SSブログ

荒野の用心棒(A FISTFUL OF DOLLARS) 1964 [か行の映画]

荒野の用心棒.jpg セルジオ・レオーネ監督 “出世作” 

製作国 イタリア / スペイン / 西ドイツ

A Fistful of Dollars → 一握りのドルのために

--------------------------------------------------------------------------------------------
二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に現れた凄腕のガンマン。
御存じ黒澤明の「用心棒」を西部劇に翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作。
当時、映画俳優としては鳴かず飛ばずだったイーストウッドを一躍トップスターに押し上げ、
監督レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ共に出世作となった。
この3人は次作「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」でもトリオを組む。
「続・荒野の用心棒」は本作とは何の関係もない。       (allcinema より)
--------------------------------------------------------------------------------------------
これは、タイトルも存じていましたし、音楽も耳に馴染んでいたというのに…!?
観たことがなかったな~ と、今、気付きましたっ  (;^_^A トホホです~

エンニオ・モリコーネの音楽って凄いな~ と、改めて思った次第なのですが…。(微笑)

なんとっ 私めは「続・荒野の用心棒(1966)」の方を観ていたようです!?
“ジャンゴ” と “フランコ・ネロ” は、よぉく覚えています…!?  (って、別の系統でしたね w)

ところでっ
“御存じ黒澤明の「用心棒」” と言われても、こちらも観たことがありませんでした~ orz
関連作品なので、その内に拝見しないといけないかも…?と思っておりまする。

さて、本編ですがっ
オープニング・・・
赤、黒、白というシンプルな色使いのアニメーション
音楽のユニークさ、馬の蹄の音(パカパカパカ)や銃声!? はたまた口笛…?
ともかく、最初から何とも言えない高揚感を感じて…!? 
俗に言う “血が騒ぐ” 感じが?  “マカロニ・ウエスタン” だな~  としみじみ思ったり…。w 
(欧米では “スパゲッティ・ウエスタン” と言うらしい…!? w)

ところで、また余談になってしまいますが… (汗)
“続・夕陽のガンマン” のアルティメット・エディションというのをGet♪ ( ´艸`)
特典映像の “インタビュー” で、クリント・イーストウッドが語られていたことは…
ポンチョや羊革のベスト等は私物で、毎日ホテルへ持ち帰り大事に保管していた… とか。

所謂 “ドル箱三部作” に登場するポンチョは、とても特徴的で印象深いですが・・・
う~むむむ  “お気に入り” だったのか~ と。(汗)
私めには、あのポンチョスタイルはダサく感じられましたので…!? (爆) 少々ガックリ… orz 
(2020-4-28 訂正しま~す (^_^)ノ 1点ものだったので大切に扱った…! ということでしたっ)

とは言え、クリント・イーストウッド 御本人は、若くて、甘くて!?  カッコ良く…♪ 
更に、風貌に見合う?佳い声をされていたのが、妙に嬉しかったり致しましたっ 
(吹替は山田康雄! とお馴染みになっていましたので…! 新鮮な衝撃がっ f^_^;)

冒頭は、馬から降りて、町外れの井戸で水を飲む “ジョー(クリント・イーストウッド)”
白い服の男児が、母親に会いたくて? 他所の家に忍び込むところを、じっと見ている。
(流れる音楽と “動き” が連動している感じが何とも心地良く♪ 流石 “黄金コンビ” ( ´艸`))

やがて男の子は追い出され、父親に縋るが、
父親はごろつきどもに足蹴にされ!? 「女房を返して欲しいならバクチの借りを払え」と…。

“ジョー” は、窓からその様子を窺う “囚われの母親” と目が合って、暫し見つめ合うが…?
バタンと戸を閉められてしまう。

“ジョー” が “縛り首の木” を横目に、町に踏み込むと・・・
鐘撞の男(弔いの鐘を撞くのが仕事?)が近寄り… 
「ロホス兄弟に用か? それともバクスター?」と話しかけてくる。

やがて、4、5人の男たちに目を付けられる “ジョー” ・・・ 

からかい半分ながら? いきなり発砲してきて… 馬は驚き!
乗り手を残して走り去ってしまうのだった!?

一部始終を観ていた “鐘撞男” は「金儲けは無理だな! 殺されるのがオチだ」と嘲笑う。

“ジョー” は、目が合った主人に誘われるように…? 
閑散とした酒場に入って、食事を頼むことに…。

“殺しが平気ならすぐに仕事は見つかるさ” と、人の好さそうな酒場の主人は言うが…
“早く町を出ろ” とも言うのだった。

彼は “ロホス兄弟は酒を扱い、バクスター一家は銃の販売を…” とも教えてくれたのだが…!

それを聞いた “ジョー” は・・・
“バクスター ロホス 俺がその中間” と言い、“金儲けに持って来いだ” と うそぶく。
(酒場の隣では、棺桶屋の老人ピリペロが、仕事に勤しむ姿が…!? (爆))

そして、手始めに…?
先般 “馬” を撃って驚かせてくれたバクスター一家に話を付けに行くのだった。

“俺の馬を怒らせた” と、“ジョー” が得意の早撃ちで4人を仕留めるとっ

一家のボス “保安官” のジョン・バクスターが、気色ばんで出て来て!?
「4人も殺ったら即縛り首だ」と言い出すが・・・
“ジョー” は取り合わず…!?  
“早く死体を埋めろ” と言い残して、颯爽と去っていく。

その足で向かった先は、ロホス兄弟の屋敷だった。
“ジョー” は、そこで “ボス” と面談し、用心棒として雇われることになったのだが・・・
屋敷内では、“町外れ” で目の合った “母親” マリソルに遭遇することに…!?

彼女はボスの弟ラモン(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の “お気に入り” だと教えられ…
更に、ラモンは(ライフル射撃の) “凄腕” だとも聞かされる…!?

さて・・・?

二人の “ボス” を手玉に取って…! というところですが・・・
あっちへ付いたり、こっちへ付いたり… の “ジョー” の変わり身の早さに戸惑い !?   
“置いてけ堀” 状態もアリ… の、私めでございました…。(ウ^_^ソ) 

まあ、その辺りの面白みもウケた理由の一つなのでしょうが…?w
(“金” で動く男の割には嫌みが無い… というところがミソでしょうかね?(微笑))

クライマックスも、なかなか凝っていまして… 
思わず “手に汗握る” ( ´艸`) 絶妙な “間合い” が、最大の見せ場となっておりました♪ 

今時流行りの “ソーシャルディスタンス” で居並ぶ5人の男を相手にし・・・
最後には、宿敵ラモンとの一騎打ち となりますが…!?(堂々とネタバレ ( ´艸`))

ラモンを演じたジャン・マリア・ヴォロンテも、敵役として申し分のない良い俳優だな… と。
(以前はむさ苦しく感じられて!? どちらかと言えば 嫌いな方でしたのにねぇ f^_^; オホホ)

総じて、面白く拝見!
 
…なのですが、こうなるとやはり、“黒澤・用心棒” も観たくなってしまいますね♪
ストーリー的にも、類似点等々、とても気になります。(汗)

まぁ、何はともあれ
セルジオ・レオーネの “原点” を観ることが出来て、とても満足しています。
クリント・イーストウッドの若い声を耳に出来ただけでも御の字♪  (^_-)-☆
(このDVDは昔の儘のようで? 尺も96分と短めでしたね…!)

チャプター(参考までに)
01.メイン・タイトル
02.母を求める子
03.手荒い歓迎
04.2人のボス
05.4つの棺桶
06.ロホス兄弟
07.駅馬車到着
08.眠れない男
09.皆殺し
10.ラモンの和解案
11.男の計画
12.夕食への招待
13.2つの死体
14.妻の疑い
15.男の情報
16.墓場/ロホスの家
17.ロホス兄弟帰還
18.マリソル確保
19.人質交換
20.マリソルのいきさつ
21.ロホスの酒宴
22.一家を逃がす
23.ロホス兄弟急行
24.リンチ
25.脱出
26.締め上げられる親父
27.ベクスターの最期
28.回復と準備
29.最後の決闘
30.町を去る

クリント・イーストウッド(名前のない男(ジョー))
ジャン・マリア・ヴォロンテ(ラモン・ロホス)
マリアンネ・コッホ(マリソル)
ヨゼフ・エッガー(ピリペロ) 棺桶屋の老人
マルガリータ・ロサーノ(バクスター夫人)
ホセ・カルヴォ(酒場の主人)

音楽 エンニオ・モリコーネ

脚本 ドゥッチオ・テッサリ
   ヴィクトル・A・カテナ
   ハイメ・コマス

監督・脚本 セルジオ・レオーネ(ボブ・ロバートソン名義)

nice!(30)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 30

コメント 2

末尾ルコ(アルベール)

おお!黒澤の『用心棒』をご覧になってないのですね!ス・テ・キ(←深く考えないでください 笑)。
『荒野の用心棒』と比べると、黒沢オリジナルはとてもきっちり作られている隙のない作品という感じで、レオーネももちろん高度な計算による演出なのですが、雰囲気としてラフでざっくりした感覚があり、そこが黒澤とは違った魅力の一つかなと。
もちろんどちらも大好きです。                RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-04-27 01:49) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
Wow♪ どちらもお好きなのですね~ ( ´艸`) しかも “大” 付き♪ w
黒澤作品は暫く観ていないのですが、お初の「用心棒」・・・
どう感じますか? 楽しみになりました。いつも、ありがとうございます。



by Labyrinth (2020-04-27 23:45) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。