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博士の愛した数式 2005 [は行の映画]

博士の愛した数式.jpg “穏やかな時間” を楽しんで参りました。 
久々、心地良い清らかな涙がスルスルでした。(;_;)
とは言え、あまり期待もせず?の部類の作品と認識しており^_^;御招待券で見せて貰いました。

う~ん (-_-) と申しますのも・・・
わたくし算数の時代はともかくとして、 数学というものが、ある時から大の苦手になってしまいまして “数式” という言葉すら なんだか頭痛のタネになりそうな気が致しましてねぇ ┐(ーー;)┌

それでも やはり見て良かったです!新鮮な刺激で心が潤うような思いが致しましたよ~!

不慮の事故により記憶の回線に異常を来した天才数学者(博士)に寺尾聰
母屋に住む、博士の義理の姉に浅丘ルリ子
紹介所から差し向けられ博士の身の回りのお世話をする家政婦(シングルマザー)に深津絵里
その子ルート(√ 子役)に齋藤隆成
成長したルート(数学教師)に吉岡秀隆

このルート(吉岡秀隆)がストーリーテラーとなり、博士との奇妙且つ心温まる交流を回想していくのですが、折々に “友愛数”やら“階乗” “・・の公式”等々専門用語の解説を挟み、一息入れさせるのですね。
これが ともすると弛くなりがちな画面を引き締めておりましたね。

深津絵里は 控えめながらも明るいキャラクターで家政婦役を好演。
浅丘ルリ子は 思い出を胸の中に封じ込めてひっそりと暮らす、謎めいた老婦人でしたね。

寺尾聰は相変わらず?己のペースで演っていまして、これが本当に味が有るんですよね~。

作品中の背広などは自前。 しかも亡き父上、宇野重吉のものだそうです。
宇野重吉って小柄な人かな? という印象だったのですが、寺尾聰はその背広ピッタリでしたね。
博士は、記憶が80分しか保たない(?)という設定でしたので、ややもすれば(わたくしの勝手な思い込みですが ^_^;)むさ苦しくなりがちと思うのに、いつも小ざっぱり という風体でした。

宇野重吉と言えば、病を得てからも精力的に舞台をこなして・・・ 見事な役者人生でしたね。

亡くなる直前だったかと思うのですが、劇団民芸の旅回りで 『三年寝太郎』 という芝居をやっておりまして、最寄りのホールにて観る事が出来ました。 
そこでは座したまま、それでもハスキーな大声で味のあるお芝居を見せてくれました。
カーテンコール(?)では万雷の拍手!!
観客も複雑な心境を押し包み、心よりの喝采の意思表示でした。

彼が若い時にはあまり感じなかったのですが、寺尾聰、風貌が近頃益々父上に似てきましたね。
そんな事も有ってか? この作品中、博士が亡くなってしまうのでは(!) と、だんだん心沈む思いでラストを迎えたのですが、なんとも明るい幕引きでホッとしたことでした。 (;^_^A

監督・脚本は小泉堯史
原作 小川洋子
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