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時々、私は考える( SOMETIMES I THINK ABOUT DYING) 2023 [た行の映画]

時々、私は考える.jpg プロデュースもデイジー・リドリー ( ´艸`)

愛おしい空想と
ほろ苦い現実

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
時間  93分

SOMETIMES I THINK ABOUT DYING → 時々、死ぬことを考えます

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「スター・ウォーズ」シリーズのデイジー・リドリーが、
人付き合いが苦手で孤独なヒロインを演じる人間ドラマ。
地味で単調な毎日を送る主人公が、職場の新たな同僚の存在によって
少しずつ日常が変化していくさまを繊細な筆致でリアルに描き出していく。
監督は長編劇映画3作目にして、これが日本初紹介となるレイチェル・ランバート。
                             (allcinema より)
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私見ですが… “死” は身近なもので… 今となっては厄介事でしかない…! というイメージです。
その昔… 思春期には “人知れず?この世から消える” という思いに囚われたこともあったかと…。

ところで、本作のヒロインの思う “死” とは… 
滅びの美学ではないですが? どことなく甘美?という節が…?(爆)

時々出て来る彼女の “死” の空想の世界は多種多様で…?
例えば、仕事中にふと目を窓外に向けると、工事現場のクレーンが…! 首吊りのイメージ?
苔むす森の中に横たわった彼女は、そのまま朽ちて行く…!?
はたまた、(海難事故か何かで?) 渚に打ち上げられ…! 流木に引っ掛かる とか…?
ドライブ中の突然の銃撃!?  ( ̄ο ̄;
また、別のシーンでは、広い空間に自分のデスクがあり、そこに向って大蛇が忍び寄る…!?

そんな主人公のフランを演じるのは デイジー・リドリー
愛想笑いもなく、あるがまま? いつも自然体…!?  で、然したる不満もなさそうに見える…?

ここで、突然 オフィシャルサイトから拝借です。(汗)

official website INTRODUCTION より一部転載
「2019年に発表され、各国の短編映画祭で数々の賞を獲得した同名短編映画の長編映画化作品。
 ポートランドからほど近く、名作映画『グーニーズ』の舞台としても知られるオレゴン州
 アストリアの閑散とした港町で繰り広げられるノスタルジックで少しだけロマンチック、
 そして優しい愛に溢れた人間讃歌の物語。」

official website  STORY より全文拝借
「人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かで平凡な日々を送っている。
 友達も恋人もおらず、唯一の楽しみといえば空想にふけること。
 それもちょっと変わった幻想的な“死”の空想。
 そんな彼女の生活は、フレンドリーな新しい同僚ロバートとのささやかな交流をきっかけに、
 ゆっくりときらめき始める。
 順調にデートを重ねる二人だが、フランの心の足かせは外れないままで——。」

冒頭は、港町の風景…

フランは、ワンピース型のお寝間着姿でベッドに入って眠るが・・・
或る時は、その姿のまま砂浜に立ち尽くしていたりする…? (夢か空想か ??(・_・?) ハテ?)

彼女は、出勤すると… PCを立ち上げ早速仕事に取り掛かる。(仕事好き?)
ふっくら体形の女性の上司は、コメディアンのように多弁で…? 社員も個性豊か…!

そんなある日、定年退職するキャロルの為にお別れパーティーが開かれ! ケーキが用意される…。
キャロルの(感じの良い紋切型の?)挨拶が終わり・・・
上司のイゾベルが「お時間が許す限り」的な言葉を発すると…
皆の賑わいを余所に? フランはケーキ皿を引っさらうように持って部屋を出てしまう…!?

後日、キャロルの後任のロバートがやって来るのだが・・・
スキンヘッドで髭面 眼鏡の彼は…? 初日からリラックスしているように見えた。

初ミーティング時に、上司のイゾベルの発案で… 自己紹介を兼ねて “好物” を告白しあう事に…!
一人告白するごとに誰かがチャチャを入れたりして? 和やかな雰囲気が続くのだが…?
フランの番になると「フランよ カッテージチーズが好き」と表情硬く早口で…! 一瞬 時が止まる…!?

そんな初対面だったが・・・
ロバートはフランに興味を持ったようで…? 機会ある毎に積極的に話し掛け…!
やがてフランも、ロバートとの会話を楽しむようになる…?

その内に… ロバートが映画に誘った事で、初デートとなるのだが・・・

さて・・・?

映画の感想を… フランは正直に「良くなかった」と答えますが・・・
大人対応?のロバートは意に介さず…  行きつけの店にフランを連れて行き、お食事を…!
その店の料理は彼女の気に入り… 女将とも良い感じに打ち解けることが出来たようで…!?
女将から、週末の “パーティ” へ ご招待されることに…。
帰りはロバートが、フランを部屋の前まで送り届け…  二人は別れ際にぎこちないハグを…!

“パーティ” というのが凝っていまして…?(汗) (ネタバレしたら面白さが半減するかも?(爆))
ハイド・アンド・シーク(かくれんぼ)的なものですが、鬼役が “殺人鬼” で!タッチされると “死体”!
最初、フランたちはワケもわからずに? “かくれんぼ” を楽しんでいたのですが・・・

“死体” 役の人に “スポット” が当てられて…! その人は “死因や過程” を想像力逞しく語ります…。
周りで聴いていた参加者たちは、そのパフォーマンスを褒めたたえる♪

お次の “死体” 役はフランでした! 微に入り細を穿つ?ような彼女の話しぶりに、皆が驚嘆!?
和やかなお食事タイムの後… レストランのオーナーは 「次回も是非来てね」と。
  
そんなことが有ってから、フランはロバートの家が見たいと言い出して、招待される事に。
立派な一軒家で、まだ片付け途中といった趣だったが…? ロバートの手料理とDVD鑑賞を…!

ところが、ソファーに並んだロバートはいつの間にかイビキをかいて深眠り…!?
映画を観終わったフランは、ロバートを揺り起こす…。
その後の会話で、ロバートは “×2” である事を告白します。「愛が上手くいかない…」とも…。
当夜の二人は、気まずい雰囲気で別れ… フランは一人で歩いて帰る事に。

またある日、二人で市街地をクルマで移動中に・・・
ひょんなことからロバートが熱くなり! フランに向って…!
「きみの事をもっとよく知りたい! でもきみが拒むから…  どうすればいいかわからない」
・・・的な事を、激しい口調で一方的にまくし立て!?  追い詰める様な態になると…? 

フランは思わず「それだから あなたは結婚が上手くいかないのよ」
ロバートから「降りてくれ」と言われたフランは、無我夢中で飛び出してしまう!?

帰宅したフランは床に身を投げ出し、呆然と時を過ごす・・・

2度目の さて・・・?

この後に、“伏線” が活きて来る良い場面があり、思わずホロリ… の自分でした。(汗)

結局…?
フランは、(文字通り?) ロバートに歩み寄り、心の丈をありのままに吐き出してみます。
それで万事OK でした♪ ( ´艸`)

「君は得意な事が多い… 誰も知らないだけだ」とロバートはフランの良き理解者でした。

最後に、レイチェル・ランバート監督からのコメント
「一歩外に出て、目の前に広がるものを自分の目で見よう。
 そして、人を愛したり、話したり、聞いたり、共有したり、ハグしたりして、
 あらゆるリスクを冒そう。“生きて”いくために。」

そのメッセージ通りの? 素敵な作品となっていたと思われまする。
私めも清々しい気持ちになり、久々に泣きの涙で終わりました。(:_;)

デイジー・リドリー(フラン) “表計算” ソフトが得意な仕事好き
デイヴ・メルヘジ(ロバート) キャロルの後釜として入って来た中年男性
パーヴェシュ・チーナ(ギャレット) 同僚
マルシア・デボニス(キャロル) 定年退職した
メーガン・ステルター(イゾベル) 上司? チーフ?
ブリタニー・オグレイディ(ソフィー) 同僚 若手?

脚本 ケヴィン・アルメント
   ステファニー・アベル・ホロウィッツ
   ケイティ・ライト=ミード

監督 レイチェル・ランバート

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