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ナイトビジター(THE NIGHT VISITOR)【未公開】 1970 [な行の映画]

劇場での上映はなく、テレビ放映のみ という・・・
しかしながら  “静かな演出が巧みな秀作” という宣伝文は信じられる! と予感し、観てみました。
確かに! 渋好みには垂涎の秀作と思いましたね。 
わたくしめにも充分面白かったですが・・・。

主義として・・・  映画を鑑賞する時は何も予備知識がないのが良い! というのを守っている私ですが
こういった造りの作品は稀というか (ハリウッド製作の過激な作品に慣れすぎ?)
とにかく この手の味わいは久々なので、最初ちょっとなめてかかって居たのを恥じました。(苦笑)
途中で、これでは折角の観賞が台無しだ! と、改めて最初から見直したわけでございます。

本当に素っ気ないくらい 余計な説明は省いてあり、台詞のちょっとした言い回し、台詞の端々にまで意味を持たせる 等々で淡々と進行していく作品なのでした。

事実のみの露出から、次第に内奥へと導かれて・・・
何時の頃からか?気持ちは “犯人” の側に引っ付いてしまい (爆苦笑)
ラストの脱力感、虚脱感というものをも共有しちゃうような始末でございました。(笑)

“白夜” というのがミソなのでしょうかね?
それに気付くまでにちょっと時間が掛かってしまいましたわ!? ぽりぽりです。

白い情景が印象的なのですが、カラー作品で・・・?
しかも 最初から日本語を話しているのに全然違和感を感じないまま観てしまいました。

主演のマックス・フォン・シドーはスウェーデン俳優で、『偉大な生涯の物語』1965 のイエス・キリスト役でハリウッドデビューを果たしたのですね。

今回は、「濡れ衣を着せられて気の毒な男なのだが、素地はそう善人でもなさそう?」という役どころを、“無表情” からちょっと変化する微妙な動きで、巧く感情表現しておりましたね。

掴み所が無くてマジ不気味にも見えましたし、良心との葛藤の場面では Oh~ とも思いました。
とにかく身体を張った(!) 燻し銀の演技には違いない!と思われまする。

監督は ラズロ・ベネディク
音楽は ヘンリー・マンシーニ
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