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ハムレット ゴーズ ビジネス(HAMLET GOES BUSINESS) 1987 [は行の映画]

ハムレット ゴーズ ビジネス.jpg アキ・カウリスマキ監督 モノクロームの作品… ( ´艸`)

ジャンル コメディ/サスペンス
製作国 フィンランド
時間  86分

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1987年のフィンランドのコメディ映画で、アキ・カウリスマキが監督し、
ピルッカ・ペッカ・ペテリウスが主演しています。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』を原作としているが、
舞台はフィンランドの近代的な木材加工家業である。

父親の死後、ハムレットは叔父が支配する会社の取締役会の席を継承し、
ゴム製のアヒル市場に参入することを決定します。
ハムレットは父の死を取り巻く状況に疑念を抱く。  ((英字の)Wikipedia より)
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なんと… アキ・カウリスマキ組? とも言える… 私めにもお馴染みの…?
エリナ・サロ、カティ・オウティネン、マッティ・ペロンバーの顔が揃いましたが・・・
今回は沙翁の “ハムレット” というので、またもやムズイのかな? なんて… (^_^ゝ

オープニング・クレジットは、クンクンと不安そうに鳴く小犬…!

・・・洗面所で、グラスに何やら混ぜ込む男…!? (¬、¬;
 
そのグラスを持って廊下の椅子に座ったクラウス(社長の弟)は・・・
部屋から出て来た兄嫁ガートルード(エリナ・サロ)と、熱烈な接吻の間にグラスを取り換える!?

ガートルードは、(すり替えられた)盆のグラスを… 書斎で仕事中の夫の元に運ぶ。
妻が去った後… 夫はグラスを手に取り、飲み干すと… 突然苦しみ出した!?

・・・厨房に入り込んだガートルードの息子のハムレット(ピルッカ=ペッカ・ペテリウス)は…
まな板の太目なハムを自ら厚切りにして…! 美味そうに食べながら、父の眠る?書斎に向かう。

机に突っ伏した父に、傍らの毛布を掛けてやったハムレットは… 「哀れなもんだ」と呟く。
そして、床に落ちたグラスを拾い上げると、ハンカチで丁寧に拭き上げて机に置くのだった。

・・・葬儀に向かう、それぞれのクルマの中では…  様々な会話が交わされる…!?

【丘の上のサタンとイエス・キリスト】

木材加工工場の騒音の中… 二人の男が何やら話し込み… 握手して別れる姿が…!?

【2ヶ月後】

ハムレットはポロニウスの娘のオフェリアと熱烈な接吻を交わすが・・・
オフェリアは途中で拒否反応を示して、気まずい雰囲気に…?

「いやだって言ったはずよ… 結婚するまでは」とオフェリア。
「脅迫だな 可愛い顔して…」とハムレットはタバコをふかしながら背中で言う。

「泣き寝入りは嫌なの」「後悔したくない」と訴えるオフェリアに… 

「実に君らしい」と返したものの・・・
次には「帰ってくれ! 食事はおふくろと取る」と怒りを抑えながらの…? ハムレットだった。

屋敷の外では・・・
運転手とメイドが並んで夜空を見上げながら、ここでも熱い接吻を…!

一方、屋敷の中では・・・
ガートルードがハムレットと二人で食事中に… 「話があるの」と切り出す。

彼女が、亡き夫の悪口をあげつらと…!? 
ハムレットは途中で「父さんの悪口はやめろ」と遮るのだが・・・

ガートルードは・・・
「ずっと耐えて来た… クラウスと結婚する! 愛しているの」と言い切ってしまうのだった。

ハムレットは怒りを込めて…!?
「いいでしょう… でも親子の縁は切らせてもらいます」と、席を立つ。

・・・結婚式は執り行われる。

そんな折に、警備員(マッティ・ペロンバー)たちは、先代社長の亡霊を目撃するのだった!?

・・・副社長のクラウスは、“片腕” のポロニウスと共に将来の展望を語り合う。

一方… ハムレットは・・・
運転手のシモと警備員を部屋に呼んで、酒をふるまう。

すると、二人は「父上の亡霊を見た」と言い出すのだが・・・
正にその時!  窓の外に… ハムレットを招く? “父” の姿が…!?

“父” の亡霊は… 
「私は罪を償うために地獄に送られた… 敵を討ってくれ! 私は毒殺された 検視結果はでたらめだ」
と、波動を送って来る…?  (声はすれども口は動かない…? ( ´艸`))

【最悪の口論】

ポロニウスの息子ラウリが、頼みごとが二つある… と、ハムレットの元にやって来る。
ハムレットは、彼の口の利き方が気に入らない…!?  と最初からイラついていたのだが・・・。

ラウリの頼みの一つは “ちゃんと仕事が出来るオフィスが欲しい”  
(これは渋々承知…!)

そして・・・
“初心な妹(オフェリア)には近づかないでくれ”
とラウリが口走った途端…!  ハムレットは素早く往復ビンタを食らわせる!?

衝撃を受けたラウリは、直ちに副社長のクラウスに面会を求めるのだった。
(その場には、ラウリの父のポロニウスも…!)

「幼馴染みで、共に成長してきた気安さ?を感じていたのに態度が豹変…! 悔しくて情けない…!」
と訴えるラウリは・・・
「一年間の休暇をください ストックホルムで勉強します」と希望を述べると、その場で受理される。

そんな頃…?
ハムレットは、オフェリアに宛てて真摯に? したためた熱いラヴレターを、彼女の部屋まで届ける。

ラウリがストックホルムに旅立った後・・・
父のポロニウスと娘のオフェリアは、今後の “ハムレット対策” について話し合うことに…!? ( ´艸`)

オフェリアは、ハムレットに対して不実ではないか? と心が揺らぐことがある… と父に告白…!?
するとポロニウスが言うには… 「式さえ挙げればこっちのものだ」と、別次元の返事が…!? (爆)

ハムレットは、心を許す運転手のシモを相手に… “或る計画” について話すのだった。

さて・・・?

ともかく波乱万丈…? (汗) 
全て詳らかにしたい気持ちは有りますが、この辺で止めておきませふ…。 (微笑)

その後は・・・
【通りの死体 犯人の追跡始まる】
【悲しき過ち】
というタイトルが付いたシーケンスがあり…! いよいよ佳境に入って参りますが・・・
いったい何人死んだらお仕舞いになるのか? (爆)  …と危惧する程の激しい攻防!? (ウ^_^ソ) 

原作はどんなだったっけ? と俄然興味が湧いてくるところではありますが…?
たぶんアキ・カウリスマキ流の物語の方が面白いのでは? と勝手に思ってしまう自分です。(笑)

大分端折ってしまいましたが・・・ (^_^ゝ
毒から始まり、毒で終わる という皮肉なストーリー!?

最後は、誰も居なくなったお屋敷(亡霊はいるかも?) のドアに鍵を掛けて・・・
運転手のシモが… 冒頭で鳴いていたワンコを抱っこして…! メイドのヘレナと共に再出発!?

憎まれて? 殺された人も浮かばれないですが…!
手違いで運悪く殺されてしまった人は、もっと・・・ という “悲劇” ではありましたね。(苦笑)
(笑い処ですよ!? という箇所もわかるのですが… コメディではない気が…? w)

カティ・オウティネン・・・
オフェリアを演じたわけですが… これでいいのかな? と思ってしまうような御面相… (>_<)
って、とうとう言ってしまいました。(苦笑)

・・・ハムレットを、この容姿、この性格で描いたことが監督の狙い…!? (汗)

これまでイメージしてきたハムレットとはまるで違う… “ハムレット像” ではありましたが・・・
この違和感が、正に アキ・カウリスマキなのかなぁ と、ヘンに納得の自分でした。(爆)

余談…
マッティ・ペロンパーは若過ぎて… というより、チョイ役過ぎて良く見えませんでした。ザンネン~

チャプター(参考までに)
1.毒殺された父
2.オフェリア
3.母の再婚
4.父の亡霊
5.ラブレター
6.ラウリ、旅に出る
7.会議室で
8.哀愁のハムレット
9.酒場で
10.芝居を打つハムレット
11.ポロニウスの災難
12.犯人の追跡
13.傷心のオフェリア
14.悲しき過ち
15.乱闘
16.ハムレットの破滅

ピルッカ=ペッカ・ペテリウス(ハムレット) 父の死後、社長に?
カティ・オウティネン(オフェリア) ポロニウスの娘 ラウリの双子の妹
エリナ・サロ(ガートルード) ハムレットの母親 夫の死後 義弟のクラウスと結婚する
エスコ・サルミネン(クラウス) ハムレットの叔父 副社長
エスコ・ニッカリ(ポロニウス) クラウスの片腕
カリ・ヴァーナネン Kari Väänänen(ラウリ・ポロニウス) ポロニウスの息子 オフェリアの兄
プンティ・ヴァルトネン(シモ) 運転手 ヘレナの恋人  
マリ・ランタシラ(ヘレナ) メイド シモの恋人
トゥーロ・パジャラ(ローゼンクランツ)
アーケ・カリアラ(ギルデンシュテルン)
ペンティ・アウアー(ハムレットの父親)
マッティ・ペロンパー(警備員)
?(犬)

監督・脚本・製作 アキ・カウリスマキ

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