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にじ(虹) [駄句 夏]

故郷を臨む峠や虹二重       Labyrinth
(ふるさとをのぞむとうげやにじふたえ)


副季語に  朝虹  夕虹


虹は夏に多く見られる。
日光が雨滴によって屈折反射して起こる現象で、常に太陽の反対側に見られる。
平地では半円形に見えるが、高い所から見ると円形に見えたり、二重に見えることが有る。
夕立の後、さっと七彩の弧を描いた虹は、目の覚めるような美しさである。
朝虹は雨、夕虹は晴れになる前兆とよく言われる。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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ばんりよく(万緑) [駄句 夏]

疫病に馴染み万緑眩しめる       Labyrinth
(えきびょうになじみばんりょくまぶしめる)


副季語はナシ


最近は新緑という語よりも多く使われる。この季語の創始者は中村草田男氏。
もとは王安石の「万緑叢中紅一点」という詩で、見渡す限り緑のもののみという意味。
新緑よりも調子が強い。           (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


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7月 文月になりました。
今月もどうぞ宜しくお願い致します。  <(_ _)>
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さんぐらす(サングラス) [駄句 夏]

江戸褄の伯母の色濃きサングラス       Labyrinth
(えどづまのおばのいろこきさんぐらす)


副季語はナシ


視力を保護するため玉に着色した眼鏡。
太平洋戦争後特に流行しているが、一種のアクセサリー化している。
              (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)  

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かたつむり(蝸牛) [駄句 夏]

隅に積む父の古鉢蝸牛かな       Labyrinth
(すみにつむちちのふるはちかぎゅうかな)


副季語に  蝸牛(くわぎう)  ででむし  でんでんむし


よく知られている陸産の巻き貝。木や草に這い上がり、雨露を嘗め若葉を食う。
螺旋形の殻を負い、頭に屈伸する二対の角がある。
その長い方の先端に眼があるが、ただ明暗を知るだけである。
食用になるものもある。        (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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まめめし(豆飯) [駄句 夏]

豆飯や綾子俳句を反芻す       Labyrinth
(まめめしやあやこはいくをはんすうす)


副季語はナシ


皮をむいた蚕豆(そらまめ)や青豌豆をたきこんで、うすい塩味をつけた飯。
季節のものとして趣が深い。    (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


細見綾子という俳人の代表句に「そら豆はまことに青き味したり」があります。
先日の “Eテレ” で久々にお名前を聞き、“蚕豆” の句に触れて、一気に初心にかえりました… (^_^ゝ
                               (迷ったら仮名書き…! フフフ) 

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ろくがつ・ろくぐわつ(六月) [駄句 夏]

六月やクレーコートに勝ち名乗り       Labyrinth
(ろくがつやくれーこーとにかちなのり)


副季語に  六月尽(ろくぐわつじん)


夜が短くなり、月半ばには梅雨が始まる。田植え姿や鮎漁、町には夏服の軽快さが見られる。
万物みな夏の装いとなり、一日ごとに暑さは本格的になってゆく。
六月の終わることを六月尽という。         (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


クレー‐コート(clay court)
表面を粘土や赤土などでつくるテニスコートで、四大大会では全仏オープンで用いられる。

現地6月2日【全仏オープンテニス】 柴原瑛菜が混合ダブルスでグランドスラム初優勝♪
パートナーは、ウェズレイ・クールホフ(オランダ/男子同11位)


それにしても、たいした句じゃなくてお恥ずかしい限り… です。(^_^ゝ

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あせ(汗) [駄句 夏]

甲州や野良に汗する老ダンサー       Labyrinth
(こうしゅうやのらにあせするろうだんさー)


副季語に  玉の汗  汗ばむ


体温の調節のためとはいえ、夏の汗は耐え難い。じっと動かずにいても汗がにじむ。
玉の汗は汗が玉を結ぶさま、《汗みどろ》は総身汗びっしょりの状態。
《汗ほふ》《汗ばむ》みな暑苦しい。    (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


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寅年の水無月 6月になりました。
今月もどうぞよろしくお願い致します。 <(_ _)>
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ころもがえ・ころもがへ(更衣) [駄句 夏]

更衣夕の浅間山の縹色       Labyrinth
(ころもがえゆうのあさまのはなだいろ)


副季語はナシ


春の衣服を夏のものに替えること。
昔は陰暦四月朔日を更衣の日と定め、その日に袷にかえたものだが、
明治以降は一般に気候の温暖に従い、随時かえるようになった。
ただし花柳界などでは昔の慣例に従っている。
             (合本俳句歳時記 新版 角川書店編) 

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かしわもち・かしはもち(柏餅) [駄句 夏]

小さき葉をまとふ小ぶりの柏餅       Labyrinth
(ちさきはをまとうこぶりのかしわもち)


副季語はナシ


粳(うる)の粉で作った皮の間に餡を入れ、柏の葉で包み、蒸した餅菓子。
昔は端午の節句に粽と一緒に供えた。
                (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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りつか(立夏) [駄句 夏]

疫病と共に三度の夏来る       Labyrinth
(えきびょうとともにみたびのなつきたる)


副季語に  夏立つ  夏に入る  夏来る


立夏は陽暦五月六日ごろ。
暦の上ではこの日から夏になるが、気象的には六月からが夏で、
北日本では、ようやく桜が満開となる。
しかし暦によって、夏に入る感情が整えられる。
            (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


2022年の立夏は、本日5月5日(木)です。

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