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あさがくるまえに(REPARER LES VIVANTS/ HEAL THE LIVING) 2016 [あ行の映画]

あさがくるまえに.jpg タハール・ラヒム & エマニュエル・セニエ!? ( ´艸`)

ぼくの心臓の鼓動が、あなたの心を、きっと、ずっと、震わせ続ける……

ジャンル ドラマ
製作国 フランス/ベルギー
時間  104分

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最愛の息子が突然の事故で脳死状態となり悲しみに暮れる両親が、心臓移植を提案され
苦悩するさまと、提供を待つ一人の女性の葛藤を繊細なタッチで描いたヒューマン・ドラマ。
出演はタハール・ラヒム、エマニュエル・セニエ、アンヌ・ドルヴァル、ドミニク・ブラン。
監督は長編3作目のカテル・キレヴェレ。              (allcinema より)
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カテル・キレヴェレ監督はお初ですが、動画での印象は優しめでcuteな感じの女性でしたね。

ダイナミックな映像や、冷静な眼差しが感じられる “摘出手術” のシーケンス等々に感心させられつつ… 
底辺に流れる優しさや繊細さも同時に伝わりまして…  作り手の多彩な感性に心惹かれる私でした…!?

ところで… 何故なのか? ?(・_・?) ハテ? 
“主役(17歳の設定)” と思われる青年役の俳優さんの名が無い…? ( ̄ο ̄; (allcinema に限って…?)
何か深いワケがありそう? なんて… また余計な事に気を回す私めでございます。(汗)

臓器提供者という立場なので、露出は多くても名前は伏せてるのか…?
それとも、ただ無名の新人なのでクレジット順が下の方なのか…? なんてね… w
(official website には、役名と共に明らかにされていました… (^_^ゝ) 

フランス 夜明け前の ル・アーブル…
ベッドに横になり、隣の “彼女(ジュリエット)” の幼げな寝顔を見つめていたシモンは、起床すると…
身支度を整えてから、スマホで1回カシャーリと彼女の画像を撮り、窓から外に飛び出す…!?
(この時、窓は明け放したまま…!? カメラは小さくなるシモンの後姿をずっと追い続けます)

自転車のシモンが快調に飛ばしていると、“スケボー” が合流…!
やがて二人は、友人のクルマに乗り込み、三人で海を目指すことに…。

タイトルコール

夜が明けて、明るくなり掛けた頃、ようやく海岸へ到着…!
荒波の打ち寄せる岩陰で着替えると、早速サーフィン開始。
(波と戯れる と言うのか…? ともかく迫力満点! 超 “臨場感” に、ゾワッとする私でした… w)

シモンは、上手いことパイプラインを捉え、潜り抜けて行く。
(スローモーションと、優しめな音楽… その後の謎めいた水中映像は、何かの予感を示唆していた?)

三人は、ひとしきり波乗りを楽しんでから、帰路に就くのだが・・・
くたびれてしまったシモンは、“スケボー” の子に寄り掛り、眠りに落ちる…。

そこで、突然の事故…!(映像はナシ)

(真ん中に座っていてシートベルト不着用だった?) シモンは・・・
脳に大きな損傷を負い…(多量の脳内出血)、昏睡ではなく “脳死” と判定されることに…。

知らせを受けた母親のマリアンヌ(エマニュエル・セニエ)が、病院に駆けつけ・・・
少し遅れて、別居中の父親ヴァンサンもやってくるのだが…。

担当の医師と、医療コーディネーターのトマ(タハール・ラヒム)が両親を前に、事情説明を…。

“何故手術をしてくれないのか” という気持ちで居る両親に “臓器移植” の話は衝撃的過ぎた…!?

担当医師が席を外し、トマが一人となってから、更に話を詰めようとするのだが・・・

“子持ちか? 違うだろ! 余計なことに口出しするな!” と気色ばむヴァンサンの剣幕に気圧されて…?

「説明がまずかったですね? 突然の話ですし… 」とトマは恐縮して言う。
「説得する気はありません お決めになれるのはご両親だけです」とも…。

そして、両親の帰り際に・・・「残念ですが、結論までの時間は限られています」と。

後日、マリアンヌとヴァンサンは、思い悩んだ末に… “同意” を伝えにやって来た。

一方・・・
パリ在住の音楽家、クレール(アンヌ・ドルヴァル)は、煙草を一服してから、長男のクルマで出発。
次男と合流し、子供時代にそうしたように? ベッドに三人で寛ぎ、TVの『E.T.』を楽しむのだった。

翌日は、向かいにある病院で受診を…!
女性医師リュシー・モレは、クレールの心臓の不具合を指摘し、残された道は “臓器移植” のみ…  と。
クレールは、自然の道に反するようで…? あまり乗り気ではなかった。

・・・クレールは入念におめかしをして…! 一人でコンサートホールに出かける。

旧友?のピアニスト アンヌ(アリス・タグリオーニ)の演奏会だった。
終演後… クレールは、ロビーで談笑中のアンヌに声を掛けてみるのだが…
振り向いたアンヌの顔には戸惑いの色が浮かぶ…!? 

そして、昔の “蟠り” が蘇ってきたのか…?  “なんで今頃?” と、硬い表情を見せたものの…
クレールの弱った様子を認めると、自分のクルマで家まで送ることに…。

車中…
“いつから?” と尋ねて「3年前…」と答えが返ってくると、アンヌは思わず「傲慢」を口にする…!?

その夜、久々に二人でワインを飲み、以前のように打ち解けるのだが・・・
引き留められたアンヌは、大きなベッドでクレールに寄り添いながら、切なさに涙ぐむ。

その頃、医療 “仲介者” のオフィスでは・・・
“シモン・ランブル” のドナーの件の許可が下りたということで…  “緊張” と共に、俄かに動きが…!

今回は、三つの病院とコンタクトが取られることに…!?

クレール担当のモレは画像で確認後、早速二人の若手医師をル・アーブルに向かわせる。

クレールは、ドナーが見つかったとの連絡を受け、早々に入院したものの…
次男のサムが到着せず…?
「もう少し待って…」 と言うと、モレ医師にたしなめられてしまうのだった。

今生の別れになるかも… と? 子供のように泣きじゃくり、長男になだめられるクレール。

・・・いよいよ、シモンの臓器摘出の手術が始まろうとしていた…。

さて・・・?

トマの待つ病院に、医師たちが到着すると、早速心臓の摘出に取り掛かりますが・・・
最後の段階に進んだ時、逸る(はやる)執刀医の手を止めさせて…! トマがある “儀式” を致します。

それは ↑ のポスターにあるように、シモンに語り掛ける というものでしたけれど…
両親に約束した通り… シモンの “尊厳” を守る行為の一つでした。
(具体的には、メッセージを伝え、イヤホンを装着し “音” を聴かせてあげる というものでした)

トマの “儀式” が済むまで、畏まって待っているスタッフの姿が、何とも言えませんでしたね。(苦笑)

すべてが終わった後、トマはシモンの身体を丁寧に清拭し、無言で去りますが・・・
タハール・ラヒムの姿は「おくりびと(2008)」の本木雅弘を思い起こさせるかのようでした…?(汗)
(風貌的には賀来賢人 似 と思うタハール・ラヒムですけれど… (^_^ゝ)

実は、シモンが “搬入” され・・・
“脳死=ドナー” ということか?   トマの顔に思わず “微笑” が…!? 
ん? まさかの笑顔か?(¬、¬; と、見咎めてしまった私でございます…。(爆)

それでも… 熱くなる執刀医に向かって強く言い放った…!
「待て… 待つんだ!」の言葉が、トマの存在を再評価させてくれました。f^_^;

ところで、当然… 
手術後のクレールは “無事成功” の証として、良い表情を見せ…  幕となりますが
どうやら “愛” も取り戻すことが出来たのかな? という明るい展望で、何よりなのでした。w
(早朝の待合室には、寄り添い眠るマックスとサムの兄弟… それを静かに見守るアンヌの姿が…♪) 

ここで一言・・・
私は何故か平気でしたが… (爆)
気の弱い方は、手術の模様などリアルに出てきますので注意が必要かも…?
って、そんな方は最初からこーゆー作品は選びませんよね…。(¬、¬; 失礼しました。

一番印象に残り、衝撃的だったのは、シモンの母親マリアンヌのこの台詞 「目は止めてね」
重くて、デリケートな話が、さりげなく淡々と描かれ、概ね好感触の本作でしたが・・・
エマニュエル・セニエの役は、余りにも気の毒過ぎて… 見るのにも辛いものがありましたね…。 

反対に…
若い心臓を頂くクレール役のアンヌ・ドルヴァルは、どんどん綺麗になった という印象が…?( ´艸`)

差が有り過ぎだなぁ… と感じながら
やはり、それが現実なのか と思ってみたりしました…。(汗)

キラキラしたシモンの “青春” が、途中で挿入されたりするのも、気分が変わり?良かったのですが
シモン付きの看護師のエロい妄想?は必要だったのかなぁ? なんて変な事に拘る私めでございます。(笑)

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.夜明けのサーフィン
3.病院からの電話
4.現実を受け入れて
5.ガールフレンド
6.つらい決断
7.今が最後のチャンスよ
8.演奏会
9.傍にいてね
10.ドナーの心臓
11.ジュリエットが選んだ音
12.エンディング

タハール・ラヒム(トマ) シモンを担当する医療コーディネーター
エマニュエル・セニエ(マリアンヌ) シモンの母親
アンヌ・ドルヴァル(クレール) 心臓病の患者  音楽家
ドミニク・ブラン(リュシー・モレ) クレール担当の心臓外科医
ブーリ・ランネール(ピエール・レヴォル)救急病棟の医師 
クール・シェン(ヴァンサン)  マリアンヌの別居中の夫 シモンの父親
モニア・ショクリ(ジャンヌ) シモンを担当した看護師
アリス・タグリオーニ(アンヌ) ピアニスト クレールの旧友(元恋人?)
カリム・ルクルー(ヴィジリオ) 臓器を運ぶことを託された男性医師
アリス・ドゥ・ランクザン(アリス) 臓器を運ぶことを託された若い女性医師
フィネガン・オールドフィールド(マキシム “マックス”) クレールの長男
テオ・ショルビ(サム) クレールの次男
ギャバン・ヴェルデ(シモン・ランブル) 交通事故の犠牲者 ドナー

原作 メイリス・ドゥ・ケランガル

脚本 ジル・トーラン

監督・脚本 カテル・キレヴェレ 

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