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郵便配達は二度ベルを鳴らす<未>  (THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE) 1946 [や行の映画]

郵便配達は二度ベルを鳴らす0.jpg ラナ・ターナーの美しさ目当てで拝見。

名前は知っていても、映画を見たことはなかったので、興味津々でした。

官能的ではあるけれども純なところもある? という、魅惑的且つcuteな女優さんでしたね。
それは、モノクロームであることを忘れてしまうほど・・・?!(笑)

因みに、これはだいぶ以前に鑑賞したものですが、なかなか筆が運ばずに・・・?
ジャック・ニコルソンの勢いを借りて?!やっと日の目を見ることになりましたっ(爆)

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J・M・ケインの傑作ハードボイルド小説のハリウッドでの最初の映画化で、
原作の激しい性と暴力の表現はやはり当時の製作コード上抑えた形で描写されたが、
むしろ、その抑圧的なムードがヒロインのターナーの頽廃美を伴って、
得も言われぬノワールな趣をかもしている。    (allcinema より)
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さて、原作はどうなんだろう? ってことで (だいぶ凝り性です、自分 (笑))
古本を見つけて、お取り寄せして読んでみたわけですが・・・。

大まかに言えば、本作は より原作に近いように思ったのですけれども・・・
しかし、カフェの主人ニックの故郷はカナダということになっており、名前もスミスと・・・。

そして、上の解説にもあるように、やや抑えめな表現なので、全体的にお上品な印象でした?

しかしながら、
フランク を演ずるジョン・ガーフィールド
暗い過去を連想させるような翳りのある佇まいで、“危険な男” を体現していましたね。

そして、コーラ役のラナ・ターナーはと言うとっ 登場の時からして 超艶やか!

郵便配達は二度ベルを鳴らすラナ・ターナー脚.jpg  郵便配達は二度ベルを鳴らすラナ・ターナー顔.jpg

これが、その当時の一般的なスタイルなのか? そのあたりはよく分かりませぬが
いかにも往年のハリウッド女優然とした印象で、目に鮮やかに焼き付けてくれました!


しかし、ストーリーは映画的に? よりドラマティックな展開を意図してか?
やはり多少の改変は見られました。(なんだ原作と違うんじゃないかー!(笑))

一例  ↓
ニックの姉が老衰で介護を必要としている ということや、
コーラに面倒を見させようと、カフェを畳んで、カナダの田舎に引き上げる とか?
悲惨な状況を予感させるような余計な?脚色が施してあったりしましたね。(苦笑)

     ↑
(ネタバレ御免)
それは脚本を担当した人の苦労の跡だったりするのでしょうね?(笑)

ところで
1981年製作の作品(ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング出演)は、
主人のニック・パパダキスという名も、ギリシャ人という設定も原作と同じでした。
そして、忠実に再現されたところもあれば、余計なところもあったり?
もちろん割愛された箇所も少なからずあったようにも思われ・・・
しかもラストが・・・! う~むむ  まあ、あの終わり方もアリかな?とは思いますが
・・・全体的にはドライな感覚で簡潔に纏められ、それなりに見応えもありました。

しかし私的には (笑)
本作のクラシカルな雰囲気と共に情緒的な部分?に強く惹かれてしまいます。


ガソリンスタンドを備えた 「ツイン・オークス」と言うカフェが舞台。
初老のニックと、まだうら若い美人のコーラが、夫婦二人だけで切り盛りしている。
入り口には 「求人」の文字が・・・!

そこへ、若いが癖のありそうな男がフラリと寄って・・・
修理工(?)を求めていたニックの気に入り、そのまま居着くことになります。

(風来坊のフランクがコーラを見初めるシーンが ↑ です)
フランクは、コーラを一目見るなり呆然となり、それが決め手で放浪を止めにすることに!

はじめの内は意地を張って、うち解けずに居た二人が、夜の遊泳をキッカケに急接近!
やがて、邪魔者となったニックの殺害計画を実行に移すことになるのですが・・・
さて・・・?


ラストに来て、フランクがタイトルについてチラッと口にする場面があるのですが
それでも私めには意味が良く飲み込めませんでした。(苦笑)

切ない結末と共に、妙なモヤモヤ感をもたらした罪作りな作品ですな。(笑)

・・・ってわけで、「本」の記事にて “コレだ!” というものを載せたいと思います?


ジョン・ガーフィールドは、これを見るまで、まったく知りませんでしたけれども
なかなか気骨の有りそうな面構えで、新鮮な印象でした。
早世されたそうで、残念な気が致します。

DVDの特典映像は、とても充実していました。
ドキュメンタリー 「ジョン・ガーフィールド物語」 を見られただけでもお得感が!!(笑)


ジョン・ガーフィールド(フランク・チェムバーズ) 放浪者
ラナ・ターナー(コーラ・スミス) ニックの妻 カフェ「ツイン・オークス」の料理人
セシル・ケラウェイ(ニック・スミス) カフェ「ツイン・オークス」の主人
ヒューム・クローニン(キーツ) 弁護士
レオン・エイムズ(サケット) 地方検事
オードリー・トッター(マッジ) ネコ科の猛獣を飼う女
アラン・リード(ケネディ) キーツの部下

監督 テイ・ガーネット

余談ですが、1942年の ルキノ・ヴィスコンティ 監督作品も、別の趣があるそうなので
機会が有れば是非観てみたいものだと思います。
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コメント 5

Labyrinth

takemovies さん (^_^)ノ
父ちゃん さん (^_^)ノ
nomi さん (^_^)ノ
nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-06-05 11:23) 

Labyrinth

xml_xsl さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-06-05 17:54) 

Labyrinth

qoo2qoo さん (^_^)ノ
あんれに さん (^_^)ノ
shin さん (^_^)ノ
わかって建築家 さん (^_^)ノ
いつもnice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-06-06 17:42) 

abika

こんにちは!名女優さんの全盛期の美しさは、
時代を超えても、ほんとにきれいですよね~
by abika (2009-06-06 18:51) 

Labyrinth

abika さん (^_^)ノ こんばんは。
ホントですねぇ
映画のおかげで、彼女たちの瑞々しい美しさを今でも拝見出来るのは幸せなことと思います~♪
nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-06-06 23:51) 

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