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おみおくりの作法(STILL LIFE) 2013 [あ行の映画]

おみおくりの作法.jpg 楽しみにしてましたっ ( ´艸`)

人と出会い、死と向き合い、
人生は輝きだす。

製作国 イギリス/イタリア

STILL LIFE → 静物(画)
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ヴェネチア国際映画祭をはじめ各地の映画祭で評判を呼んだ
イギリス・イタリア合作の感動ドラマ。
ひとりきりで亡くなった人の葬儀を執り行う孤独で真面目な地方公務員を主人公に、
彼が見ず知らずの故人の人生に誠心誠意向き合い、関係者を訪ねて
イギリス各地を旅する中で自らの人生も見つめ直していく姿をユーモアとペーソスを織り交ぜ、
切なくも心に沁み入る筆致で優しく綴る。
主演は英国の実力派、エディ・マーサン。
監督はイタリア出身で、「フル・モンティ」の製作などおもにプロデューサーとして活躍し、
監督としてはこれが2作目のウベルト・パゾリーニ。
 
ロンドンの民生委員、ジョン・メイ。
彼の仕事は孤独死した人の身辺整理をして最後の旅立ちを見届けること。
几帳面で真面目な彼は、どんな時でも故人への敬意を忘れることなく、
誠実に仕事に取り組んでいた。
そんなある日、彼のアパートの真向かいで、
ビリー・ストークという老人が孤独死しているのが発見される。
近所に住んでいながら、彼について何も知らなかったことに心を痛めるジョン・メイ。
その矢先、彼はリストラの一環で解雇を言い渡され、
図らずも、ビリー・ストークの案件が最後の仕事となる。
そこで、最高の葬儀で故人を送り出そうと決意したジョン・メイは、
ビリー・ストークを知る人々を訪ね歩いてその人生を紐解く旅に出るのだったが…。
                             (allcinema より)
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初主演と言う エディ・マーサン
今の今まで、しかとお名前を把握したことはございませぬが f^_^;
「アリス・クリードの失踪 (2009)」 で、お顔はハッキリと認識致しましたっ
(・・・密室劇のような緊迫した状況の中での繊細で真摯な演技に好感!)

脇として、様々な作品に顔を出していらっしゃるので、
その後は、見つけると 思わずニンマリ  ( ´艸`) てなもんでした。

なので、彼が主演となれば予告編から楽しみにしていた というわけですが
「アリス・・・」で感じ取った “誠実さ” や “朴訥さ” は、本作でも利いています!

冒頭は、おみおくりの儀式・・・

いつも出席するのは、故人の信仰していた宗教の関係者一人と、ジョン・メイのみ。
彼が心を込めて纏めた弔辞を読んで、埋葬あるいは火葬に付す・・・。

因みに、遺灰も、一定期間は保管をしておく ということで?
結構、嵩高になってしまいますが (汗)
古いものから順次、散灰・・・  これも彼の仕事でした。

葬儀が済むと、関係書類から写真を剥がして持ち帰り・・・
自宅にあるアルバムに、手間をかけて整理し直します。

何によらず、丁寧に、淡々とこなしていく ジョン・メイでしたが・・・

一人暮らしの食事は? というと、
魚の缶詰と食パン1切れ、林檎1個にカップ1杯の紅茶 と決まっていました。

こう書いてきますと、
なんて寂しく侘しい光景なんだろう と思われがちですが?
エディ・マーサンの風貌と、佇まいからは “満足感” が感じられるので不思議です。

ジョン・メイは、誇りを持って生きている と言える人物でした。

ところが
至近距離に住まう老人の孤独死に、軽い衝撃を受け・・・!?
時を同じくして、上司から仕事の能率云々で解雇となることを告げられる。

承服しかねる事柄ではあるものの
この老人の “おみおくり” に心を砕くことで、自身にけじめをつけることに・・・!

おみおくりの作法3.jpg
          メアリー(カレン・ドルーリー)

かくして、ジョン・メイは孤独死の老人ビリー・ストークの過去を解明?する旅に出る。

ロンドンから北へ遡ること数時間!? 
その鄙びた港町でビリーはメアリーと暮らしていた時期があった。

“フィッシュ&チップス” の店には、お目当てのメアリーの他に・・・
思いがけぬ人(たち)との出会いがありました!?

おみおくりの作法2.jpg
    ケリー(ジョアンヌ・フロガット) & ジョン・メイ

ビリー老人の部屋で見つけた、古いアルバムの写真の少女ケリーは・・・
イギリス最南端の町トゥルーローにある犬のシェルターで働いていましたが
父親には良い感情を持てぬどころか、恨みを抱いて成長した風があり・・・!?

最初のうちはジョン・メイに心を閉ざしていた彼女でしたけれども・・・?
彼の仕事に対する誠意と、真摯な人柄に打たれたのか?

葬儀の打ち合わせと称して!?  ( ´艸`) 彼と会う時間を作るまでになるのでした。

おみおくりの作法1.jpg
    ジョン・メイ & ロンドン バークレースクエアの路上生活者

やつの話を聞きたけりゃ 酒持って来い

・・・と言われ、ウィスキーを調達するジョン・メイ。

自身の生活スタイルをキッチリ守ってきた彼でしたが・・・
“旅” の効用か? ^^;
差し出された飲みさしのボトルも躊躇なく?受け取り、昼間からウィスキーをゴックン!?

“旅” はジョン・メイに思わぬ変化をもたらしたようでしたっ!? (微笑)

この他、軍隊でのビリーの様子を知る人 等々
良い話や、そうでもない話も聞かせてもらい w
どうにか弔辞を纏めることが出来まして・・・
ビリー・ストーク氏の葬儀の日を待つばかりとなりましたが

さて・・・?

う~ん この先は是非書き記したい と思うことだらけなのですけれども!?
やはり止めるに越したことはない?(ニヤリ)

ともかく、
・・・ジョン・メイは孤独な人じゃなかった! 
と言えるのは何よりのことでございました。(微笑)

このストーリーはウベルト・パゾリーニ監督の綿密な取材の上に成り立っているので
エピソードの一つ一つがリアルに迫ってくるのだと感じました。

主人公は何人かのモデルをミックスした人物のようですが?
監督さんは、エディ・マーサンをイメージして書いた と、official サイトに・・・。

ともかく、エディ・マーサンという俳優あってこそ! の本作と思いました。

終盤には、ショッキングなシーンもありましたがっ(爆)
じんわりと心に染みるような逸品・・・   
エディ・マーサンの代表作と呼ばれるようになるのでしょうねぇ!?

ラストは、ベタと思われる方もいらっしゃるかも? ( ´艸`)  …なシーンとなりましたけれども
やはり目頭が熱くなりました。


エディ・マーサン(ジョン・メイ)
ジョアンヌ・フロガット(ケリー)
カレン・ドルーリー(メアリー)
キアラン・マッキンタイア(ジャンボ)
アンドリュー・バカン(プラチェット氏)
ニール・ディスーザ(シャクティ)
ポール・アンダーソン(ホームレスの男)
ティム・ポッター(ホームレスの男)

監督・脚本・製作 ウベルト・パゾリーニ 
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コメント 2

つむじかぜ

レビューできていませんが、素敵な作品でしたね。
ラストのベタな展開に、確かに少々( ̄Д ̄;;でしたが、人生の尊さをサラリと描いた涙腺緩む良作でした!
by つむじかぜ (2015-03-06 23:05) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ 
OH~ やはりご覧になっていらっしゃる!? (^_-)b
エログロナンセンス好きな私ですが(爆) こんなのにも弱いです~ ^^;
仰るように、サラリと描くセンスが素敵でしたね♪
by Labyrinth (2015-03-06 23:52) 

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