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ハイヒール(HIGH HEELS/ TACONES LEJANOS) 1991 [は行の映画]

ハイヒール.jpg またもや、マリサ・パレデスに導かれて…! ( ´艸`)

あなたがつらい時は私を想って 泣きたい時は私を想って

ジャンル コメディ
製作国 スペイン
時間  115分

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「アタメ」などで知られるスペインのP・アルモドバル監督が、音楽担当に坂本龍一を起用し、
ある一人の男を巡って巻き起る母娘の愛憎劇をコメディ・タッチで描く。
                             (TSUTAYA DISCAS より)
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またかい? と言われそうな…? (^_^ゝ
スペイン映画  アルモドバル監督 マリサ・パレデス  
もう少し続きそうです。(笑)

本作を見て、一番の収穫は鮮やかなマリサ・パレデスのステージ姿…。

歌声は吹替なのか?確かめようもなく…  という為体なのですが、声は合っていました。 f^_^;

“PIENSA EN MI 私を想って” 
ハスキーな歌声は真に迫って…! 魅了されました♪

そして、もう一つの収穫は…
ミゲル・ボゼ
 というエンターテイナー? の存在を知ったことです。
スペイン語圏では有名というミゲル・ボゼは、ハンサムな上に芸達者でした♪ ( ´艸`)

“Un Año de Amor 愛の一年 → 別離(わかれ)”  
これもハスキーヴォイス♪
(因みに日本で流行った時には岸洋子さんの歌唱だったそう…? どこか聞き覚えがありました)

・・・ってことで、調べてみましたっ d(≧∇≦)

「Luz Casal (ルス カザル)
 1991年リリースの6枚目のアルバムがキャリア初のプラチナ・アルバムに輝く。
 6枚目のアルバム収録曲が映画「ハイヒール」で使われ、ヨーロッパ諸国、
 特にフランスでの人気が決定的なものとなる。(メーカー・インフォメーションより)」  

・・・だそうです。吹替えでしたね~ (^_^ゝ 違和感もなくて素敵でしたけど…♪

オープニング・クレジットの音楽は都会的でCool ♪
(反対に、エンディングの荘重な調べは物悲しげで、幕切れの余韻をしっとりと伝える感じでした?)

清楚なシャネルスーツのレベーカ 27歳(ビクトリア・アブリル 因みに装いはいつもシャネル)
空港で… メキシコから久々に帰国する、人気歌手の母の到着を待っている。

その間、ふと子供だった頃を思い浮かべ… 記憶を辿るレベーカ・・・
母との他愛もない楽しい思い出や、そして…
当時一緒に暮らしていた養父の薬の中身を入れ替え…!? 彼を死に至らしめた “過去” を思う…。

母ベッキー(マリサ・パレデス  身に付けるものは ジョルジオ・アルマーニ) は・・・
華やかな出迎えがないことにガッカリ…!? (それはレベーカの配慮だったのだが…)

母のベッキーは、ニュースキャスターをしている一人娘の結婚を祝福するため、十余年ぶりの帰国。
しかし、相手が昔馴染みのマヌエル(TV局 社長)だったことを知ると、憤慨する…!?
(レベーカの必死の言い訳は、離れて暮らす親子の哀しい齟齬の現れの一つ…!?)

リムジンで… レベーカの自宅へ向かう予定だったのだが・・・
ベッキーは、ホテルへ泊まるつもりだと言い出し…!? 急遽、アラミーヨ広場に寄るように指示…。

そこはベッキーの思い出の地…?
低い窓の部屋をすでに購入済みで、秘書のマルガリータと二人で住むのだと言う…!?
(レベーカは、母がマドリードに落ち着くと分かり、喜びの表情を…!)

近くの壁のポスターには、ベッキーの物真似が得意なレタルという芸人の美しい顔写真が…!

レベーカが…  “ 友達なの ママが恋しくなると見に行くのよ” と言うとっ
ベッキーは、真顔になり・・・
「寂しい思いをさせたわね 本当に悪かった…」と涙目に…。

レベーカは、「憎んだこともあったけど… でも、ずっと愛してた」と言って、母と抱き合う。

夕食は、レベーカの家で三人で取ることに…!
夫のマヌエルと母のベッキーの仲が気になるレベーカは、わざと中座して二人を窺うのだが・・・
「娘を愛しているの?」との問いかけに言葉を濁すマヌエルだった…!?  ( ̄ο ̄;

その後、“女装芸人” レタルのショーが本日で “楽” というので、三人でクラブへ出掛けることに…。
(“オカマ” が妻の友だちなんて…! と小馬鹿にするマヌエルは、用心の為と腰に拳銃を忍ばせる…)

・・・レタルの見事な? “完コピ” の歌を聴いて、ベッキーはご満悦♪

レタルが挨拶に来た時、思い出に何か欲しいと言い出し、ベッキーのイヤリングを所望すると…!?
しぶしぶ承諾し、そのお返しに、シャレで “おっぱい” を片方…! と言い出すベッキー f^_^;
レタルが早速取り出して渡すとっ  “胸が三つになった” と大はしゃぎ♪

その後…
楽屋でレタルの荷造りの手伝いをしていたレベーカは、ひょんなことから “彼” と情交に及ぶ!?(爆)

“4か月ぶりで、良かったけど…! これっきりね… 夫を愛してるの”
というレベーカに・・・
レタルは「また会いたい」と未練たらたらだった…!?

(飲みながらレベーカを待つ間、マヌエルは「彼女とは別れるつもりだ」とハッキリと口にする…!)

一方、(“オカマ” 殺害事件を調査中の…?)ドミンゲス判事の自宅では・・・
ベッドの老母?が、趣味である芸能記事のスクラップ作業にいそしんでいた。

息子の手を煩わせつつ…!?
“ベッキー帰国 第一夜” というタイトルの記事を「ベッキーが戻って嬉しい」と言いながら…
ベッキー専用のスクラップブックに張り付けていく…。

・・・ひと月後
“テレビ局のオーナー” マヌエルが、別荘のベッドの上で射殺体で発見された。

さて・・・?

ドミンゲス判事のオフィスに… 3人の女たちが呼び出され、事情聴取を受けます。

いつも報道番組で、レベーカの横に並び手話通訳をしているイザベル(マヌエルと愛人関係?)
その夜、マヌエルの元に電話を入れた旧知の仲のベッキー
マヌエルの妻のレベーカ

一応? “殺人事件” の態で話が進んでいくのですけれど・・・
あくまでも、大事な思春期を離れ離れに過ごさねばならなかった娘と母親の物語が中心…?

そこに、“オカマ” や、拘置所で出会う女たちが絡んで来たり…!?
(拘置所の中庭での “群舞” もあって…! 軽いノリなのか? お涙頂戴なのか? 振り幅が何とも… w)

そして、ヒロインのレベーカの性格?と言いますか・・・
情緒不安定気味? と申しましょうか? (;^_^A 
不思議な思考回路とでも言ったら良いのか…?(爆)
ともかく、彼女の繰り出す突飛な “行動” が牽引力となり…!? 物語を面白くして行きましたね。

すべては母との絆を確かめる という意味があったのかな??(・_・?) ハテ?

ところで…
何故タイトルが  “ハイヒール” なのか?は、ラストのシーケンスで鮮やかに示されますが
少々 凝り過ぎな気がしたりして・・・!?  (爆) 
残念ながら、私的にはあまりピンときませんでした…  やはり私は天邪鬼か? (¬、¬; 

しかしながら、ベッキーとレベーカ親子の愛情に横槍を入れるつもりもありませんし…
マリサ・パレデスやビクトリア・アブリルの熱演に、感心はしても軽んじる気持ちは皆無です。
(一応、念のため…! (;^_^A)

ビクトリア・アブリルは、「アタメ(1989)」で初めて知った女優さんです。
あの時は、ポルノ女優? と、あやうくレッテルをペタリ しそうになりましたが…!?   ポリポリ。
本作ではショートヘアで、少年ぽさを感じさせたりして…? 新たな魅力発見♪  でしたね。 (微笑)

ビクトリア・アブリル(レベーカ) TVのニュースキャスター
マリサ・パレデス(ベッキー) レベーカの母 ベテラン人気歌手
ミゲル・ボゼ(レタル) ベッキーの物真似が得意な女装芸人? その実…!?
ペドロ・ディエス・デル・コラル(アルベルト) ベッキーの夫 レベーカの継父
フェオドール・アトキン(マヌエル) レベーカの夫  テレビ局 社長
ミリアム・ディアス=アロカ(イザベル) 手話通訳者 マヌエルの愛人
アンナ・リサラン(マルガリータ) ベッキーの秘書
ハビエル・バルデム TVマン フロアディレクター? (若くてスマート…!? w)

音楽 坂本龍一

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

“ハイヒール” の意味は…? 以下伏字で記しておきませふ。(;^_^A
 ↓

ベッキーは子供の頃に住んでいた半地下のアパートを懐かしみ、購入して終の棲家とします。
(かつて彼女の親が管理人をしていたようです)
心臓を患うベッキーの寝室は、高い所に横長の窓が一つあるだけの部屋でした。
“夫殺し” の疑惑の娘レベーカの身代わりとして罪を被ることで “一件落着” …!
(マヌエルの銃にベッキーの指紋を付けて偽装工作をして提出するつもり…?)  
母と娘、二人きりの時間を過ごしていたとき… 「 外を見たいから窓を開けて」 とベッキー。
小柄のレベーカが台に上り、カーテンを開けると、そこにはいつくもの “ハイヒール” が…!
カメラがベッド上のベッキーに向くと、床に “ハイヒール” の影が大きくなって映りました。
ベッキーが息絶えたことに気付かぬレベーカは・・・
「子供の頃… 仕事に行くママのハイヒールの音をじっと聞いていたのよ…」と述懐…。 

 ↑ 以上 覚書。

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