザール/ジョンソン/エリヤ) CIA?
ザ・レニングラード・カウボーイズ

キルシ・テュッキュライネン(キルシ・ティッキライネン)  (Singer of Babylon) バビロンの歌手?
Kirsi Tykkylainen(英語表記)
Kirsi Tykkyläinen(フィンランド語表記)
  「愛しのタチアナ(1994)」では “押しの強い陽気な?ロシア人” 女性としてご出演でした。
  なんと今回は堂々と歌を披露…!(口パクではないと思いたい…!w)
  そして、フィンランド語の Wikipedia では・・・
  「フィンランドの元外交官であり、国際的な映画業界のインフルエンサーです。」(´0`) Oh!
  更に…! 
  「Kirsi Tykkyläinenの娘は女優のMaria Järvenhelmiです。」  ( ̄ο ̄; エッ

  マリア・ヤンヴェンヘルミ(マリア・ヤルヴェンヘルミ)
  Maria Jarvenhelmi(英語表記)
  Maria Järvenhelmi(フィンランド語表記)
  「街のあかり(2006)」では、主人公をたぶらかすマフィアの情婦ミルヤ役
  そして「希望のかなた(2017)」では、“不法入国者収容施設”の優しい係員役でした。

  「ヤルヴェンヘルミの母親は、元外交官で映画業界に影響力のあるキルシ・ティッキライネンです」

カリ・ヴァーナネン(The  Mute → 話すことをしない) そう言えば台詞が無くジェスチャーのみ…w
  Kavi Vaananen(英語表記)
  Kari Väänänen(フィンランド語表記)
  前々から気になっていた方なので、今回 良い機会と思い、詳しく調べてみましたら なんと…!
  アキ及び、兄のミカ・カウリスマキ監督にも重用される俳優さんで、脚本家、監督、舞台演出…
  凄い経歴の方なのでしたが…! 愛嬌のあるような無いような?不思議な芸風?は常に魅力的です♪

監督・脚本・製作 アキ・カウリスマキ

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