王妃マルゴ(LA REINE MARGOT) 1994 [あ行の映画]
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宗教革命に揺れる動乱の16世紀フランスの宮廷を舞台に、
「アデルの恋の物語」のアジャーニが、愛に生きた女--王妃マルゴを演じた一大ラブ・ロマンス。
原作はA・デュマの同名小説。 (allcinema より)
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1572年
フランスではギーズ公爵率いるカトリックと
コリニー提督率いるプロテスタントが長いこと殺戮を繰り返していた
国王シャルル9世と二人の弟アンジュー、アランソンは
姉妹マルゴ(マルグリット)を異常に愛していた
一方 母后で摂政のカトリーヌ・ド・メディシスは
最愛のアンジューを王位にと望んでいた
母后はまた、カトリックの娘マルゴとプロテスタントのナヴァール王アンリとの結婚で
国中を和解に導こうとした
婚礼は平和の象徴のはずであったが・・・?
さて?
という冒頭の “スーパー” では、宗教戦争?近親相姦?
?(・_・?) ハテ?状態でしたが・・・(汗)
宿屋では、カトリックとプロテスタントの男二人が成り行き上 “同衾” もヤムナシ!?
と、一つベッドで眠りにつく というシーンから一転して、
厳かな婚礼のシーンへと・・・!
・・・花嫁であるマルゴは「はい」と言わず、長いこと同じ姿勢を取り、自らの意思表示をっ!?
背後に居並ぶ身内は目配せで、この事態の収拾を兄王に委ね!?
シャルル9世は咄嗟に妹マルゴを突き飛ばして “頷かせる” という・・・
実に分かりやすい演出で、一気に引き込まれてしまいましたっ ^q^
・・・母后は “花婿の初夜の相手をしなさい” と、近くの若い女に耳打ちをっ!?
クサイけどガマンをおし てな具合に、二人して花婿アンリを笑いものにする・・・(苦笑)
シャルロット・ド・ソーヴ(男爵夫人)は、言われたようにアンリに付きまとい
婚礼の初夜を共に過ごすことに、話を持っていく・・・ (若いのに手練れですな w)
片や、シャルル9世はというと
今や父とも思う? プロテスタント方のコリニー提督(ジャン=クロード・ブリアリ)と通じ!?
国内外の動向に、共に対処していこう という腹積もりに・・・!?
(若い王の軟弱振り?をジャン=ユーグ・アングラードが甘い?雰囲気で好演♪)
婚礼のお祝いで、街はお祭り騒ぎになっているところ・・・
大柄の男を指して あれは誰だ? とアンリが訊ねると
・・・母后カトリーヌの調香師ルネですよ 得意なのは毒の調合とか・・・?w
と、意味深な答えが返ってくる。
(後々、彼の仕業で人の命運が左右されることに・・・?)
花嫁のマルゴはマルゴで、“色男” のギーズ公爵と “新婚初夜を分かち合おう” と
激しく求め合ったりして・・・!?
そこへ、神託を受けた!? という “夫” アンリが突然やってきて、マルゴに・・・
自分が王になるために助力を仰ぎたい旨を、“サシ” で話に来た と言い
・・・秘密の同盟を結ぼう 敵になるな! と強く訴えるのだった。
陰で一部始終を聴いていたギーズ公爵は興醒めし!? 冷たくマルゴを突き放す!
・・・男なしで夜は過ごせないわ
と、マルゴはアンリエット・ド・ヌヴェールを伴い、街へ男漁りに出かけるのだった。
マルゴ(イザベル・アジャーニ) & ラ・モール伯爵(ヴァンサン・ペレーズ)
街には、宿屋へ泊まれないプロテスタントの男たちがたむろしていたが
目の前で窃盗事件が起き!?
その被害者ラ・モール伯爵のものである書物をマルゴが偶然拾うことに・・・!
それが切っ掛けで、行きずりの者同士が路地裏で情交を交わすことになるのだが・・・ w
(王妃マルゴはイッパシの娼婦でございましたっ (汗))
物取りに遭い、一文無しになったラ・モール伯爵は例の本を売りに、調香師ルネの元を訪ねる。
緑の装丁のそれは狩猟の本で、彼の父から譲り受けたものだということで・・・
“見開き” には レラック・ド・ラ・モール とサインが入っていた。
レラック・ド・ラ・モールというと、
以前 母后カトリーヌがコリニー提督を暗殺するよう仕掛けた時に、
提督の身代わりとなって亡くなった という曰くつきの人物・・・
この狩猟の本は、後々重要なアイテムとなって再度浮上することになるのですが・・・
さて・・・?(ニヤリ)
う~ん ともかく、妖婦?マルゴの美しさが際立って、堪らないものがありましたね♪ ^q^
19歳と言う設定のところを、40に手が届くか?というイザベル・アジャーニが演じたわけですが
あの美しさの前にはだれも異論を唱えない 唱えられない? というものでしょうね~ ^^;
彼女の美しさを堪能するだけで御の字というものですが ^q^
アレクサンドル・デュマ・ペールの紡ぎ出した物語・・・
パトリス・シェローの脚本が良いのか?
史実自体が面白いのか?
ともかく、血腥い話ではあるのですが、興味は尽きない!? という波瀾万丈のストーリー展開!
娼婦然としたマルゴは、ラ・モール伯爵と出会ったことで、どんどん浄化されていくような気配で?
終盤、彼女の流す涙はなんて清らか! と思ってしまうほどでした w
ん!
一つ衝撃的だったのは・・・
母后カトリーヌを演じていたのがヴィルナ・リージとわかった時です! ┗( ̄□ ̄;)┓ガーン
役柄自体も相当スゴイのですが、見た目がねぇ (-_-;
コワイ程の“成り切り振り” で・・・ 老けたとか そんなものじゃなく、まじ怖い?(爆)
あのヴィルナ・リージが、こんなにも変貌するのかっ とちょっとショックでしたね (汗)
(・・・と言いつつ、どんな作品で印象に残ったのか全然記憶ナシ!? (爆))
歴史劇としても、宗教ものとしても意外に難解ではなくて・・・!?
壮絶な物語ではありますが、表現が程々で? ^^; 見応え十分!
どちらかと言えば、私好み と言える作品でしたね♪ ^q^
監督・脚本 パトリス・シェロー
実は最近わたしの中でアジャニー(アジャーニ)復活の機運が高まっておりまして、いずれじっくり書かねばと考えております。フランス人にとっても特別な存在。まさしく「怪物的」大女優です。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-05-10 02:12)
末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
それはとても楽しみなことですね♪
美の探究者RUKOさまの名筆をお待ち致しませふ。 ^^;
by Labyrinth (2016-05-10 14:13)