よなが(夜長) [駄句 秋]
寝そびれて憂さのみ浮かぶ夜長かな Labyrinth
(ねそびれてうさのみうかぶよながかな)
副季語に 長き夜
夜が長いのは冬至の頃であるが、夏の短夜のあとなので、秋の夜はめっきり長くなったことを感じる。
(ねそびれてうさのみうかぶよながかな)
副季語に 長き夜
夜が長いのは冬至の頃であるが、夏の短夜のあとなので、秋の夜はめっきり長くなったことを感じる。
大分ふけたと思って時計を見ると、まだ宵の口だったりする。
夜業に精が出、読書に身が入るのもこのころである。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
はぜ(鯊) [駄句 秋]
大雨のあとの濁りや鯊の潮 Labyrinth
(おおあめのあとのにごりやはぜのしお)
副季語に ふるせ 鯊の秋 鯊の潮 鯊日和
普通、内湾のはぜのまはぜは二〇センチ内外。体は上下にやや扁平。
頭と口が大きく、眼が頭の背面に寄っている。
広く分布し、泥砂の川口にすこぶる多いが、九月の末からようやく海に入る。
大体は半鹹水(かんすい → 塩化ナトリウムなどの塩分を含んだ水)を好む。
味はなかなか良い。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(おおあめのあとのにごりやはぜのしお)
副季語に ふるせ 鯊の秋 鯊の潮 鯊日和
普通、内湾のはぜのまはぜは二〇センチ内外。体は上下にやや扁平。
頭と口が大きく、眼が頭の背面に寄っている。
広く分布し、泥砂の川口にすこぶる多いが、九月の末からようやく海に入る。
大体は半鹹水(かんすい → 塩化ナトリウムなどの塩分を含んだ水)を好む。
味はなかなか良い。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
つゆくさ(露草) [駄句 秋]
露草の生ふるにまかせ杣の家 Labyrinth
(つゆくさのおうるにまかせそまのいえ)
副季語に 螢草
いたるところの路傍に生じる一年草。
茎は三〇センチ以上になるが、柔軟で地に伏臥する傾向がある。
葉は長卵形で、竹の葉のような形をしている。
晩夏から初秋にかけて大きな編笠状をした双苞の間から瑠璃色の蛾形花を開く。
露が凝って、秋の精を現じたとでも言う感じの爽やかな花である。
月光を浴びて咲くので《月草》、蛍の光を思わせるので《蛍草》、
その他《ぼうし花》《あお花》等風流な異名が多い。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(つゆくさのおうるにまかせそまのいえ)
副季語に 螢草
いたるところの路傍に生じる一年草。
茎は三〇センチ以上になるが、柔軟で地に伏臥する傾向がある。
葉は長卵形で、竹の葉のような形をしている。
晩夏から初秋にかけて大きな編笠状をした双苞の間から瑠璃色の蛾形花を開く。
露が凝って、秋の精を現じたとでも言う感じの爽やかな花である。
月光を浴びて咲くので《月草》、蛍の光を思わせるので《蛍草》、
その他《ぼうし花》《あお花》等風流な異名が多い。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
めいげつ(名月) [駄句 秋]
高窓に光届けり今日の月 Labyrinth
(たかまどにひかりとどけりきょうのつき)
副季語に 明月(めいげつ) 望月(もちづき) 満月 今日の月
(たかまどにひかりとどけりきょうのつき)
副季語に 明月(めいげつ) 望月(もちづき) 満月 今日の月
月今宵 十五夜 芋名月
陰暦八月十五日、《中秋の月》である。一年中でこの夜の月が最も澄んで美しいとされる。
陰暦八月十五日、《中秋の月》である。一年中でこの夜の月が最も澄んで美しいとされる。
一つには季節が良い。
秋草や虫の音、夜露や涼風など、風物の佇まいが一層月を明澄にするといえる。
この月のある夜が十五夜・良夜である。
穂芒を挿し、新芋や栗・枝豆、あるいは団子などその年の初物を供えて月を祭る風習は、
収穫を祈る昔からの農耕儀礼の遺風であろう。
またこの夜、月の光で針に糸を通すことが出来れば裁縫が上達するとか、
この夜絞った糸瓜の汁は皮膚を美しくするとか、色々の俗信がある。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
2024年9月17日(火曜日)は十五夜です。
因みに、満月は翌日の18日… ついでに言えば、その日は大安です。(^_-)-☆
2024年9月17日(火曜日)は十五夜です。
因みに、満月は翌日の18日… ついでに言えば、その日は大安です。(^_-)-☆
ひぐらし(蜩) [駄句 秋]
かなかなや母の遺愛の鯨尺 Labyrinth
(かなかなやははのいあいのくじらじゃく)
副季語に かなかな
晩夏から秋にかけて、暁にも鳴くが、夕暮れには特によく鳴く。
「かなかな」と一種哀調を含んでいる。
小泉八雲は蝉の鳴き声のなかで ひぐらしが一番美しいといった。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(かなかなやははのいあいのくじらじゃく)
副季語に かなかな
晩夏から秋にかけて、暁にも鳴くが、夕暮れには特によく鳴く。
「かなかな」と一種哀調を含んでいる。
小泉八雲は蝉の鳴き声のなかで ひぐらしが一番美しいといった。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
あきまつり(秋祭) [駄句 秋]
秋まつり家人に選ぶキャラお面 Labyrinth
(あきまつりかじんにえらぶきゃらおめん)
副季語に 里祭 村祭 浦祭 在祭
田舎の祭りは秋が多く、季節が良いので情趣が深い。
春祭りは農事の始まる頃に豊作を祈って行うのだが、
秋の祭りは収穫期に報恩の意味で行うのである。
従って春は二月、秋は農事の終わるのを待って十一月ころ行う土地が多く、
暦の上では秋祭りと言えないことがある。
十一月では寒くなり過ぎるので、二百十日・二百二十日の無事を祝する気持ちを含ませて、
収穫期の九月に繰り上げて行う土地もある。
要するに秋祭りに共通のものは報賽の念である。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
副季語に 里祭 村祭 浦祭 在祭
田舎の祭りは秋が多く、季節が良いので情趣が深い。
春祭りは農事の始まる頃に豊作を祈って行うのだが、
秋の祭りは収穫期に報恩の意味で行うのである。
従って春は二月、秋は農事の終わるのを待って十一月ころ行う土地が多く、
暦の上では秋祭りと言えないことがある。
十一月では寒くなり過ぎるので、二百十日・二百二十日の無事を祝する気持ちを含ませて、
収穫期の九月に繰り上げて行う土地もある。
要するに秋祭りに共通のものは報賽の念である。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
なし(梨) [駄句 秋]
梨剥くや亡き犬のもの隅に積み Labyrinth
(なしむくやなきいぬのものすみにつみ)
副季語に ありのみ
早いものは夏の終わりには市場へ出回る。我が国に栽培されている品種は五、六十種。
(なしむくやなきいぬのものすみにつみ)
副季語に ありのみ
早いものは夏の終わりには市場へ出回る。我が国に栽培されている品種は五、六十種。
赤梨(果皮の赤さび色)の「長十郎」、青梨(緑色)の「二十世紀」
および青梨の改良種の「八雲」「菊水」など有名。
いずれも水分に富み、甘みが強く、味が優れている。
近頃外来の洋梨もあり、果肉は柔らかく濃厚な味が喜ばれている。
他に中国から渡った志那梨も多くはないが市場に出ている。これらは明治以降のもの。
生食するほか、菓子の材料・ジャム・缶詰などに用いる。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
くさのはな(草の花) [駄句 秋]
東京に絹の道とや草の花 Labyrinth
(とうきょうにきぬのみちとやくさのはな)
副季語に 千草の花
秋草の花のことである。
(とうきょうにきぬのみちとやくさのはな)
副季語に 千草の花
秋草の花のことである。
野生の名も知らぬ草は秋に花を開くものが多い。それをいう。
桔梗・撫子などを草の花とつくってもさしつかえない。
時にはその方が趣が深いことがある。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
あきのくも(秋の雲) [駄句 秋]
箒目の秋雲に干す柔道衣 Labyrinth
(ほうきめのしゅううんにほすじゅうどうぎ)
副季語に 秋雲(しゆううん・しううん)
縹渺(ひょうびょう)と浮かんでは流れ、
軽快にわいては消える雲はそう激しい変化もないが、
のどかとも言われない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(ほうきめのしゅううんにほすじゅうどうぎ)
副季語に 秋雲(しゆううん・しううん)
縹渺(ひょうびょう)と浮かんでは流れ、
軽快にわいては消える雲はそう激しい変化もないが、
のどかとも言われない。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)