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ダンディー少佐(MAJOR DUNDEE) 1965 [た行の映画]

ダンディー少佐.jpg チャールトン・ヘストン主演…  問題作…!?  ( ̄ο ̄;

ジャンル アクション/戦争/ドラマ
製作国 アメリカ
時間  124分

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凶悪なアパッチによって民間人が虐殺されるという事件が起こった。
北軍少佐ダンディーは、報復のために軍を組織する。
捕虜として捕らえられていた南軍将校タイリーンは、
待遇改善と引き換えに、南軍兵士を軍に参加させるが……。
南北戦争を背景に、共通の敵をもった両軍兵士の戦いを描いたアクション大作。(allcinema より)
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サム・ペキンバーにハマってしまったようです…? w

ところでっ
本作は、内容よりも、プロデューサーと揉めた…! というのが有名に…!?(¬、¬;
その後、サム・ペキンバーは何年間も干されることに…! という曰く付きの作品でございます。(汗)

『ダンディー少佐 MAJOR DUNDEE』 The Extended Version というのをレンタル。

うっかり屋の私めは… 何故か? これはもう観た映画だとばかり思っておりましたけれど…?
観終わってみれば… はて ?(・_・?) ハテ? 状態…?(大汗)

なんとっ 
ロバート・ショウ目当てで観た「カスター将軍(1967)」と勘違いしていたようです。(爆)
チャールトン・ヘストンも、見慣れた俳優さんなので、早合点…?   ポリポリです。

そんなこんなで…
“インディアン” との壮絶な死闘を期待していた(?) 私めは、肩透かし状態に…!?(ウ^_^ソ) 
(当時メキシコを占領していたフランス軍も “敵” となっておりました…!? w)

そして、後半から何故か…? 
ダンディー少佐(チャールトン・ヘストン)の “人格” に疑問符が…!?(爆)

少々屈折した?性格なのかな? と。 ( ´艸`)
まあ、掴みどころの無さが魅力の一つになったりも致しますが… 私めは少々困惑…!? (¬、¬;

一方の雄…
“南軍捕虜” のリーダー、 タイリーン役の リチャード・ハリスですが・・・
かつて “ハリ・ポタ” では、ご老体の? アルバス・ダンブルドア校長を演じておられましたが…
まだ若くて負けん気が強そうな?南軍将校役の彼は何ともカッコ良く、正に “ダンディー” でした♪ w

始まりは、“日記” という態で…。
(第5騎兵隊 一個中隊 生き残りのラッパ手 ライアンの日記… 1864~1865)

オープニング・クレジットの背景には、インディアンの襲撃を受け壊滅状態の町の模様が…。

あらゆるものを強奪してインディアンが去った後も、炎上の様や累々たる屍が延々と映し出され…!
まもなく焼け落ちんとする建物が、見事に焼け落ちた瞬間に…! “Directed by SAM PECKINPAH” 

インディアンの襲撃を知ったダンディー少佐は、一団を率いて現地に赴く…!

その惨状を確認し、後始末を指示する様子を・・・
遠方に陣取ったインディアンの長 チャリバが、しっかりと見届けていた。

ダンディー少佐一行は帰路に就くが…
夜、川の付近で… 脱走を図ったとみられる “南軍捕虜” を発見…!? 全員を捕縛する。
(その中にはダンディーと曰く因縁あるタイリーンが居た…!?)

砦に戻ったダンディー少佐は、南軍の捕虜たちを広場に集めて、こう切り出す。

「インディアン討伐の志願者を募りたい」

面接の結果は・・・
ダンディーと反目するタイリーンと、その腹心4人を含む少人数となったが…
タイリーン自身、ギリギリ、プライドを保ちながらの譲歩で、“条件付き” の参加に…!?

さて・・・?

いざ出陣!

砦を出て行く時の “大合唱” のシーンが有名らしいのですが…?
南軍北軍… どちらも譲れない…! とばかりに、良い声で競い合います♪

その後は、紆余曲折を経て・・・(と、お得意の “割愛” になってしまいますが…  スミマセン)

ここで興味深いのは、ウォーレン・オーツ扮するところの “ハドリー” の存在です。

ハドリーはタイリーン組の一人なのですが、立ち寄った村の娘が忘れられず…!?
“手土産” にと、食料等をくすねて隊を抜け出し、逢いに(口説きに)行ったのだと主張…!

ところが、ダンディー少佐は “脱走兵” と決めつけ、連れ戻すと、即銃殺刑にしようとする。

結果的には、タイリーンが責任を取って!? 自らズドンとやってしまうわけですが…。 ( ̄ο ̄; ネタバレ?
(緊迫感溢れる良い場面を端折って軽いものにしてしまい、誠に申し訳ございません…)

(結構尺を取る…?) ハドリーが “泣きを入れる” シーンを観ていますとっ
どうしても、裏事情に気が行ってしまい…? f^_^;

サム・ペキンバーと製作者側とのトラブルとか…?
歳の差が有り過ぎるメキシコ人女優との恋とか…? (結局 皆の猛反対を押し切り結婚したようです?)
そんなことが過ってしまう私めでございました。(苦笑)

本作を鑑賞中に、不自然さを感じたり、分かり難さを感じたりする時? 
それは概ね “彼” のせいではないはず…! と、ついサム・ペキンバーに肩入れを…? (^_^ゝ

“編集” は… そんな感じで? 悔いは残るものの… (← えらそーに…!)
個々のシーケンス自体は、ユーモアも、勇壮さも、ロマンもあり… の? 見応えあるものでした。

殊に、メキシコの風土と人々の暮らし振りの描写は “お手の物” と言う感じで…!? 情緒たっぷり♪

後先になってしまい、ナンなのですが… (汗)
ダンディーとタイリーンも、自然に蟠りが解け…!? 
陽気なメキシコの雰囲気に身を任せて楽しむシーン等、見所がいっぱいありましたね♪  

圧巻は、クライマックス・・・
国境近くの川(リオグランデ) を挟んでの、仏軍との騎馬戦が、とにかく凄かった…!!
臨場感も、重量感も… さりげなく半端ない感じ…!? (^_^ゝ 言い方が変ですが…。w 

ここでも? 無茶してるなぁ (´0`) と、ハラハラさせられるのですけれどっ  (苦笑)

「馬を撃て!」との命令に…!? 
川で転んだ馬たちが次々と立ち直るのを見て… ホッと安堵の私めでございました。w

ともかく、“急坂” を馬に強いること自体、ありえねー と思ってしまうのですが…!(汗) 
馬たちは砂塵を巻き上げ、健気に駆け降りてくるのでした。 壮観…!

ところでっ
あれ程お熱だったジェームズ・コバーンの話が出てこないな~ と不思議に思われた方も…?
おられないか… (^_^ゝ 

実は、片腕の “斥候” 役で早いうちからご登場だったにもかかわらず、認識できず…!?(爆)
しばらく経ってから、あぁ~! と、気付いた… というお粗末でしたっ (汗)

ダンディー少佐からの信任が厚く、一番の儲け役では? と思われる サム・ポッツ…!
役柄はカッコイイのですが、やはりむさ苦しさがねぇ… う~むむ (¬、¬; ちょっと引きました!? (汗)

さて…
毎度、お楽しみとなった?DVD特典ですけれども・・・f^_^;

DVD特典 “ドキュメンタリー”
『PASSION & POETRY  THE BALLAD OF SAM PECKINPAH』からの抜粋 ですとっ  
これは面白そう♪ ( ´艸`)

数々のインタビューを聴いてみると… あ~ 成程~ (´0`) と、甚く(いたく)納得でした。w

・・・知り得た情報を具体的に記しておきたいと思います。

サム・ペキンバーがロケハンに行った時、プロデューサーは同行しなかったので、
距離の有る2カ所を選んでしまった。
それは、サムに体力消耗や時間的なロス等 をもたらした!?

ロケ地の選択ミスが致命的となり…?
撮りながら脚本を書く との心積もりも、実行に移せなかった?

欧州の有名女優を使うよう、要望があったりも…?
(ドイツ人女優センタ・バーガーとは気が合い、楽しそう♪)

TVから映画に進出して、まだ間がなく…! その “経験不足” が彼を苦しめた…!?

・・・悪い話ばかりではございませぬ…? (^_-)-☆

製作者側が撮影現場を視察した結果、サム・ペキンバーを “急かす” 行動に出ると…
烈火のごとく…!? (¬、¬; ともかく激怒! 

あわや “クビ” か…? となりかかった時… 
俳優たちは「では俺たちも…!」とペキンパー側に付いた。

すると、映画の “出来” を気に入っていたチャールトン・ヘストンが製作者側に…
「出演料はいらないから…!」 とハッタリを掛けたら、本当にその通りに…!?  ( ̄ο ̄; ェッ
ヘストンのエージェントは真っ蒼になったが、俳優仲間たちからは大喝采♪  男を上げた♪

ジェームズ・コバーン(談)
サム・ペキンバーは一日に最低3時間は天才になる
それは酒量によるが…
本人が言うには「働き者の酒飲み」
それでも彼は素晴らしい監督だった
サムは暴力的と非難されるが、非暴力主義の男だ!

センタ・バーガー(談)
ペキンパーが恐れていたのはアメリカの暴力・・・
彼は自国の歴史に惹かれていた…!
それに付随した暴力の部分にもね
でも、彼自身は暴力的じゃない!

サム・ペキンバーの娘 ルピタ・ペキンパー(談)
メキシコには父の好きなものがたくさんあった
父にとってメキシコは非常に特別な場所・・・ 料理、音楽、酒、ガン…?

サム・ペキンバー(談)
「自分の為に作った映画に多くの人が共感することを願う」

「独自のスタイルと言われるが、故意じゃない 私の人間性や人生すべてがスクリーンに映る
 だから毎日やれるだけのことをやるだけだ」

余談ですが…
気になったのが、タイリーンの階級と言いますか…? 呼び名なのですが…。

チャールトン・ヘストンが大声で「Lieutenant Tyreen!」と叫ぶところがあるのですけれども
訳は、「タイリーン中尉」になっているのですよねぇ (汗)

「Captain Tyreen」と呼び掛けるところもあるのですけれど…? (;^_^A
ドイツ美人テレサ・サンティアゴが「Lt.Tyreen」と言った時は “中尉” でしたね。

“大尉” の時もあれば “中尉” の時も…! これは単なる手違いなのかもしれませぬが…?(苦笑)
エンディング・クレジットには “Captain” とあるので、“キャプテン” ならば “大尉” かな? と。w

因みに… 大尉は →  Captain(米陸軍) Lieutenant(米海軍) 蛇足…! (^_^ゝ

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.虐殺現場
3.タイリーン
4.志願者
5.グレアム中尉
6.南軍の譲歩
7.準備完了
8.出発
9.南軍と北軍
10.ダンディーとタイリーン
11.アパッチの密告
12.待ち伏せ
13.痛手
14.降伏の要求
15.“ダンディー万歳”
16.村の祭り
17.村を出発する日
18.敵を欺く
19.脱走兵
20.裁き
21.アパッチの襲来
22.隊を離れて
23.苦悩
24.ダンディーの復帰
25.アパッチとの対決
26.フランス軍の追っ手
27.国境の川で
28.帰国

チャールトン・ヘストン(エイモス・チャールズ・ダンディー少佐) 北軍 牢番!?
リチャード・ハリス(Captain ベンジャミン・タイリーン) 南軍大尉 脱走を図った捕虜
ジェームズ・コバーン(サミュエル “サム”・ポッツ) 片腕の斥候
ジム・ハットン(グレアム中尉) 北軍将校
マイケル・アンダーソン・Jr(ライアン) ラッパ手
センタ・バーガー(テレサ・サンティアゴ) ドイツ人医師の未亡人
マリオ・アドルフ(ゴメス軍曹)
ブロック・ピータース(イソップ) 北軍 黒人兵
ウォーレン・オーツ(O・W・ハドリー)
ベン・ジョンソン(チラム軍曹)
R・G・アームストロング(ダールストロム) 牧師
L・Q・ジョーンズ(アーサー・ハドリー)
スリム・ピケンズ(ワイリー)
カール・スウェンソン(ウォーラー)
マイケル・ペイト(チャリバ)
ジョン・デイヴィス・チャンドラー(ベンティーン)
ダブ・テイラー(プライアム)
Begonia Palacios (Linda) ライアンと恋仲になる村娘 (リアルで、サム・ペキンバーと結婚)

監督・脚本 サム・ペキンバー

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