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ふくわらい・ふくわらひ(福笑ひ) [駄句 新年]

昔日の母の手作り福笑ひ       Labyrinth
(せきじつのははのてづくりふくわらい)


副季語はナシ


正月を祝う遊戯の一つ。
大きな紙にお多福の面の目・口・鼻を欠く輪郭だけを描いておき、
別に目・鼻・口を描いた紙片をつくり、目隠しをして、
画面の適当な位置に、それを置かせるのである。
正確に置くことはほとんど不可能なので、
珍妙なお多福面が出来上がり、座が笑い興じる。
絵がるたなどと一緒に玩具屋で印刷したものを売っている。
              (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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ななくさ(七種) [駄句 新年]

小篭にて売らる七種瑞々し       Labyrinth
(こかごにてうらるななくさみずみずし)


副季語はナシ


七種の祝いともいう。正月七日、七種類の若菜をあつものにして食べると万病を除くと考えられ
(中国の古俗によったものか)
それを禁中に奉ることは平安時代の初め、延喜(九〇一 ~ 二三)のころに始まったものらしい。
これが近世には庶民の間にも普及していった。
しかしこの七種の菜も、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ とも、
せり・なずな・ごぎょう・ほとけのざ・たびらこ・あな・みみなし とも、古くすでに一致しない。
がいつか前者の菜類と定まったようである。
これらも雪の深い中で正月を迎える地方ではおのずから別のもので代用されることも多かった。        
                          (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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しんねん(新年) [駄句 新年]

新年や真白き浅間山拝みぬ      Labyrinth
(しんねんやましろきあさまおろがみぬ)


副季語に  年立つ  年明くる  年改まる  年来る  年迎ふ


年の初め。
新歳・新春・新玉(あらたま)の年などとも言う。
陰暦では新年と春がほとんど一緒だったので、春と言えば新年のことであった。
今でも《今朝の春》《明けの春》などと言って、新年の意を表す習慣が残っている。
また「吾子の春」「妻の春」のように、春とだけ言って新年の意味をあらわすこともある。
                       (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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はつゆめ(初夢) [駄句 新年]

初夢に美麗な厠見し惑ひ        Labyrinth
(はつゆめにびれいなかわやみしまどい)


副季語に  獏枕(ばくまくら) 初寝覚(はつねざめ)


正月二日の夜或いは節分の夜(昔の節分は正月)の夢をいう。
それが吉夢であることを祈って枕の下に宝船の図を敷いて寝る。
又悪夢であったら、ただちに獏に食わせてしまえというので、
「獏の枕」といって、獏を描いた紙などを敷いた。
昔は大晦日の夜から元日の暁までの間にみるものを初夢と言ったが、
現在東京地方では二日の夜の夢を初夢とし、
また京阪地方では節分の夜から立春の明け方までにみたものを初夢と言っている。
夢は「一富士・二鷹・三なすび」と言って、富士がもっともめでたく、
鷹となすびがそれに次いでめでたいとされている。
めでたい夢を見ればその年は幸運をさずかるというのである。
                   (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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ねしようがつ・ねしやうぐわつ(寝正月) [駄句 新年]

疫病に衰え見えず寝正月       Labyrinth
(えきびょうにおとろえみえずねしょうがつ)


副季語はナシ


正月は会社・工場・諸官庁は業を休み、また一般商人・農家などものんびりするので、
朝寝をし、夜も早く寝ることが多い。
ことに家庭の主婦は夫や子供を朝早く送り出すこともないので、
来客のない時は雑誌でも読んで、のんびりすごせる。
病気で正月を寝て暮らすことをも縁起をかついで寝正月ということもあるが、
どこへも出ないで、家にこもっていることをいう場合が多い。
                     (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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かどまつ(門松) [駄句 新年]

碧眼の庭師造れる松飾り       Labyrinth
(へきがんのにわしつくれるまつかざり)


副季語に  松飾り


新年を祝って、家の戸口や門前に立てる松。これを飾ると、にわかに正月の気分が増す。
歳神の降臨する憑りましとする立て木であったらしい。門松の由来説や様式は種々ある。
また門松といっても必ず松ばかりとは限らず、楢・椿・朴・栗・榊・樒・椎なども用いられている。
これらの木を山から迎えて来るのにもいろいろの礼式があり、
木を山から伐って来るお松迎えは早いところで十二月十三日であり、
これを取り除く松納めは関東では一月六日夕、関西では十四日の夕とする。
またヤス(長野、愛知県)といわれる藁の容器をつけておいて、
年男が毎朝それに飯粒などを入れて供物とすることなどはこれを単なる飾り物とみていない証拠である。
松だけのもの、竹を添えたもの、竹を主としたものなど。
しかし門松をまったく立てない土地もまれではなく、先祖からの言い伝えで飾らない旧家もある。
宮中では門松を立てず、また宗徒によっても行われない。    (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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やぶいり(藪入) [駄句 新年]

藪入や老いし愛犬助手席に       Labyrinth
(やぶいりやおいしあいけんじょしゅせきに)


副季語に  里下り  宿下り


一月十六日、一日仕事を休み、使用人たちを父母の家へ帰らせ、あるいは自由に外出させる日である。
七月十六日も藪入りであり、これは後の藪入りといって区別する。
もとは奉公人の公休日は、正月と盆の藪入り以外にはなかったので、
ともに奉公人にとっては、いちばん楽しい日であった。
俗に地獄の釜のふたもあくといわれ、この日は実にのんびりしたものであった。
鹿児島県ではこの日を親げんぞ(親見参)と呼び、
やはり離れて暮らす子供たちが、親を見舞う日になっている。
北九州などでも、藪入りは嫁が里親の元へ帰る日になっている。
正月と盆の十六日は、年中行事の日として、それぞれきわめて大切な日であり、
古い昔は家々の先祖を祭る日であったから、子供たちがこの日には親もとへ帰ったもので、
単なる慰労休暇ではなかった。これが藪入りの起こりであるといわれる。
                       (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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もちばな(餅花) [駄句 新年]

鬢付けの祖母の記憶よ団子花       Labyrinth
(びんつけのそぼのきおくよだんごばな)


副季語に  繭玉(まゆだま)  稲穂(いなほ)  団子花


小正月の飾り木の一つ。
十四日に、みずき、ぬるで、やなぎなどの枝に、小さな餅切れをいっぱいつけて、
神棚近くの柱などに飾る。これを餅花、あるいは団子花というのである。
その形が稲を模しているので稲の花、米の穂、稲穂などと呼ぶ地方がある。
また繭玉と呼んでいるところも多い。
米の粉で繭形をつくってつけたりするが、
都会の餅花は金紙・銀紙、その他種々の色紙に切り抜いた大判小判、
宝船なども垂した美しいもので、室内の装飾品に近いものになっている。
東京亀戸の天満宮の境内で初卯参りに売る繭玉はやなぎの枝に、
繭の大きさの餅・大判・小判や宝の玩具などがついている。
もとは稲作のみのり、養蚕の結果がこのように豊かであれと、
年の初めに祈願することに発している。  (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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じんじつ(人日) [駄句 新年]

人日や受診の夫の無精髭       Labyrinth
(じんじつやじゅしんのつまのぶしょうひげ)


副季語はナシ


正月七日のことである。
『東方朔占書』に、「一日を鶏、二日を狗、三日を豕、四日を羊、五日を牛、六日を馬、
 七日を人、八日を穀となす」とあり、人は万物の霊長なので、この日をまた霊辰ともいう。
                         (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


因みに 狗→犬 豕→猪

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はるぎ(春着) [駄句 新年]

赤清し新コロナ禍の春着なる       Labyrinth
(あかすがししんころなかのはるぎなる)


副季語に  正月小袖  春襲(はるかさね)  春衣装
正月着るために新調した衣服または正月用の晴れ着をいう。
岡山・香川・兵庫の諸県では正月や盆に着る晴れ着の事を、
正月ご・盆ごというそうで、ごは着物の意味である。
東北から新潟地方にかけては、正月、盆の晴れ着をせつ・せちもんなどという。
年中の節日(せつび)に着るものという意味であろう。
仙台地方ではもちくい衣装と呼ぶ。
この衣装を着るとき餅をくうからである。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


今日は七草粥を食べる日です。(今時は食べないという方の方が多いのかも…?w)
出来れば朝粥を…  お腹のために是非食べたい…! ( ´艸`)
 
そろそろ “松” が取れますね? (地域ごとに異なるようですけれど…?) 

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