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ウエディング(A WEDDING) 1978 [あ行の映画]

ウェディング.jpg ロバート・アルトマン監督作品 ( ´艸`)

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
時間  125分

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鬼才R・アルトマンが結婚披露宴の準備から終了までを独特の手法で面白おかしく描く。
総登場人物が三十数人、そのほとんどに均等に台詞が配分されており、
次から次へとユニーク極まりないエピソードが展開するという、かなり実験的というか、
あるいはお遊びの手法が駆使されている。
そこに力強いエネルギーが生み出されているのは確かだが、少し疲れるかも。(allcinema より)
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1978年作? だいぶ昔だな と思いつつ… 大した興味も、期待感もなく観始めたのですけれども・・・
いきなり荘厳な教会の雰囲気に圧倒され…!? その格調高さに唖然とする始末でした。(汗)

その後も、クリアな画面での…  ブライズメイド等のドレスの美しい色彩や、豪邸の佇まい etc  etc
目の保養とも言える…? ロケーション等にも、心を奪われる感じなのでしたが・・・

富裕層の暮らしぶりや、結婚式に纏わるアルアル?エピソード等がいつもの感じでサクサク描かれ…!?
その合間には “不思議な会話(下世話とも言う?)” 等も交わされて・・・
という、気を逸らさない…? いつものアルトマン節だったかと… 思われまする。(汗)

ところで、私めが観てみようと思った切っ掛け? と申しますと…
未だに確とは見ていない “リリアン・ギッシュ” の演技を堪能したい! という思いからなのでしたが…

英字のWikipediaには・・・
「『ウェディング』は、リリアン・ギッシュが出演した100作目の映画です。」とありました。

本作での彼女は、病身の最年長者ネッティ・スローン役…  言わば新郎家の家長?的存在…
台詞回しも達者な老婦人でしたが、あっと言う間に亡くなり…!? その後はベッドでひたすら死体役!?

う~む… どちらかと言うと美しいというよりは、小綺麗で可愛いお婆さんと言う印象でしたけれど…
“魅力的な死体” として? (爆) 鑑賞に堪えうる!  …その存在感が見事! と思われました。(汗)
(忘れた頃に誰かが思い出して…? “様子を見て来る” と言い出す… という塩梅でしたね w)

家族が教会で、ディノとマフィンの結婚式に参列している頃・・・
コレリ家の邸宅では、ケータリング業者などが入り、着々とパーティーの準備が進められていた。

ウェディングプランナーの リタ・ビリングスリー(ジェラルディン・チャップリン)が呼ばれて…!
上階のスローン夫人の部屋を訪ねると… ベッドに横になったネッティは、招待客の数を訊いてくる。
リタは一瞬 答えに詰まるのだが・・・ 
結果的に…  “欠席” の返信が100超え…!?  等々 白状させられてしまう… (爆) 

ネッティは一言…「My Family!」
「(うちの家族ったら…!  やっぱり客は来ないのね!) 分かっていたわ」と。
その直後、ネッティは天を仰ぎ…「Thank you God」と言って事切れる。

リタは十字を切って祈るものの…!? ナースを残して、バタバタと階下へ消えてしまう。
うろたえるナースの元へ、執事のランドルフがやって来て、スローン夫人の死を確認…!?
主治医のミーチャムの診断を仰ぐのだが、先生はすでにウヰスキーダブルをあおった後だった。w
(ネッティの死は “公然の秘密” として? 共有する人がどんどん増えていく…!? w)

さて・・・?

その後… 結婚式に参加した人々のクルマが列を成し…! 大挙して戻って参りますが・・・
屋敷の前庭の中央には、新婚カップルへのプレゼントの新車が用意されていました。

バラバラと降りて来た子供や大人… まずはトイレの順番待ちから…?

と言う感じで・・・
馴染みのない両家の人々や、外部からの臨時の人々が織りなす “人間模様” …?
“ユニーク極まりないエピソード” が目まぐるしく? と言ったら失礼ですが、そんな感じで展開します。

歯の矯正中の花嫁とか、全く似ていない双子の新郎とか?(これは男女の双子)
新郎の実家はマフィアと縁があるとかで? それを嫌った招待客が “欠席” する… 等々 ( ´艸`)

正規の客がたった一人!?(¬、¬;
となると、格好が付かない!? とばかりに、リタは手配した撮影隊、警備員から庭師に至るまで…?
とりあえず手の空いた人に “招待客” になって貰う!  という臨機応変な対応にシフトチェンジ…!?

見た目もユニークな人たちが居たりして…?( ´艸`)
ともかく、摩訶不思議な光景になりつつあるが…? 誰も異を唱えない…!?  (爆)

まぁ、そんな中でも、ピカイチは新婦の姉 "バフィー" を演じたミア・ファローでしょうか?
行動も突飛でしたが、イカレた演技は見所となっておりましたね。やはり凄い女優さんです。

ここからは少しネタバレしますので伏字で…!
  ↓
ミア・ファローはその時点で妊娠中で、彼女を孕ませた相手は “新郎” と言う事で、密かに?大騒ぎに!?
急きょ、家族会議が開かれ、事の真相を明らかに…!? 
する前に、彼女の “色情狂” 的私生活が暴露され・・・ その後はミア・ファローの怪演に… !?w
  ↑   (伏字お仕舞い) 

そんな事も含めながら…? (^_^ゝ
諸々、紆余曲折がありまして・・・ (大幅に割愛させて頂きまする…)

終盤… 
ネッティの死によって “自由” を手にしたルイジ・コレリ(ヴィットリオ・ガスマン)は・・・
実の弟ディノ・コレリ1世と共に…! 夕闇の中、嬉々としてクルマで館を後にする…!?

ラストは… その後・・・
一仕事終えて脱力気味のブライダルプランナー リタ(ジェラルディン・チャップリン)がいみじくも…
「結婚式ほど幸福な行事は考えられないわ でも終わるといつも悲しいわ」と呟く。

すると、話し相手になったロージーが・・・
「よくわかるわ」と言い… 貧しい自分の結婚式でも、素晴らしくても終わると悲しかった… と。

なにせ、謎に満ちた “人間関係” !?(爆)
最後まで把握できなかった人物が居たことは残念でしたが、まぁ無理からぬ事かも…?w
何はともあれ、以前から気になっていた作品ですので…  ようやく観られて良かったです。

チャプター(参考までに)
1.メイン・タイトル
2.結婚式
3.パーティーの始まり
4.ネティの死
5.招待客への挨拶
6.ファーストダンス
7.司教様とネティ
8.トラブル
9.ビーおばさんの贈り物
10.チューリップとマック
11.嵐からの避難
12.とうとき みひかり
13.花嫁のブーケ投げ
14.家族会議
15.ネティの死の知らせ
16.交通事故
17.結婚式ほど幸福なものは無い
18.エンド・クレジット

ヴィットリオ・ガスマン(ルイジ・コレリ) 新郎ディノの父 シカゴの裕福な家族 マフィアと関連が?
リリアン・ギッシュ(ネッティ・スローン) スローン夫人 新郎ディノの祖母 レジーナの母 病身
ニーナ・ヴァン・パラント(レジーナ・スローン・コレリ) ルイジの妻 新郎ディノの母 麻薬中毒?
デジ・アーナズ・Jr(ディノ・スローン・コレリ) 新郎 ブレナ―家の次女マフィンと結婚 
ヴァージニア・ベストフ(クラリス・スローン)  レジーナの妹 黒人の執事ランドルフと恋仲
セドリック・スコット(ランドルフ “ランディ” ) コレリ家の執事 黒人青年 
ビバリー・ロス(看護師ジャネット・シュルマン) ネッティ付きの看護師
ダイナ・メリル(アントワネット・"トニ"・スローン・ゴダード) レジーナの姉 新郎ディノの伯母
パット・マコーミック(マッケンジー・"マック"・ゴダード) "トニ" の夫 
                   新婦の母 "チューリップ" に一目惚れして猛烈アタック?
ルイージ(ジジ)・プロイエッティ(ディノ・コレリ1世) ルイジの弟 イタリア語しか話せない?

エイミー・ストライカー(マフィン・ブレナー) 新婦
ポール・ドゥーリイ(リアム・"スヌークス"・ブレナー) 新婦マフィンの父 南部のトラック輸送業者 成金
キャロル・バーネット(キャサリン・"チューリップ"・ブレナー) 新婦マフィンの母 
ミア・ファロー(エリザベス・"バフィー"・ブレナー) マフィンの姉 色ボケ?
デニス・クリストファー(ヒューイ・ブレナー) ブレナ―家の長男 "バフィー" とマフィンの弟

ジェラルディン・チャップリン(リタ・ビリングスリー) ウェディング・プランナー
ハワード・ダフ(ジュールズ・ミーチャム博士) ネッティの主治医 酒好き?
ローレン・ハットン(フローレンス・ファーマー)
レスリー・ロジャース(ロージー・ビーン)
ティム・ソーマーソン(ラッセル・ビーン)
パム・ドーバー(トレイシー・ファレル) 新郎ディノの元カノ  騎乗で来訪
ギャヴァン・オハーリー(ウィルソン・ブリッグス) 新婦マフィンの元カレ オートバイで乗り込む!
ヴィヴェカ・リンドフォース(イングリッド・ヘルストロム) ケータリング業者
バート・レムセン(ウィリアム・ウィリアムソン) 唯一の正規の客!?
ジョン・クロムウェル(マーティン司教)

監督・脚本・製作・原案 ロバート・アルトマン

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お散歩爺

日光東照宮の三ザルに羽が生えて天使になったのか・・と思いました。
by お散歩爺 (2024-11-12 07:46) 

Labyrinth

お散歩爺 さん (^_^)ノ
お~ 確かに! “三ザル” のポーズのようですね!
見ざる聞かざる言わざる 的な…? 良くお気づきに…♪ (^_-)-☆ 流石!
by Labyrinth (2024-11-12 19:30) 

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