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ベニスに死す(MORTE A VENEZIA / DEATH IN VENICE ) 1971 [は行の映画]

ベニスに死す0.jpg ルキノ・ヴィスコンティ そろそろ頃合いかな?(笑) と思いまして

拝見致しましたが・・・   一口に言って、不思議な?映画でしたね。
(万年語彙欠乏症にて、こんな表現しか出来ず・・・残念!)

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理想の美を少年に見出した作曲家アッセンバッハは、浜に続く回廊を少年を求めてさまよう。
疫病に罹ってもなお、死化粧をその顔に施させ、ヴェニスの町を徘徊し、
やがて疲れた体を海辺のデッキチェアに横たえる。       (allcinema より)
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究極の美と、醜悪なものが同時に存在する・・・(当たり前か? f^_^;) 
刺激的且つゴージャス感漂う映画でございましたね。

流麗な音楽と、穏やかに経過する時間、そして非の打ち所のない美少年!?
極端に台詞を押さえて・・・ 
或る箇所では一幅の絵を鑑賞するような気分も味わえました?

マーラーの交響曲第五番嬰ハ短調 第4楽章 アダージェット

ハープと弦楽器による優美な旋律の楽曲ですね。
マーラーと意識して聴いたのは、これがお初かも?(苦笑)
(クラシック音楽 なかなか聴く機会がありません。(汗))


賑わいを見せる海辺のリゾートホテル
グスタフ・アッセンバッハ教授は大きな荷物を携えて保養にやってきた。

そこの宿泊客の中に、4人の兄弟と美しい母というファミリーが居た。
中でもひときわ秀でている美少年に目が吸い寄せられる教授・・・。

すると、少年も意識したのか!?
振り返りしなに、妖しげな視線を返すのだった・・・。
さて・・・?


時折、教授の過去が回想されて、断片的に家族らしき人々が登場します。
そして、友人との会話なども挟まるのですが、
ほとんどが ベニスのリゾでの教授の行動を追う映像です。

教授も大きなトランクから取り出したスーツで、紳士のお洒落を見せてくれますが
周りの婦人達の大きな帽子や、裾を引くようなドレスがあまりにも見事に豪華で!
どうしても そちらの方に目を奪われてしまいましたね。(笑)

4人の子どもの母親役、シルヴァーナ・マンガーノはその持ち前の美貌も もちろんですが
様々なドレス姿の美しさは格別でした。
名前を聞いたことはあっても、Oh!この人が?! と認識したのはこれが初めてです。

美しい と言えば、何と言っても!美少年ビョルン・アンドレセン。
彼は本当に驚くほど完璧な美形でしたねー!

“紅顔の美少年” とは このことか! と改めて思い知りました。

ところで、このビョルン・アンドレセン君
スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』 にも出ていたそうなのですけれども
確かにイケメン君が沢山居たのは覚えていますが、どの子が彼だったのかなぁ?(笑)


巨匠の作品・・・ 
理解出来たか? と問われれば、う~む どうかなぁ・・・ と言うところですが (苦笑)
“摩訶不思議さ” に強く惹かれてしまう方ですので、結構好きな作品と言えるかも?

“耽美” とか “甘美” とか
この作品にはそう言った形容詞が付き物のようです。 (笑)

またちょっと時間を置いて観てみると、より深く感じ取れるようになるのかも知れませんね。


余談
ダーク・ボガード・・・ 
今までハンサムな俳優さんだとばかり思っていたのですが・・・
今回は割とちんけに見えました。(爆)
(ん? それが狙いだったのかしらん・・・?)


ダーク・ボガード(グスタフ・アッセンバッハ) 
ビョルン・アンドレセン(タージオ)
シルヴァーナ・マンガーノ(タージオの母)
ロモロ・ヴァリ
マーク・バーンズ
ノラ・リッチ
マリサ・ベレンソン
キャロル・アンドレ
フランコ・ファブリッツィ


原作 トーマス・マン

音楽 グスタフ・マーラー

監督・脚本・製作 ルキノ・ヴィスコンティ

脚本 ニコラ・バダルッコ
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コメント 6

xml_xsl

Labyrinth さん、こんにちは、=(^。^)=
原作が、トーマス・マンだったとは、
ますます興味が高まります!、\(^。^)/

by xml_xsl (2008-11-04 15:43) 

Labyrinth

xml_xsl さん (^_^)ノ いつもいつもありがとうございます!
トーマス・マン て読んだことがないのですが f^_^; この原作は何だかそそられる気がします。
特に、美少年の描き方が気になりますね。(笑)
nice!&コメントどうもありがとうございました。
by Labyrinth (2008-11-05 00:28) 

Labyrinth

nomi さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2008-11-06 11:42) 

おぉ!次郎

 この映画は映画館で観ましたが、スクリーン全体から何となく豪奢で、何となくはかなげな印象を受けました。『ルードウィヒ/神々の黄昏』、『地獄に堕ちた勇者ども』はテレビかビデオでの観賞でしたので、いつか映画館で観たいと思っています。
by おぉ!次郎 (2009-02-20 09:48) 

Labyrinth

おぉ!次郎 さん (^_^)ノ
映画館の大きなスクリーンであの景色を見たらっ さぞかし溜め息ものでしょうねぇ
“味わう” という部類の作品と思いました。
この監督さんは避けて通れない という気がしてますので、他の作品も見たいと思いまする。
nice!も どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2009-02-20 19:04) 

Labyrinth

@ミック さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-08-02 13:59) 

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