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サガン -悲しみよ こんにちは- (SAGAN) 2008 [さ行の映画]

サガン.jpg 10代の頃に集中して読んだ記憶があります。

好きか嫌いか とりあえず読んでみる! てな調子でしたけれど・・・
どうやら嫌いじゃなかった と見えますね~ (笑)
その後、映画化されたものも観たりしましたが、印象は不思議と変わらず?!

それにしても・・・
本編の 「体験したことしか書けない」 という台詞は象徴的でもありましたね。

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18歳で著わした処女作『悲しみよ こんにちは』が世界的ベストセラーとなり、
一夜にして富と名声を手に入れた作家フランソワーズ・サガンの
栄光と転落の人生を描く伝記ドラマ。          (allcinema より)
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“サガン” という名は素敵だな♪ と思っていたのですが、ペンネームでした f^_^;
当たり前ですね・・・(苦笑) 

小説を読む限りでは、何となく “生” のままの人! という勝手な思いこみが有ったのですが
でも、当たらずといえども遠からず!?

この映画は、寂しがり屋で繊細で、世間知らずの少女が、
そのままの状態で枯れていく様子を、残酷なまでにリアルに映し出していました。

ニュースなどで? 枯れ木のようになったサガンの老いた姿を眼にしたときに
へぇぇ と思っただけで、哀しいという感情も何も湧きませんでしたけれども

今回のラスト近くの描写は、あまりにも哀れで胸が詰まりました。
でも、それに続くシーンには “救い” が有ったので、本当にホッと致しましたね・・・。

ところで、初期の頃の作品もですが、
彼女が中年になってからの出版物もいくつか読んでいます。

全体の雰囲気は変わらないように感じましたが、
弱気になっているのがとても意外な気がしましたし、失望?もしたような記憶が・・・?!

それはやはり、とりもなおさず
結婚も破局も経験し、挫折感を味わった時期ということだったのでしょうか?

最初から どうも哀しい話ばかりでナンでございますが (苦笑)
映画の始まりは・・・  彼女は若く、勢いがあり! とても景気の良い話ばかりでした。


サガン1.jpg


処女作が大ベストセラー!
従って、年端もいかないのに潤沢なおこづかい
そして、たかり?的な、ご機嫌取りのお取り巻きたち
奔放な行動
酒 タバコ ギャンブル スポーツカー
そして、思いがけずの交通事故!

さて・・・?


ということなのですが・・・(笑)

経済観念を持たない? “お嬢” の彼女は、“蓄え” なんて考えはなく
兄姉が苦言を呈することがあっても、聞く耳を持たなかったようです。

若い頃に、ギャンブルで一瞬にして手にしたお金でポイと購入した田舎の家があるのですが
結局 それが唯一の拠り所となるのですね。
しかし、それもいつしか他人の手に渡ることに・・・!?

また、彼女の交友録には・・・
本当にキラ星のごとく著名人が名を連ねるので吃驚なのですけれども
そのあたりは あまり強調されていないように思えました。
 official HP を見て OH! こんなにも凄い人脈が! と改めて驚きましたが・・・。

ん? それとも、“ウッカリ” の私が見過ごしてしまったのでしょうか? (苦笑)

後半は、ヒットメーカー故の作家としての苦悩などが描かれますが・・・

彼女がとても幸福で、充実していた時を共に過ごしたペギーという女性がいまして
これが、『ランジェ公爵夫人』 のジャンヌ・バリバールだったのがなんとも嬉しかったですね。

しかし、そのペギーも病に倒れ、生木を裂くような辛い別れとなってしまうのです。
今でも彼女の悲痛な叫びが聞こえてくるようです・・・。

これから誰があたしと一緒に眠ってくれるというのよ?!」 という台詞が哀しく響きました。


サガン2.jpg
ジャンヌ・バリバール(ペギー・ロッシュ) & シルヴィー・テステュー(フランソワーズ・サガン)


なんだか散漫な文章で申し訳ないのですが、それだけ入れ込んで観てた!と言いますか?
それだけフランソワーズ・サガンに思い入れがあるということなのでしょうかね?(笑)

主演のシルヴィー・テステューは ピッタリという感じ!の好演でしたね。


シルヴィー・テステュー(フランソワーズ・サガン) 作家
ピエール・パルマード(ジャック・シャゾ) お取り巻きの一人 パリオペラ座のダンサー
ジャンヌ・バリバール(ペギー・ロッシュ) 元モデル スタイリスト 『エル』誌編集長
アリエル・ドンバール(アストリッド) 資産家の夫人 サガンの後半生に関わる
リオネル・アベランスキ(ベルナール・フランク) 作家で新聞記者
ギョーム・ガリエンヌ(ジャック・コワレ)
ドゥニ・ポダリデス(ギイ・シェレール) 編集者 サガンの最初の夫
マルゴ・アバスカル(フロランス・マルロー) 少女時代からの親友


監督 ディアーヌ・キュリス
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Labyrinth

xml_xsl さん (^_^)ノ
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竜眼寺 暁 さん (^_^)ノ
ほりけん さん (^_^)ノ

皆さん いつもいつもnice!、ありがとうございます!
by Labyrinth (2009-09-30 18:10) 

Labyrinth

qoo2qoo さん (^_^)ノ
もうさっさん さん (^_^)ノ

いつもnice!を、どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-10-01 01:05) 

Labyrinth

shin さん (^_^)ノ
nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-10-01 01:58) 

Labyrinth

nash さん (^_^)ノ
nice!を、どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-10-01 02:09) 

Labyrinth

トメサン さん (^_^)ノ
nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-10-01 23:57) 

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