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夕陽のギャングたち(GIU LA TESTA/TODESMELODIE/DUCK YOU, SUCKER/A FISTFUL OF DYNAMITE/ONCE UPON A TIME...THE REVOLUTION) 1971 [や行の映画]

夕陽のギャングたち.jpg ジェームズ・コバーン & ロッド・スタイガー♪ ( ´艸`)

巨大な面白さに満ちて これは“風と共に去りぬ”の 西部劇版だ〈シカゴ・クロニクル〉

ジャンル 西部劇/ドラマ
製作国 イタリア
時間  156分

DUCK YOU, SUCKER → 屈んでた方が良いぜ
A FISTFUL OF DYNAMITE → 一握りのダイナマイト

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メキシコに流れ着いたアイルランド革命の闘士マロリー。
彼はそこで、山賊のミランダという男と知り合う。
やがて二人はメキシコ革命に巻き込まれ、反政府軍のために戦うことになるが……。
「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」の巨肖・レオーネが、
20世紀初頭のメキシコを舞台に、二人の男の活躍を描いたマカロニ・ウェスタン。
R・スタイガーとJ・コバーンという二大スターの存在感、
豪快と哀愁の緩急を見事に操る演出、
それにかぶさるE・モリコーネの美しくも切ないメロディ……。
戦場における男同士の友情をドライに、そしてしんみりと描く傑作アクション。
これぞ男泣きの映画!                  (allcinema より)
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ジェームズ・コバーン目当てで、久々の “セルジオ・レオーネ” を鑑賞…。
したワケなのですが…? f^_^;
何とっ これまで歯牙にもかけずにきた存在…? ロッド・スタイガーの魅力を発見…!?w 

また…
これまで “サム・ペキンバー浸け” の私めは… (汗) “戸惑い” でもないですが?w 
“レオーネ調” に慣れるまで少々お時間が掛かりましたっ (ウ^_^ソ) 

ロッド・スタイガーの人の好さそうな笑顔とおおらかさに心惹かれ、ストーリーに引き込まれ…!
更に、オートバイのジェームズ・コバーン登場から、益々 面白みがっ (^_-)-☆

冒頭は、横文字で表記される… 毛沢東の言葉からの引用…。
「(前略) 革命とは暴力行為なのだ   ―毛沢東―」

樹の根にうごめく蟻たちに一筋の水…!?
(ん? 立ち××か!?  と気付いた頃に、“雷鳴” !?)

爽やかな口笛と共に、“ション ション ション” と女声の合いの手が入る…!? (;^_^A
(このシーンは、上映国によっては削除されていたりするようです…? (“音声解説” の情報より))

男(ロッド・スタイガー)は “雷鳴(?)” に驚き、空を仰ぐ…!
すると、遠方から立派な仕様の駅馬車?が近づいてきていた…!?

男は、それを止めようとするが、止まらず…!
駅馬車は、少し先の “水場” に止まり、馬たちに水を与え始める。

男は、持ち金を取り出して「乗せてくれ」と、御者に懇願するが・・・
御者はからかい半分の?意味深な風情で、そのみすぼらしい形の農民を駅馬車に乗せることに…。

駅馬車の乗客は優雅に食事中だったが、男はその様子を “上座” から眺めることになった。
(言いたい放題の乗客たちの “見苦しい” up の映像が、これでもか!? と続く。w)

・・・と、突然、山賊の一団が襲い掛かり…!?
乗客たちは、身ぐるみはがされ、谷底に…!  ( ̄ο ̄;

男は山賊の頭目 フアン・ミランダだった。

駅馬車を分捕って峠道をひた走り… 見晴らしの良い場所を見つけて陣取るフアン 一味…。

すると、爆音と共に砂煙が立ち上る!?
その中から、一台のオートバイが現れ、横をすり抜けていくのだが・・・
(爽やかな口笛のテーマ曲が流れる…!)

フアンは、いきなり後輪を撃ち抜き、それを停車させる。

オートバイから降りてきた男(ジェームズ・コバーン)は無言で駅馬車に近づき・・・
何をしたのか? 突然 屋根の一部を吹き飛ばし…!?  涼しい顔でスタスタ…!  ( ̄ο ̄;

呆気にとられるフアンたちを尻目に、「タイヤを直せ」と言う、その男は…
ロングダスター(コート)にダイナマイトを仕込んだ、危うい人物だった!?
(フアンの脳裏には “この男の力添えで夢の銀行強盗を…!” と、楽しい妄想が過る…!? w)

フアンたちは、男が駅馬車内で寝ている隙に鞄の中身を点検する…!

金目のものはなかったが・・・
「British Government Offers 300 Pounds ・・・ Irish Terrorist  JOHN H. MALLORY」
と書かれた新聞記事がフアンの目を引いた…!(字は読めずとも意味はワカル…! (笑))
ジョン・マロリーの顔写真が載っているのを見て…!  “こいつは賞金首だ!” と思った…? w

すったもんだの末…!? (面白いところですが大幅に “割愛” です…! ( ´艸`))
ジョン(アイルランドでは “ショーン”)は、フアン(英語ではジョン)と行動を共にすることに…!

一行は、目的の国立銀行が有る “メサ・ヴェルデ駅” に降り立った。

ジョンは、キョトンとするフアンを、レストランの地下の “隠れ家” に連れて行く。
そこには、メキシコ政府に造反する “過激分子” が集まり・・・
まさしく…! フアンの目的である “銀行襲撃” を目論んでいたのだった。

さて・・・?

フアンが出会った、ジョン・マロリーは “ダイナマイトを武器にしているアイルランド革命の闘士”
というところがミソですね。(;^_^A

子供や手下どもには偉そうに振る舞うフアンですが “金儲け” 以外には欲がないみたいな…?(笑)
そんな素朴な人物を、騙すでもなく?上手い事利用する…? ジョン。

ネタバレになってしまい、申し訳ないのですが…? (汗)
銀行はすでに移転していて、中は政治犯の “捕虜収容所” と化していた…!?
すべての捕虜?を開放し、にわかに “英雄” に祭り上げられるフアン・・・

しかし、その代償は途轍もなく大きなものになってしまった…!
(引きずり込んだ責任を感じて、苦渋の表情になるジェームズ・コバーンが何ともシブイ♪)

二度目の、さて・・・? ( ´艸`)

図らずも政府軍に追われる身となってしまったフアンとジョン。

革命軍の同志である医師の裏切り等にまつわる、長い列車でのクライマックスは鳥肌モノでしたね…!
それに続く、終盤のジョンとフアンの魂の交流?
 
ともかく ↑ にある “男泣きの映画” とは、この辺りを指しているのでは… と。 f^_^;

凄味を利かせても、何となく可愛く見えてしまう? ロッド・スタイガーのフアンに愛おしさを感じ…
相変わらず飄々と行動し、内なる “虚無” を体現する Cool なジェームズ・コバーンにカッコ良さを…
感じたりしたのですけれどっ

う~むむむ (¬、¬;
アイルランド時代の青年ジョンの、ラストの “フラッシュバック” の扱いが、何とも難解…!? (;^_^A
カットになった国もあるらしい事を “音声解説” でも明かしておりましたが・・・(汗)

まぁ何はともあれ 今、こうしてすべて見られることを、有難いと思うばかりでございます。(微笑)

因みに、DVD特典の音声解説はクリストファー・フレイング。

当初セルジオ・レオーネは製作のみのつもりだったが、主役二人の強い希望で監督を務めることに…!
(余談ですが、一時はペキンパーにも打診されたらしいです? そんなの聴くと何だか妙に嬉しい♪ w)

セルジオ・レオーネは、当時 主流だった “社会主義の寓話的な作品” を嫌悪…!?
「無政府主義者に共感する」と語ったそうです。
欧州の出来事をメキシコに置き換えて、メッセージを込めたシーンもあるようです…。
(元ネタを知っていれば、あぁ…! と思うようなシビアな映像の幾つかが…!?(汗)) 

余談の余談ですけれどっ
エンニオ・モリコーネが、テーマ曲に “声” を入れたのはこれが初めてということでしたが
“ション ション ション” の声は “スキャットの女王” エッダ・デッロルソ だそうです。
 f^_^;  初めは吃驚しましたが、聴けば妙に心地良く♪  耳に残る感じがしましたね。f^_^;

「ONCE UPON A TIME IN THE WEST(1968)」去年映画館で鑑賞
「ONCE UPON A TIME...THE REVOLUTION(1971)」レンタルした本作
「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(1984)」かつてTV放映にて鑑賞したハズ?

後期の三部作とされるこれらの作品ですけれど・・・
「…IN AMERICA」 は “エクステンデッド版” も出てますので・・・
やはり改めて観なくちゃいけないかも…?(爆)

しかし、これまでの2作とは毛色が違いますしねぇ? f^_^; さて、どうしましょ…?

ロッド・スタイガー(フアン・ミランダ)
ジェームズ・コバーン(ジョン・マロリー)
ロモロ・ヴァリ(ビィエガ)
マリア・モンティ(アデリータ)
リク・バッタリア(サンテルナ)
デヴィッド・ウォーベック(ノーラン)
アントワーヌ・セント・ジョン(ルイス大佐)
フランコ・グラチオーシ(ハイメ)

音楽 エンニオ・モリコーネ

監督・原案・脚本 セルジオ・レオーネ

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