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抱擁(POSSESSION) 2002 [は行の映画]

抱擁.jpg なんとも官能的な「抱擁」という言葉に惹かれて・・・(^_^;  


「POSSESSION」 は「所有」と言う意味も有りますが この場合「取り憑く」と解した方が良さそうです。

A.S.バイアット   毎度の事ながら この原作者も知りませんでしたが (苦笑)
イギリスの女流作家で、この原作はブッカー賞受賞作だそうです。(それって凄いの? って無知!)

DVD特典として 「監督による音声解説」 が有りまして、それに因りますと、英国ばかりでなく皆に愛された本だと言う事でしたが、そう聞くと原作もまた必読かな~?と・・・。(笑)

ストーリーはヴィクトリア朝時代に生きた詩人の恋愛と、それを研究する立場の二人の男女の恋の成り立ちを、偶然がもたらした2枚の紙切れ(手紙の一部)を発端として、ふたつの時代を交叉させながら巧みに描いて行くものです。

英国の牧歌的な風景や 重厚な造りのお屋敷等々 眼に映るものすべてが美しく、演じる俳優陣も “いかにも” と言った感じに しっくりと来て、知的なゲーム感覚?で最後まで観てしまいました。

キーワードは “手紙”
いにしえの “恋文” と歴史的資料を基に その時代の二人の詩人の心模様を検証していく・・・。

と 同時に、彼らを取り巻く人々の思惑も描かれていますが、悲劇的な事も含めて案外サラッとさりげなく流していたような・・・??

それゆえに 綺麗! という印象が強いのでしょうが・・・
ラスト近くの ショッキングな事態は ちょっとグロな気がしまして引いちゃいましたけどね(苦笑)

大学教師モード・ベイリーに グウィネス・パルトロー
清楚でお堅い印象の美女で、この役には打って付けと言う感じでしたね。

米国人のアッシュ研究者ローランド・ミッチェルに アーロン・エッカート
原作では英国人となっているそうですが、彼女との対比として ラフなアメリカ人で良かったのでは?
絵的にも 成功していると思いました。(監督も そのような意図で変更したと言っていましたけどね)

桂冠詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュに ジェレミー・ノーサム
不倫を不倫とも思わないような横柄な?というか奔放な精神の持ち主なくせに、外観はあくまで知的で繊細という風情で、これも役柄にピッタリでしたね。

レズビアンの同棲相手の居る詩人のクリスタベル・ラモットに ジェニファー・エール
とにかくふっくらとした優しい表情が豊かで美しいです。
内包する情熱は一つのラブシーンに凝縮されていますが、その豹変ぶりが見事で Oh!と思いました。

監督は ニール・ラビュート


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