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ディンゴ(DINGO) 1991 [た行の映画]

DINGO.jpg 久々の ベルナデッド・ラフォン♪ ( ´艸`)

ジャンル ドラマ/音楽
製作国 オーストラリア/フランス
時間  110分

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ジャズ界のみならず、全ての音楽シーンに多大な影響を与え続け、
91年9月に急死した“ジャズ界の帝王”M・デイヴィス出演の音楽人生ドラマ。
少年の頃 “伝説のミュージシャン” ビリー・クロス(デイヴィス)と運命的に出会い、
『音楽を志せ』と忠告を受けたジョン(フリールズ)。(中略)
余りにも夢と現実が掛け離れた生活を送るジョンの、それでも夢を追い続ける男の情熱が
あっさりした中にもしっかりと描かれた、なかなか味のある作品。
舞台となるオーストラリアの風景もなかなか美しい。
またマイルスとルグランの共同作業による音楽も二人の個性を生かした渋いスコアに仕上がっている。
尚、マイルスは様々なコンサート・フィルム以外にも、
TVシリーズ「マイアミ・バイス」の1エピソードに出演していたり、
「3人のゴースト」にとんでもないメンバーでワン・カット出演していたりしている。(後略)
                                  (allcinema より)
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「これは、マイルス・デイヴィスが長編映画で最初で唯一の話し役を演じたことで注目に値します。」
                                  (英字の Wikipedia より)

音楽に疎い私は、マイルス・デイヴィスのお勧めテープを頂いても、1回聴いたら… そのまま?(爆)
そんなことで、今回は久々に? じっくりと拝聴したわけですが・・・
お! 良い感じに深みのあるトランペットの音色だ! なんてね… ( ´艸`) 畏れ多くも…。

これも、取りも直さず… 
久々にお目に掛かる ベルナデッド・ラフォンのお導き♪  (^人^; お蔭さまです! w

マイルスの妻役とあったので、どんな風なのか? とても気になりましたが・・・
中盤頃からのご登場で… 相変わらず? 姿勢がよくて…  お洒落でスマート! 美しくてカッコ良い♪ 
(髪はプラチナブロンド? はたまた自然な白髪なのか? ?(・_・?) ハテ? でしたが?w)

二人は… 静かな愛で結ばれている老夫婦… といった風情が何とも好い感じでした♪

それにしても、本作がマイルス・デイヴィスの遺作であったとは…!? (¬、¬;
ご縁があって観られて、本当に良かった と思います。

オープニングは… オーストラリアの荒野で伸び伸びとトランペットを吹くジョン(コリン・フリールズ)
やがて彼は子供時代に体験した印象深い出来事に想いを馳せる…。

1969年 1月 プーナ・プラット 
ジョン  ピーター  ジェーンの仲良し三人組は、商店のテラスに寝そべって腕相撲で遊んでいたのだが…
ジョンが真っ先に気が付いて…? “音” の出所を探し始める!? やがて大人たちも飛び出して来た…!

それはトランペットの妙なる調べ…?  空を見上げると大きな機影が…!? ( ̄ο ̄;
皆は、それぞれクルマに乗り、後を追いかける!?
(ジョンとピーターは走り出し! 慌ててトラックの荷台に飛び乗った…)

飛行場に不時着?したジェット機が大きく口を開けると、そこにはジャズミュージシャンの一行が…!?

「刺激的な場所は 色々訪問したが… このプーナ・プラットほど素敵な場所はない…!
 俺はビリー・クロス 良ければ演奏させて欲しい  1 2 3 4 ♪」

と、ビリー・クロス(マイルス・デイヴィス)は、軽快なメロディの曲を演奏し始める。

集まった町の人々は、半ば呆気に取られた表情で聴き入っていたが・・・
演奏が終わると拍手することもナシに…? 帰り支度を…!? (¬、¬;

最初から心を奪われてしまったジョンは、おずおずと? ビリーに歩み寄る…。
「気に入ったか?」と問われると「最高だった!」とすぐさま口をついて出た…!

「名前は?」と訊いてくれたビリーは「演奏の経験は?」「(ないなら) いつかやってみろ」
そして「君とは気が合いそうだ」「会えて良かった」と言ってタラップを昇りかける。

堪らずに…!? ジョンが駆け寄り… 「クロスさん 待って!」と叫ぶと・・・
目と目が合って、暫し間が有り・・・ 
「パリに来たら  会いに来い」と言い残して、ビリーは飛び立って行った。

それから20年…?
大人になったジョンは “ディンゴ(野犬)” の捕獲業を生業としていて… 付いた綽名が “ディンゴ” 
仕事用のトレーラーには『ジョン・“ディンゴ”・アンダーソン 野犬 捕獲屋』と手書きの文字が…!

罠をしかけても見破ってしまう “知能派” の手負いディンゴの事を手紙にしたためたりしては…!?
ビリーに送るジョン・・・ 時には “自作のテープ” を同封することもあった。

そんなジョンの妻は、幼馴染みのジェーン(ヘレン・バディ)・・・ 
(娘が二人…  ジョー&エマ)
ジェーン自らもビリーに手紙を送り…! 半信半疑ながらも? “返事” を心待ちにする日々だった。

一方、フランスの… ビリーの所属事務所 “ジャック・ブーラン・エージェンシー” では・・・
社長の意向で…! ビリーに届いたファンレター等の存在は、本人には知らせておらず…!?
社長夫人のベアトリスが、すべて保管していたのだが・・・

今回の… ジェーンからの「もうすぐ誕生日のジョンへ バースデーカード所望」には心を動かされ…
社長に内緒でビリーの元へ転送することに…。

そんな頃、プーナ・プラットのジョンの家に、珍しい訪問者があった!?
それは地元を離れ、パースで商売に成功している…  幼馴染みのピーターだった。
高級船舶?の販売をしているというピーターは、妻と別れて独り身になったという…。

ビリーの勧め通りにトランペットを吹き続けているジョンは『ディンゴ&ザ・ダスターズ』で活動中…
催しものがある度に? 町の体育館のステージで演奏したりするのだが・・・

“ピーター歓迎” の演奏も…  肝心のピーターはステージに背を向けて…!?  (¬、¬; エッ?
女性たちに囲まれ、おしゃべりに興じているのだった…!? (その中にはジェーンも…)

ジョンは腹立ち紛れに? バンドメンバーに向って「しっかりチューニングしろ!」と八つ当たり!?
向かいの家に住むギター担当の郵便夫アーチ―は、「荒療治が必要だな…?」と独り言つ…?

さて・・・?

ジョンが上機嫌でバーに現れ、皆におごる! と息巻くシーケンスは楽し気な雰囲気がありましたが…
実はアーチ―の “企み” で…!  フランスから という電報はニセモノ!? と後で明らかになる。

皆に知れ渡ってからのジョンは正に地獄!? 小馬鹿にされる度合いが更に強まった…?(爆)

ピーターは… 仕事を手伝って欲しい…! 一家でパースに来ないか…?
と誘ってくれるのだが・・・  ジョンは気が進まない…!?
それどころか?
話の成り行きで…? “パリへの旅費” として貯め込んだヘソクリの事もジェーンの知るところとなり…!
ジョンはまたしても? ピーターに対して苛立ちが募ることになる…!?

そんな頃… 街のバーで飲んでいたジョンに再び?  “電報” が届く…!?
電報を取り次いだバーテンダーは「俺は関係ないからな」と一応釘をさすのだが…?
カウンターの客たちは無遠慮にジョンをからかうのだった…!
(ジョンは手にした電報をその場で握りつぶし! 郵便夫のアーチ―をみつけて拳で殴りつけてしまう…)

そして、ある日… 
町を挙げてのパーティーが行われた時の事・・・
いつものようにジョンは、バンドと共にステージに上がってダンスミュージックを演奏していたのだが…

ピーターと妻のジェーンの仲睦まじさ?に嫉妬心が頭をもたげ始めたジョンは・・・
雑念を払うかの如く? 目を閉じて吹くことに専念…!?
すると… いつしか夢で見た “ビリー・クロスとの共演” の気分でトランペットを吹いているのだった…

曲が終わり… ゆっくりとうやうやしく頭を下げるジョン…!
顔を上げると満場の人々はキツネにつままれたような顔をして、皆 呆然と突っ立っていた!?

そんなことが有ってから、ピーターは別れの挨拶もせずに? パースに帰って行った。
(ジェーンは自分への愛を告白されたので?無理やり帰した… と言う…)

その後…
ジョンは、“牧場の柵作り” の仕事を得たので… “小旅行” の荷造りをして…!
いつものように “愛犬デス” を助手席に乗せて出発するのだが・・・
パースへの分かれ道に差し掛かると… 何故か逡巡…? 

ジョンは脇にトラックを停めて、おもむろにサンドウィッチを食べ始める。
それを食べ終わったころには腹が決まり…!? 一路パースに向けてトラックを走らせていた…。

2度目の  さて・・・?

ピーターを訪ねようと…  港中を聞き回るジョン・・・  
色々と思う所はあるにせよ? (苦笑)  取りあえず愛犬を預かってもらう事に…!?

その後、国際空港からパリへ向けて! 機上の人となるジョン “ディンゴ”・アンダーソン…。 

しかし、パリに到着しても…  ジョンは “お先真っ暗” だった…?(爆)

ところで…! 
ビリー・クロスに連絡も取れない状態なのに…?
どうにか辿り着くことが出来たのは何故なのか!? その辺りが見所となっておりますが…!( ´艸`) 
(一つは? 子どもの頃のような “空耳” ? “空トランペット” ? が導いてくれたり…? w) 

ともかく、悲惨にならずに? さりげなく淡々と描かれていて… 巧いなぁ と思ったりしました…。
そして、ベルナデット・ラフォン様様です…? (^_-)-☆

永いこと恋焦がれた…!? ビリー・クロスに、やっと会えたジョン・・・
自宅で、あるいはレストランやクルマの中でのビリー・クロスとの会話は、超 貴重なものでした。

台詞とは分かっていても、まるでマイルス・デイヴィス 御本人の “お言葉” かと思うような…!?
それはそれは深みのある… ユニークな受答えで…! 私めは何度もハッとさせられました…!?

もしかしたらどこかの本 等に “マイルス・デイヴィス語録” として載っているのでは…? w
なんて思ってしまう程、重みを感じて…! 思わず ( ..)φ メモメモ

引退したビリー・クロスは人前に出るのを好まず、隠遁生活を送っていたはずなのに…?
遥々オーストラリアから訪ねて来た “ディンゴ” が望めば、クラブにも行く! という所が Nice♪

その後は、ジョンにとっては正に “夢の中へ” はたまた “夢の途中” でしたね? (^_-)-☆
素晴らしい “聴かせ処” となっておりました…! (居合わせた店の客たちは大喝采♪)

渋く優しいメロディが何とも美しく響きます♪

数々の楽曲は・・・ マイルス・デイヴィスとミシェル・ルグランの共作…!? 
どれも本当に心に染みわたるような素敵さで…  思わず聴き惚れてしまいました♪ 
(私が言っても説得力ゼロでしょうが…? (^_^ゝ)

ビリー・クロス邸に長逗留?させて頂き… おまけに、ジョンの曲を契約してくれるという…!?
(「君の曲をレコーディングする! 曲名は “砂漠の犬” だ…」とビリーは最後に言ってくれた!)

良いこと尽くめのパリでしたが・・・

さて、オーストラリア  プーナ・プラットの自宅へ辿り着いたジョンを待っていたものは…?

コリン・フリールズ (ジョン “ディンゴ”・アンダーソン) ディンゴ(野犬)の捕獲業 趣味でバンド
マイルス・デイヴィス (ビリー・クロス) 伝説のトランぺッター
ベルナデット・ラフォン(アンジー・クロス) ビリー・クロスのフランス人妻
ヘレン・バディ (ジェーンアンダーソン) ジョンの妻 娘が二人 エマとジョー
ジョー・ペトルッツィ(ピーター) ジョンとジェーンの幼馴染み  仕事は船舶関係 
スティーヴ・ショウ (アーチ―) ジョンのご近所さん 郵便夫 バンド仲間
ヘレン・ドイグ (ルース) アーチ―の妻
ベルナール・フレッソン(ジャック・ブーラン)  ジャック・ブーラン・エージェンシー社長
ブリジット・カティヨン(ベアトリス・ブーラン)  ジャック・ブーランの妻 秘書
ダニエル・スコット(幼少期ののジョン)
チェルシー・ギブソン(幼少期のジェーン)
ベン・モートレィ(幼少期のピーター)
犬(デス) ジョンの愛犬

脚本 マーク・ローゼンバーグ

音楽 マイルス・デイヴィス
   ミシェル・ルグラン

監督・製作 ロルフ・デ・ヒーア

マイルス・デイヴィス語録? ( ´艸`) 伏字で…!
   ↓
泊めてもらった翌朝にジョンがビリーの元に行って挨拶をした時・・・
「“隣の芝生は青い” って諺を知っているか? 本当の事だ」と。
「見下ろせば草や土が見えるが… 前から見れば 青い芝生に見える」
「よく考えろ」と言い残して一人でスタジオルームに行ってしまう…!?

ジョンが「自分のテープを是非 聴いて欲しい」と言った時に「聴きたくない」と答え…!?
「俺が気に入ったと言えば君は喜び  その逆なら傷付くだろう…  俺の意見は必要ない」

ジョンが「何故演奏しない?」と問うと「脳卒中って知ってるか?」に続けて…
「40年 同じ演奏を続けた結果  魂が俺にスイッチを入れた… 俺はジャズの一部になっていた」
   ↑
その後も興味深い話が続きましたが、このへんで…! <(_ _)>

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