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駆込み女と駆出し男 2015 [か行の映画]

駆込み女と駆出し男.jpg 久々に邦画でも・・・ (^_-)-☆

江戸時代の離婚は現代の2倍!? 離縁調停人が人生再出発のお手伝い、承ります。

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井上ひさしの時代小説『東慶時花だより』を原案に、江戸時代の縁切寺、東慶時で
繰り広げられる離婚を巡る悲喜こもごもを描いた人情時代劇。
主演は大泉洋、共演に戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、堤真一、山崎努。
監督は「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人。
 
時は天保十二年(1841年)、
質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。
この時代、夫が妻と離縁することは容易だったが、妻のほうから離縁することはほぼ不可能だった。
鎌倉の尼寺、東慶時は、そんな妻たちの離縁を可能にする幕府公認の縁切寺。
寺に駆け込み、2年を過ごせば離婚が成立した。
駆け込み女たちはまず御用宿に預けられ、そこで身元の調査が行われる。
戯作者に憧れる見習い医師の信次郎は、江戸を追われ、
そんな御用宿のひとつ、柏屋に居候することに。
そして、叔母である柏屋の主人、三代目源兵衛の離縁調停を手伝い始める。
そんなある日、顔に火ぶくれを持つじょごと、足を怪我したお吟が、東慶時に駆け込んでくるが…。

                            (allcinema より)
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北鎌倉の東慶寺と言えば、女性なら何となく惹かれてしまうお寺さんですけれどもっ?
俳句歴ン十年という私めは (・・*)ゞ お寺を想う前に “イワタバコ(岩煙草)” を思い出します。 

ともかく見事です!(花の時期は・・・6月頃でしたか?) 

以下の3枚は十年程前の自前のですが・・・ 稚拙HPでも残しておくものですねぇ (笑)
ジオさんに感謝♪ (^人^;

iwatabako0.jpgiwatabako1.jpg
iwatabako2.jpg この可憐な花は“駆込み女” のイメージか?w

さて、そろそろ本題に・・・ ポリポリ (・・*)ゞ

駆込み女と駆出し男0.jpg
   日本橋の豪商 唐物問屋の主人 堀切屋三郎衛門と その妾(愛人) お吟

この二人の仲は、お吟の口から語られますが
鷹揚に構えて?どこか曰くありげな主人と、
シャキシャキして “良くできた女房” という 私めの印象でした!?

何故お吟が東慶寺に駆込もうと思ったのか という真の理由は、
後々になって明らかになるのですけれども・・・

話の持って行き方の巧さに! まんまとして遣られました!?  
まじ泣けた~!(;_;)

井上ひさし氏の原案の良さは当然のことながら!
原田眞人監督の脚本の秀逸さなのでしょうねぇ!?

・・・抑制の効いたさりげない描写に、思わず嗚咽がっ!? (T_T)

その前段階で、
攻撃的ともいえる早口の台詞の応酬などで、テンポ良い展開を見せつけられているので
そのギャップにやられてしまいましたね~ ^^;(この手の手法に弱過ぎの私です・・・ポリポリ )

お吟の場合だけでなく、花魁の足抜けの一件なども然り!

何度笑って、泣かされたことか・・・ orz

駆込み女と駆出し男1.jpg
             駆込み女二人 じょご & お吟

さて、夜の山中で偶然出会った お吟とじょごは、必然的に?協力し合い!?
追手が掛かって居るのを背に感じて!? 東慶寺の門前へと急ぎます。

駆込み女と駆出し男2.jpg
        医師修行中の中村信次郎 & “鉄練り” の女  じょご

東慶寺へのパスポート? は三通り・・・ (上臈衆格・御茶間格・御半下格)

金子をしこたまくすねてきた お吟は、当然ながら最上級の待遇ですが、
じょごは自ら望んで御半下へ!

鞴(ふいご)等を使い、火を操る名人の じょごは、
名誉の負傷じゃないですが、顔に酷い火脹れがっ!

見習い医師の信次郎は、暴力夫への対策として?
与える印象を改善すべきだ  との思いがあり・・・
じょごの顔に、薬草による治療を施すことに致します。

駆込み女と駆出し男3.jpg
       じょご & 離縁調停人 三代目柏屋源兵衛 & お吟

しばらくは御用宿に身を寄せ、女主人の柏屋源兵衛に護られながら!?
やがて身元の調査も済み・・・

いよいよ入山となります。

2年間は様々な禁止令に従い禁欲的な?生活を強いられますが
中の人が皆、活き活きとした表情に見えまして・・・!?

心の平安を取り戻しているのが伝わるようで? 安堵致すところでございます。 ^^;

駆込み女と駆出し男4.jpg

お裁縫をしたり、写経をしたり の他に、薙刀や弓矢の稽古まであるという・・・

じょごは、下働きの仕事の合間に薬草園を作ったりしながらも、
信次郎との連絡は、密かに続けておりました。

そんな中、町奉行の鳥居耀蔵は東慶寺の存在自体を快く思わず・・・!?
折りあらば、取り潰しの憂き目に遭わせむ と画策し始めますがっ

さて・・・?


ともかく、魅力的なキャストに大拍手♪  (^_-)-☆
本当に素晴らしいアンサンブルを奏でておりました♪

アダっぽい姐さん 満島ひかり も もちろんなのですけれども!
汚れ役の? 戸田恵梨香は超Nice♪ 最高~♪ 
彼女を見る目が変わりましたっ ポリポリ (・・*)ゞ

そして、私めは初見と思いますが
東慶寺の院代 法秀尼を演じた陽月華が清々しくもカッコよくて♪ Wow♪でしたっw

ベテラン勢は皆さま手堅くて、申し分がございませぬが!

やはり、一番の功績は主演の大泉洋でしょうねぇ ^^;

これ程打って付けの役柄は、そうはない と思わせるほど!?
素晴らしいご活躍♪ d(≧∇≦) 
天賦の才を感じざるをえないな~ と思うことしきりでしたっ♪ (微笑)
(誉め過ぎか? ^^;)

またロケーションも素敵で♪
東慶寺内の様子もスケール感があり、見応えありました。
officialサイトの監督さん談によりますと 『書寫山圓教寺』 とのこと。

本当に! 見どころいっぱい♪ “素敵” がいっぱいの作品でございました。 

大泉洋(中村信次郎) 見習い医者で駆出しの戯作者
戸田恵梨香(鉄練りのじょご) 火を巧みに操る鉄練りの女
満島ひかり(お吟) 唐物問屋の女房 立場は妾?
内山理名(戸賀崎ゆう) 剣道場の跡取り娘
陽月華(法秀尼) 東慶寺の院代
キムラ緑子(お勝) 柏屋の女中頭?
木場勝己(利平) 柏屋の番頭
神野三鈴(おゆき) 妊娠騒動の主
武田真治(重蔵) 七里ヶ浜の浜鉄屋 じょごの夫
北村有起哉(鳥居耀蔵) 町奉行
橋本じゅん(近江屋三八) ヤクザの親分
山崎一(石井与八) 東慶寺の寺役人
麿赤兒(清拙) 円覚寺の和尚 東慶寺の担当医がわり?
中村嘉葎雄(風の金兵衛) じょごの祖父
松岡哲永(田の中勘助) 戸賀崎道場を強引に乗っ取った ゆうの夫
赤間麻里子(法鈴尼)
玄里(おせん) 足抜けした花魁
松本若菜(お種) 舌を焼かれた 柏屋の下女
でんでん(為永春水)
井之上隆志(鼻山人)
山路和弘(渓斎英泉)
大鳥れい(法光尼)
中村育二(老中 水野忠邦)
宮本裕子(玉虫 手首のない間者?)
樹木希林(三代目柏屋源兵衛) 東慶寺の御用宿 柏屋主人 中村信次郎の叔母
堤真一(堀切屋三郎衛門) 日本橋の豪商 唐物問屋主人
山崎努(曲亭馬琴) 人気戯作者


原案 井上ひさし 『東慶時花だより』(文春文庫刊) 

監督・脚本 原田眞人
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ハマコウ

日曜日に観に行きました。
朝10時20分からでしたが 大勢の人がいて驚きました。人情 井上ひさしさんらしい いい映画だなと思いました。
by ハマコウ (2015-05-26 04:35) 

Labyrinth

ハマコウ さん (^_^)ノ
本当にセンスの良い “人情もの” でしたね~ ^^;
台詞で良いことを言っていたのに、早過ぎて理解できないところもあったりして・・・  (・・*)ゞ
今度はそこも注意して!? また改めて見てみたいなぁ と思います。
コメント ありがとうございました。 ん! 原作も興味津々です~ ^^;
by Labyrinth (2015-05-26 10:10) 

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