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やじきた道中 てれすこ 2007 [や行の映画]

 これは とても洒落てる映画でしたよ!(ニヤリ)
コチョコチョくすぐられて、心地良くなって、最後には ほろり とさせられる・・・。
久々に観る(?) 肩肘張らずに楽しめる良質で痛快な喜劇。
オーソドックスな?お笑いなんですが、古くささを感じさせないアレンジが効いています。

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天下太平の江戸時代。
大阪で“てれすこ”なる奇妙奇天烈な生き物が捕獲され、人々の話題を集めていた。
その頃、江戸・品川の遊郭“島崎”では、売れっ子花魁・お喜乃が、新粉細工職人の
弥次郎兵衛に作らせた偽の切り指を愛の証と偽り客に贈って金をせしめていた。
お喜乃はある日、弥次さんが自分に気があるのを良いことに、
遊郭から連れ出してくれと無理難題を押しつける。
ちょうどその時、部屋の外では弥次さんの幼なじみで売れない歌舞伎役者の喜多さんが、
舞台での大失態を苦に首を吊ろうとしていた。
思わぬ形で再会した弥次さんと喜多さんは、お喜乃の脱走を手助けすると、
追っ手を逃れて西へ西へと奇妙な3人旅に繰り出すのだったが…。    (allcinema より)
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弥次さん 喜多さんに、古典落語の 「てれすこ」 「狸賽(たぬさい)」 「野晒し(のざらし)」etc
これらのネタを巧みに絡めて ラストへと紡いでいく・・・。
(・・・古典落語と言っても 私、内容は 少し聴いたこと有ったかな? 程度のおぼつかなさ f^_^;
ほとんどお初 と言っていいもので (苦笑) かえって新鮮に感じましたね!)

出演者も ベテランや、アクの強い人が 次々に出て参ります。 (笑)
それだけでも腹一杯になりそうなのですが (爆) 押しつけがましさは微塵も感じることなく・・・?
それぞれの可笑しみを引き立てあって、うまく納まっておりました。

喜多さん役の柄本明は 本当は病み上がり? なのに、大技に果敢に取り組んで?!
のっけから 大笑いさせてくれました!(笑)
無気力そうな と申しますか? (しっ 失礼!)  “アノ” 顔が歌舞伎役者?! って f^_^;
いかにも 華が無さそうなところが堪らなく良いのですよね!(爆笑)

花魁 お喜乃役の小泉今日子ですが、
ゴテゴテと厚塗りの時は 薹が立った花魁という、すれっからしそのもの・・・
地味な旅姿になると、一気に若返って小娘のよう!(笑)
紅一点の彼女 明るい笑顔は天下一品でしたね。
まあ 大勢の男を向こうに回しての啖呵は ちょっとなぁ・・・てなところもご愛敬?(笑)

 「てれすこ」 の想像図?

弥次さんの、中村勘三郎は本当に楽しそうに演っている様子でしたね~
子供の時以来? 何十年ぶりかの映画出演だそうですが・・・
いつもの “色 ”を消して(?) 最初から職人の風情でしたよ。 すごいもんですね。
そして最後は、しんみりとして・・・  思わずこちらも もらい泣き状態でした。(苦笑)
あの時の勘三郎丈の表情には味があった・・・!
やはり舞台の上からでは観客全員にあの 物憂いような?横顔は見せることは不可能ですものね。
映像の力を感じました。

中村勘三郎(弥次郎兵衛)
柄本明(喜多八)
小泉今日子(お喜乃)
ラサール石井(梅八)
笑福亭松之助(与兵衛)
淡路恵子(おきん)
間寛平(奉行)
松重豊(地廻りの太十)
山本浩司(地廻りの甚八)
吉川晃司(沓脱清十郎)
鈴木蘭々(清十郎の妻・菊)
星野亜希(花魁・おちみ)
藤山直美(お仙)
國村隼(代貸)
笹野高史(お喜乃の父・杢兵衛)
ささの高斗(子狸) 可愛いお尻を披露! 笹野高史さんのお子さん?ですよね。

監督 平山秀幸  「しゃべれども しゃべれども」 の監督さんだったのですね~ なるほど納得。
脚本 安倍照男   ↑ では冬風亭みぞれ役で俳優さんもしたそうです!? 覚えてない~ ^^;
音楽 安川午朗


三人のあっけらかんとした笑顔が作品のすべてを物語るようです。 (^-^)b
騙されたと思って一度お試しあれ!

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Labyrinth

DSilberlingさん いつもnice!をどうもありがとうございます。
(^▽^)
by Labyrinth (2007-11-23 17:41) 

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