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恋におちたシェイクスピア(SHAKESPEARE IN LOVE) 1998 [か行の映画]

恋0.jpg 恋.jpg これも食わず嫌いでスルーしていた感あり?

主演のジョセフ・ファインズに、どーも違和感を感じて、受け入れられずにおりましたっ(苦笑)


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16世紀末のロンドン。
スランプに陥っていた劇作家シェイクスピアはオーディションにやって来た一人の若者
トマス・ケントを追ってとある屋敷へたどり着く。
そこには以前、芝居の最中に目を留めた美しい女性ヴァイオラの姿があった。
シェイクスピアと彼を信奉するヴァイオラはたちまち恋におちてしまう。
                                (allcinema より)
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で、観てみましたが・・・
う~ん・・・ 
やはり あの濃くて強すぎるジョセフ・ファインズの表情には今一つ馴染めませんでしたね。
よく見るとハンサムなんですけどね。(笑)
あの青々とした髭が問題なのかなぁ・・・? 眼と眼の狭窄感?  ・・・ん~ わからぬ。

しかし、彼は終始緊張感に満ちた演技で、彼なりのシェイクスピアを作り上げていました!
芝居の筋書きがスラスラ出てこない焦燥感を表現するには、あの顔は最適なのかも!?(笑)

ところで
作品の内容は と言うとっ
スピード感を伴う、非常に巧みなストーリー展開で、
また、掛詞や、詩や、シェイクスピアの芝居のセリフなど沢山出て参りまして・・・

ん~ しかし
正直申しますと、字幕を追いながらの初見では、「ほよ?」 が感想なのでした。
実は途中で寝てた? というのが真相ですが (爆苦笑)
(巻き戻し 巻き戻しで結局良い所を見逃していたり? あぁ~なさけね~)
退屈で眠くなった ということではありませぬ! 寄る年波というやつでございますね。(爆)

ま、それはそれとして (笑)
サラッと観てしまうと、肝心なことの見落としが多々有るのではないかと
自分で勝手に思っておりますが・・・。(苦笑)

う~むむ、作り手との知的レベルの差を身に染みて感じてしまったような・・・?(大汗)

私が英語に堪能だったら、芝居口調を楽しめたり出来るのでしょうが
なにせ筋を追うのに必死なので それどころじゃない!?(爆笑)

で、次は吹替えで観てみたのですが・・・
これが 逆になんとも頂けない感じだったのですね。 (苦笑)

分かり易くはなって居て、有り難いとは思いつつ・・・
やはり 折角のシェイクスピアなのだから 原語で! という気持ちになってしまいましたね。
まったく勝手なものですけれどね・・・ ぽりぽり。


ロンドン北部のカーテン座(当代の人気劇作家クリストファー・マーローを擁する)
テムズ川を挟んでのローズ座(座付き作家として新進の?シェイクスピアが居たが・・・)
 
やはり、いつの世もライバルが居てこそ 切磋琢磨して互いに向上していくものですね。
(私的にですが、ここでモンタギューとキャピュレットとの確執に重なりました。)

肝心要はっ 
「女性が舞台に立つことが許されない時代だった」 と言うことに尽きる?!

試行錯誤を繰り返しながら、新しい劇を作り上げていく ウィル・シェイクスピア
それは後に 「ロミオとジュリエット」 となるのですが・・・
その劇の成り立ちを追いながら、シェイクスピア個人の恋も進行する・・・
その逆かな?(笑)

はたして、その情熱的な恋の行方や いかに・・・?!
(二人ともに、やるかたなきしがらみがっ・・・!)

とどのつまり、お忍びで観劇の女王陛下(ネタバレ御免) が、お裁きを下し
一応決着を見ることに・・・?

そして、それは次の 「十二夜」に繋がって・・・?


その時代の芝居小屋の事情やら、女王陛下との関係(間隔?)等々 当時の世相を、
しがない役者上がりの座付き作家シェイクスピアと、彼を取り巻く人々を活写することで、
見事に浮き彫りにした! まさに見応えのある作品でした。


恋1.jpg  ヴァイオラとウィル

ヴァイオラのグウィネス・パルトロウは、涼しい顔に似合わぬ大熱演でしたね!
身体を張った演技 と申しましょうか・・・(笑)
男装した時が殊にcute♪と思いました!

で、嬉しいことにはっ 共演者に顔馴染みの人達がゾロゾロ出て来たことです!
あくまで私見ですよ!(笑)


キャプテン・バルボッサ
マーク・ダーシー(ブリジット・ジョーンズの恋人です)
ドローレス・アンブリッジ先生(魔法省からの刺客?)

他の俳優さんも観たことがあるにはある?のですが、
やはり 上の4人の印象の強さには及びませぬ!(微笑)
(おっと 『視姦』のトム・ウィルキンソンも、私的には印象深い俳優さんです)

とにかく、このような渋い面々が脇を固めて出来上がった、秀作と思いまする。

ジョセフ・ファインズ(ウィリアム“ウィル”・シェイクスピア) 役者  ローズ座の座付作家
グウィネス・パルトロウ(ヴァイオラ・デ・レセップス) 時には「トマス・ケント」 商家の令嬢
パトリック・バーロウ  (ウィル・ケンプ) 喜劇役者 道化師
ジェフリー・ラッシュ  (フィリップ・ヘンズロー) ローズ座の経営者
マーティン・クラネス  (リチャード・バーベッジ) カーテン座のオーナーの息子 役者
サイモン・カロウ  (エドモンド・ティルニー卿) 王室祝宴局長官
ジュディ・デンチ  (エリザベス女王)
トム・ウィルキンソン(ヒュー・フェニマン) 酒場の店主 ローズ座の出資者?
イメルダ・スタウントン  (看護婦?乳母?) ヴァイオラの侍女
コリン・ファース  (ウェセックス卿) 美男で金欠の貴族 ヴァイオラの婚約者
ニコラス・レ・プレヴォスト  (Sir ロバート・デ・レセップス) 裕福な商人 ヴァイオラの父
ベン・アフレック(ネッド・アレン)  ローズ座内アドミラル一座の看板 悲劇役者
アントニー・シャー  (Dr. Moth) 「精神治療 夢占い」の看板を掲げる。 ウィルのカウンセラー?
ルパート・エヴェレット(クリストファー・マーロー) カーテン座の座付作家? 劇作家・詩人
(クレジット無し)

そうそう!
ジュディ・デンチのエリザベス女王は、今まで私が持っていたイメージそのものでした!
「首をちょん切れ」 とか言い出しそうな迫力のある “らしい” 女王さまで嬉しかったです。

監督 ジョン・マッデン

1998年度(第71回) アカデミー賞の・・・  
  主演女優賞 グウィネス・パルトロウ
  助演女優賞 ジュディ・デンチ
  作品賞・オリジナル脚本賞・美術&装置賞・衣裳デザイン賞を受賞しています。



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余談ですが
これは ↓ 私のお宝です。 お手頃価格の白水社で揃えました。「沙翁」 の全37冊。

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中でも一番好きなのは 「十二夜」  やはり悲劇より喜劇好きな私です。

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