かき(柿) [駄句 秋]
こぼれ柿引き込み線は錆色に Labyrinth
(こぼれかきひきこみせんはさびいろに)
副季語に 甘柿 木守柿
柿は全国的に栽培されている古い歴史をもつ果樹で、非常に種類が多い。
甘柿には御所・富有・次郎・禅寺丸などがあり、中でも富有と次郎が有名。
両方とも果実が大きく、二五〇グラム余あり、豊かな偏円形をしていて、
頂部がやや平たく(次郎はいくぶんへこんでいる)、
甘みが強くて水分が多く、品質は最上とされている。
渋柿には、蜂屋・富士・西条・衣紋・会津身不知・平核無(ひらたねなし)・
四ッ溝・横野などがあり、干柿としては蜂屋、樽柿としては会津身不知・
平核無など最優良種といわれている。果実の中では、一番美味で、需要が非常に多い。
また柿渋を取り、柿酢を取る。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(こぼれかきひきこみせんはさびいろに)
副季語に 甘柿 木守柿
柿は全国的に栽培されている古い歴史をもつ果樹で、非常に種類が多い。
甘柿には御所・富有・次郎・禅寺丸などがあり、中でも富有と次郎が有名。
両方とも果実が大きく、二五〇グラム余あり、豊かな偏円形をしていて、
頂部がやや平たく(次郎はいくぶんへこんでいる)、
甘みが強くて水分が多く、品質は最上とされている。
渋柿には、蜂屋・富士・西条・衣紋・会津身不知・平核無(ひらたねなし)・
四ッ溝・横野などがあり、干柿としては蜂屋、樽柿としては会津身不知・
平核無など最優良種といわれている。果実の中では、一番美味で、需要が非常に多い。
また柿渋を取り、柿酢を取る。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
ぶんかのひ・ぶんくわのひ(文化の日) [駄句 秋]
目病み犬外気嗅ぎをり文化の日 Labyrinth
(めやみいぬがいきかぎをりぶんかのひ)
副季語はナシ
十一月三日。国民の祝日。
この日をもって「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ための祝日と
定められたのは昭和二十三年。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(めやみいぬがいきかぎをりぶんかのひ)
副季語はナシ
十一月三日。国民の祝日。
この日をもって「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ための祝日と
定められたのは昭和二十三年。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
あきのこえ・あきのこゑ(秋の声) [駄句 秋]
背高の草の大揺れ秋の声 Labyrinth
(せいたかのくさのおおゆれあきのこえ)
(せいたかのくさのおおゆれあきのこえ)
副季語に 秋声
秋になると物音も敏感に感じられる。
雨風の声、物の音、すべてその響きはしみじみと心を打つ。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
いなすずめ(稲雀) [駄句 秋]
艶めけるソーラーパネル稲雀 Labyrinth
(つやめけるそーらーぱねるいなすずめ)
副季語はナシ
稲が熟すと、それを食べに雀の群れが田圃や掛稲にうるさく集まって来る。
鳴子や物音に驚くと、一斉に飛び立ち、一団となって空を駆け巡り、
また他所の稲の中へ群れを成してぱらぱらと下りていったりする。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(つやめけるそーらーぱねるいなすずめ)
副季語はナシ
稲が熟すと、それを食べに雀の群れが田圃や掛稲にうるさく集まって来る。
鳴子や物音に驚くと、一斉に飛び立ち、一団となって空を駆け巡り、
また他所の稲の中へ群れを成してぱらぱらと下りていったりする。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
あきのくも(秋の雲) [駄句 秋]
雁行の形で消へゆく秋の雲 Labyrinth
(がんこうのなりできえゆくあきのくも)
副季語に 秋雲(しゆううん・しううん)
縹渺(ひょうびょう)と浮かんでは流れ、
軽快にわいては消える雲はそう激しい変化もないが、
のどかとも言われない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(がんこうのなりできえゆくあきのくも)
副季語に 秋雲(しゆううん・しううん)
縹渺(ひょうびょう)と浮かんでは流れ、
軽快にわいては消える雲はそう激しい変化もないが、
のどかとも言われない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
あきのくれ(秋の暮) [駄句 秋]
街行けば奇人に当たる秋の暮 Labyrinth
(まちゆけばきじんにあたるあきのくれ)
副季語に 秋の夕べ 秋の夕暮
秋の夕暮れの情景は昔から、多くの詩歌にうたわれ親しまれてきた。
秋の日暮れのことで、暮の秋ではない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(まちゆけばきじんにあたるあきのくれ)
副季語に 秋の夕べ 秋の夕暮
秋の夕暮れの情景は昔から、多くの詩歌にうたわれ親しまれてきた。
秋の日暮れのことで、暮の秋ではない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
りようや・りやうや(良夜) [駄句 秋]
とぼとぼと老犬歩む良夜かな Labyrinth
(とぼとぼとろうけんあゆむりょうやかな)
副季語はナシ
『徒然草』に「八月十五日・九月十三日は婁宿(ろうしゅく)なり。この宿(しゅく)、
清明なる故に、月を翫(もてあそ)ぶに良夜とす」とある。
このように良夜は名月・後の月の、月光あまねき夜であるが、多く名月の夜が詠まれている。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
中秋の名月 2023年は9月29日(金曜日)です。
満月の日でもあります。(今年は微妙なズレは無し)
(とぼとぼとろうけんあゆむりょうやかな)
副季語はナシ
『徒然草』に「八月十五日・九月十三日は婁宿(ろうしゅく)なり。この宿(しゅく)、
清明なる故に、月を翫(もてあそ)ぶに良夜とす」とある。
このように良夜は名月・後の月の、月光あまねき夜であるが、多く名月の夜が詠まれている。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
中秋の名月 2023年は9月29日(金曜日)です。
満月の日でもあります。(今年は微妙なズレは無し)
わたりどり(渡り鳥) [駄句 秋]
小鳥来る夫に付き添ふ試歩の道 Labyrinth
(ことりくるつまにつきそうしほのみち)
(ことりくるつまにつきそうしほのみち)
副季語に 鳥渡る 小鳥来る 鳥雲(てううん)
秋になって渡ってくる鳥、反対に帰ってゆく鳥をともに渡り鳥と普通いうが、
秋になって渡ってくる鳥、反対に帰ってゆく鳥をともに渡り鳥と普通いうが、
俳句では渡ってくる鳥、がん・かもを初め、
つぐみ・ひわ・あとり・かしらだか・あおじ等の《小鳥》の冬鳥類を渡り鳥としてつくる。
春・夏にくる夏鳥は群れを成さないので、この冬鳥類の壮観には到底くらぶべくもない。
空をおおうばかりの大群で、それが澄んだ空にはっきりと見え、
大きい羽音を立てて過ぎるが、これを鳥雲・鳥風という。
秋、内地にいて内地の他の場所へ移動する鳥も渡り鳥としてよまれる。 →鳥帰る(春)
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
むし(虫) [駄句 秋]
めくら犬̪尿して居たり虫の黙 Labyrinth
(めくらいぬしとしていたりむしのもだ)
副季語に 虫の音 虫の声 虫の秋 残る虫 虫時雨
秋鳴く虫の総称だが、秋の草むらに集く(すだく)虫をのみ言う。
(めくらいぬしとしていたりむしのもだ)
副季語に 虫の音 虫の声 虫の秋 残る虫 虫時雨
秋鳴く虫の総称だが、秋の草むらに集く(すだく)虫をのみ言う。
虫の音色には、それぞれふぜいがあり、鳴いている所・時・数によって趣も違うが、
その声をきくと、そぞろに秋の寂しさが感じられる。
虫時雨は虫の無き競う音を時雨にたとえた語。
残る虫は《すがる虫》とも言い、盛りを過ぎて衰えた声の虫。
鳴くのはすべて雄である。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)