なし(梨) [駄句 秋]
梨剥くや亡き犬のもの隅に積み Labyrinth
(なしむくやなきいぬのものすみにつみ)
副季語に ありのみ
早いものは夏の終わりには市場へ出回る。我が国に栽培されている品種は五、六十種。
(なしむくやなきいぬのものすみにつみ)
副季語に ありのみ
早いものは夏の終わりには市場へ出回る。我が国に栽培されている品種は五、六十種。
赤梨(果皮の赤さび色)の「長十郎」、青梨(緑色)の「二十世紀」
および青梨の改良種の「八雲」「菊水」など有名。
いずれも水分に富み、甘みが強く、味が優れている。
近頃外来の洋梨もあり、果肉は柔らかく濃厚な味が喜ばれている。
他に中国から渡った志那梨も多くはないが市場に出ている。これらは明治以降のもの。
生食するほか、菓子の材料・ジャム・缶詰などに用いる。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)