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ふくだるま(福達磨) [駄句 新年]

風強きビルの谷間の達磨市      Labyrinth
(かぜつよきびるのたにまのだるまいち)


副季語に  達磨市


新年に神棚に飾って幸福を祈る達磨のこと。
達磨は全国的にあるが、関東周辺のものはいわゆる目なし達磨で、願いが叶うと、墨で目を入れる。
また、関東では、正月の二日、三日あるいは旧正に達磨市の立つところが多い。
群馬県少林山達磨寺の境内では正月十一日に達磨市が立つ。
付近農村の人がそこで買い求めてきた達磨を、神棚に飾って置き、春蚕が取れると眼を一つ入れ、
秋蚕が終わるとさらに残りの一眼を入れ、十二月煤払いの日に、氏神様におさめる。
この風習は関東地方の養蚕の盛んな土地にひろく行われている。
また籠に入れた大小の達磨を、天秤棒で担いで売り歩く光景も、正月の風物の一つである。
                        (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


余談
この歳時記は「昭和四十九年 四月三十日 初版発行」とありますから、古いですね。
でも、“生き証人” 的役割を果たしてくれて?今となれば、とても貴重に思えます。

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