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美しき諍い女(いさかいめ)(THE BEAUTIFUL TROUBLEMAKER/LA BELLE NOISEUSE)1991 [あ行の映画]

美しき諍い女.jpg 奥が深い作品。 ようやくUP!(汗)
ベアールのヌードに目が眩んで居てはいけませぬ!? w

かぐわしき、愛と芸術の予感。

上映時間 237分

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「美しき諍い女」と題する絵を完成させようとする画家とモデル、
妻や恋人たちをめぐる葛藤のドラマ。
オレノ・ド・バルザックの短編『知られざる傑作』を自由に脚色した
「彼女たちの舞台」のジャック・リヴェット監督・脚本作品で、
エグゼクティヴ・プロデューサーはマルティーヌ・マリニャック、
共同脚本はパスカル・ボニツェールとクリスティーヌ・ロラン、
撮影は「ピストルと少年」のウィリアム・ルプシャンスキーが担当し、
音楽はストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽「アゴン」などを使用。
91年カンヌ映画祭グランプリ91受賞。 

画商ポルビュス(ジル・アルボナ)は彼の旧友でかつての恋仇だった
フレンフォーフェル(ミシェル・ピッコリ)の邸宅に
新進画家ニコラ(ダヴィッド・ブルツタイン)と
その恋人マリアンヌ(エマニュエル・ベアール)を招待した。
フレンフォーフェルは10年ほど前、妻のリズ(ジェーン・バーキン)をモデルに
描いた自らの最も野心的な未完の傑作「美しき諍い女」を中断して以来、
絵を描いていなかった。
「美しき諍い女」とは
17世紀に天外な人生を送った高級娼婦カトリーヌ・レスコーのことで、
フレンフォーフェルは彼女のことを本で読み、彼女を描こうと試みたのであった。
ポルビュスの計らいでニコラとマリアンヌに出会ったフレンフォーフェルは、
マリアンヌをモデルにその最高傑作を完成させる意欲を奮い起こした。
                         (goo映画 より)
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いつもお世話になっている “allcinema ” から拝借したかったのですが
ちょっと躊躇したりなんかして・・・(爆) なにせ訳ありで・・・!? (汗) 

Wikipedia で確認! ^q^

バルザック 「知られざる傑作
ジャック・リヴェット監督作品 「美しき諍い女

以前に別記事でチラッと書きましたが
だいぶ以前にレンタルで、ショートバージョンを見ております。
確か、目障りなモザイクに興醒めしたような記憶が・・・!? (汗)

今回、長いなー と思いながらも、挑戦してみて本当に良かったです。

半分もの部分がカットされたのは、繰り返される画家のデッサンの模様だったのですね。
一番の見所がカットされていたなんて・・・!? ┐(´_`)┌ 

本職の画家さん(ベルナール・デュフール)の手のアップ・・・
ペンが紙を滑るシャッシャッシャー という音のみの、張りつめた空気感!

墨汁の瓶からペンを抜くときに、ポタリと落ちはしないか!? とか
妙なところに気が行ってしまう自分でしたが・・・ f^_^; 

一つのポーズが白い紙に形を成していく過程は面白く、興味深いものでした。

画家(ミシェル・ピッコリ)の厳しい視線の先のモデル マリアンヌ・・・

モデルのポージングに駄目出しをするときの思い掛けない “荒々しさ” も
緊張の度合いを、弥が上にも高めておりましたね~

ベアール(マリアンヌ)は要望に応えて、実に辛抱強くこなしておりました。

広々としたアトリエですが、城の一角なので、どことなく寒々とした印象・・・?
しかも、いつ掃除をしたのかな? と思うような埃っぽさ!? (爆)

そんなところに、ベアールは・・・ 
これまた埃っぽいような敷物をパサッと広げて、ためらいも無く寝ころぶ!?
・・・この取り合わせは妙に眩しすぎて!? 堪らないですね~ (汗) 

やっぱり駄目だ・・ と萎えかけていた画家は
モデルの “挑発” に鼓舞され!? 画家魂に火が付く・・・!?

興に乗ずる画家は、以前妻をモデルに描き掛けたキャンバスを持ち出して!
惜しげもなく塗りつぶしていく・・・!?

他の真っ新なものにすればよいのに・・・ と思っていると、案の定!? (汗)
妻のリズが、様子を見に寄ったときに、無惨な姿を目撃してしまうのです。

「あたしは好きな絵だったのに・・・」

この時のリズの口惜しさが、ラスト近くの アノ行動に出たのかな? なんて・・・(^^;
考えすぎ?w (出来上がった作品の木枠にチョメチョメ)

リズのジェーン・バーキンがとても良いですね。 独特な存在感。

静かな水のようなバーキン
メラメラ でもないですが(^^; 熱い火のようなベアール。

気持ち的には、リズの上を行っている との思いがあるのか?
リズの気遣いにも無礼な振る舞いを敢えてするようなベアールでしたが・・・

出来上がった作品を目にしたときの彼女の表情がっ!?   ( ̄ο ̄; 唖然!
モデル マリアンヌ自身の内面が、えぐり出されような・・・ とありますが。

・・・しかし、その絵画は
我々観客、とうとう最後まで目にすることが出来ませんでした。
どんな “諍い女” が出てくるんだろう? と思ってましたのにね~

因みに、“高級娼婦カトリーヌ・レスコー” というのは どんな人物か!? と思いきや
どうも架空の人物(バルザックの創造)のようですけれども・・・?
(色々と考察されている方がいらっしゃいますね~ なかなか興味深いものでした)

うーん しかし、映画のタイトルに惹かれた時から、長いこと引っ張られましたね。
結局 自分で想像するしかない って?(微苦笑)

画家とモデルの、火花を散らすような5日間一本勝負!(あるいは共同作業!?)
作品は完成し・・・ そして封印!? (ネタバレ御免被る)

ラストはエマニュエル・ベアールの例の独特な発声で 「ノン」でしたが・・・
ますます意味深になって!?
今でもナンとも言えないモヤモヤが残っておりまする~ orz
  

ミシェル・ピッコリ (フレンホーフェル)
ジェーン・バーキン ( リズ)
エマニュエル・ベアール (マリアンヌ)
マリアンヌ・ドニクール (ジュリエンヌ)
ダヴィッド・バースタイン あるいはブルツタイン (ニコラ)
ジル・アルボナ (ポルビュス)
マリー・ベリュック(マガリ)
マリー=クロード・ロジェ(フランソワーズ)

監督・脚本 ジャック・リヴェット
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コメント 4

つむじかぜ

邦題だけでも、そそられます^^
by つむじかぜ (2013-02-01 03:11) 

末尾ルコ(アルベール)

唯一無二の映画…

                RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2013-02-01 17:43) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
そうですよね~ (笑) どんな美女かと興味津々でしたっ ポリポリ (・・*)ゞ
やはり魅惑のエマニュエル・ベアールですわ♪ ^q^
by Labyrinth (2013-02-02 01:16) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
ホント! そう思います。
やはり長くても、無駄がない!? と申しましょうか・・
こんな作品 またとない と思いますね。
時間をおいて、再度鑑賞 となると、また微妙に近づけるかも!? (^^;
by Labyrinth (2013-02-02 01:21) 

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