ギリシャに消えた嘘（THE TWO FACES OF JANUARY）2014

　ヴィゴ・モーテンセンが詐欺師？ ＾＾；

人を殺めた男。美しい妻。目撃した青年。

危険な秘密と欲望を内に秘めて逃亡する三人。

罠か、それとも愛か――。

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「太陽がいっぱい」「見知らぬ乗客」の原作者パトリシア・ハイスミスの『殺意の迷宮』を
ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザックの共演で映画化した心理サスペンス。
ギリシャの美しい風景をバックに、
詐欺師夫婦と、そうとは知らずに彼らに手を貸してしまった青年が繰り広げる
危うい逃避行の行方を、愛憎まみえる三者の心理的相克を織り交ぜ描き出す。
監督は「日蔭のふたり」「ドライヴ」などの脚本を手がけ、
本作が長編初監督となるホセイン・アミニ。　　　　　（allcinema より）

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1962年、ギリシャのアテネ。　パルテノン神殿にて、
女性ツアー客をガイド中の米国人青年ライダル（オスカー・アイザック）は、
仕事の合間をみつけて、そっと手紙を広げてみる。
そこには・・・　　何故父親の葬儀に来られなかったのか!? 　となじる文章が・・・。

ふと顔を上げると、
視線の先には、裕福そうな米国人らしきカップルが楽しげに語らっていたが
男の顔が、亡き父に似ている気がして妙に惹かれた!?

男の方・・・　チェスター（ヴィゴ・モーテンセン）も、彼の視線に気付いており・・・
若き妻、コレットにそのことを囁く。

・・・ひょんなことから妻の方に取り入って、チェスターたちと近づきになるライダル。
蚤の市を案内する態で、ちゃっかり中間マージン？を頂いたりする抜け目の無さも・・・!? ｗ

その夜、チェスターから誘われて
ツァー客のお嬢様風美女と連立ち、夫妻とダブルデートを楽しんだライダルだったが・・・

明晩はアレ（神殿の音と光のショー）を予約しましょうか？　とチェスターに水を向けるとっ
・・・コレットにローマやベネチアも見せてやりたいので、明日発つんだよ　との事・・・。

さて、若いカップルと別れて、
ホテルに入ってから、チェスターがまず口にした言葉は・・・

女の子の方は（ヴァン・ビューレンの子孫で？ 素性も） 良いが
男の方は胡散くさいね

その頃、タクシーの中では・・・
まだここを離れたくないわ　というお嬢様の言葉を素気なくやり過ごしたライダルが
偶然、シートの隅に何か光るものを見つける!?
それは、蚤の市でチェスターがコレットに買ってやったブレスレットだった。

ライダルの表情が変わり!?
お嬢様そっちのけで？ ホテルへと取って返す！

そして、
ホテルの廊下で彼が見たものはっ
酔っぱらいの男を抱えて難儀しているチェスターの姿だった！

チェスターはライダルに気付くとっ
酔っぱらいを部屋へ運びたいので手伝ってくれ と言うのだが・・・

二人してベッドまで運んだ、その男はっ (￢､￢;

さて・・・？（ニヤリ）


　　　　　　　　　　　　　　　ライダル ＆ チェスター ＆ コレット

窮地に立たされた旅行者夫婦
現地の裏事情にも詳しい、金欠病の青年　

とくればっ
この後の展開は、だいたい予想が付くというものですけれども ＾＾；
そこは感情の生き物　人間の行動には予測不可能なこともある？（微笑）

歳の離れた妻コレットに注がれるチェスターの愛が、痛いほど伝わってきます！
愛するが故の激しい嫉妬も然り！

ところでっ
キルステン・ダンストって、綺麗な金髪以外はあんまり・・・　＾＾；　
なぁんて、若い頃には思っていたのですが、今回は声もチャーミング♪ と気付きましたっ（笑）

後半は、
手練れの詐欺師 vs 小悪党？の若者の、心理戦？的展開に・・・!?

ヴィゴ・モーテンセンの、時には悪とも善とも映る “面構え” が効いています！
オスカー・アイザックの蔭りのある演技も良かったですが・・・。 ＾＾；

“愛憎” とはよく言ったものだ　と思いますけれどもっ
最後の最後には、チェスターが心を解き放つようなシーンもあり、グッときました。

渋く、クラシカルな味わいが楽しめる佳作だと思います。

ヴィゴ・モーテンセン（チェスター）

キルステン・ダンスト（コレット）

オスカー・アイザック（ライダル）

デイジー・ビーヴァン（ローレン）

原作 パトリシア・ハイスミス  『殺意の迷宮』（創元推理文庫刊）

監督・脚本　ホセイン・アミニ