イヴの総て(ALL ABOUT EVE) 1950 [あ行の映画]
これはだいぶ前から作品名だけは知っていましたが、
どうも食指が動かない部類の映画と勝手に思いこんでいたようで・・・(苦笑)
やはり それなりの評価を得た作品は観てみないと! あ~ぁ また反省 \(_ _)反省~
これは 「1950年度アカデミー賞6部門受賞の名作!!」 とあります。
作品賞
助演男優賞 ジョージ・サンダース
監督賞&脚色賞 ジョセフ・L・マンキウィッツ
衣装デザイン賞(白黒)
録音賞 20世紀FOXサウンド部
そう・・・ 実際は白黒なわけなのですが、紅い口紅の色とかが思い浮かんでしまうほど!引き込まれてしまっていたようです。
とにかく 出てくる俳優さんたちが皆上手い!
表情の微妙な変化や 声音の使い方・・・ そして身のこなし 等々
それぞれ個性的 と言うか ひと癖ふた癖ありそうな(?)確たるキャラクターを形作っています。
ベティ・デイヴィスはお初だったのですが、美女というよりは cute って感じの女優さんでしたね。
役は、ブロードウェイの看板女優だが年齢的にも?下り坂に差し掛かったマーゴ・チャニング。
大女優の自信や貫禄、その裏側の孤独や小心な部分も嫌味無く演じていました。 さすがです!
ストーリーは・・・
冒頭からナレーションを入れるのは演劇評論家のアディソン・ドウイット(ジョージ・サンダース)。
演劇界で最も権威のあるサラ・シドンズ協会の大広間での授賞式に参列している。
今回 演劇関係者の最後に名を呼ばれるのは最年少受賞者となるイヴ・ハリントン(アン・バクスター)。
今や人気を欲しいままにしている新進女優・・・ 皆がイヴの総てを知っている・・・。(?)
会長のスピーチにおいて、彼女はこの上もなく褒めちぎられているのだが、それを聴いて鼻白むような思いの人々が少なからず居るようだ。
劇作家の妻カレン(セレステ・ホルム)が 遠い昔を思い出すような眼差しで語り始める・・・。
一口に言ってしまえば
“夢を叶えるためには色んな努力が不可欠ですが、こんな手やあんな手は どうなんだろう?”
・・・というような事なのですが、登場人物の性格やその時の心理状態などが複雑に絡み合って、人間臭さの漂う極上のドラマとなっています。
これぞ大人の観賞に堪える作品なのでしょうね。
イヴ役のアン・バクスターも 上手いですねー!
正統派美女なのに それを感じさせないような地味な造りから始まって、徐々に変化していく様は見事としか言いようがないです。
売り出し中の女優役で それこそ売れる前のマリリン・モンローも出演しています。
2006-04-22 19:09
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これも面白かった!ですよね。ベティ・デイビス、最初嫌な女なのかな?と思ってたら、だんだん可愛く(可哀想に?)思えてきました。
ああいうドスのきいた感じの女優さんって、今いるかな?
by (2006-04-25 19:24)
そう!そう! しろくまさーん そうなんですよー ^_^;
顔写真だけの印象では “への字口” のふてくされた女優 という あまり好印象ではなかったハズのベティ・デイヴィスなのに、見ていくウチに(女の弱さを素直に出しちゃったりするものだから)可愛く思えるんですよね~
今時の女優さんであの迫力って 見当たらないかも(-_-? ですね~
by Labyrinth (2006-04-26 00:48)