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バチ当たり修道院の最期(ENTRE TINIEBLAS/Dark Habits) 1983 [は行の映画]

バチ当たり修道院の最期.jpg ペドロ・アルモドバル監督 初期の頃の作品… ( ´艸`)

あなたが思ってるような女じゃないの。

ジャンル コメディ
製作国 スペイン
時間  100分

ENTRE TINIEBLAS → 暗闇の中で
Dark Habits → 暗い習慣

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マドリッドを舞台に、資金難で閉鎖に追い込まれる間際の修道院を
なんとか維持しようと悪あがきをする、修道女たちのハチャメチャな努力と無責任を描く、
スペインの奇才アルモドバルのおバカ度満点の怪作。    (TSUTAYA DISCAS より)
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アルモドバルというよりは、マリサ・パレデスに導かれて…  の鑑賞でしたけれどっ ( ´艸`)
遡って観てきた、ペドロ・アルモドバル監督作品… 一応これで打ち止めと致しまする。w

ヘンテコな邦題に “引っ掛かり” を感じて、触手が伸びなかった本作ですが… (爆)
観てみれば、あ~ 言い得て妙? なんて思ってしまう自分でした。(苦笑)

そして、マリサ・パレデスは…
期待した以上に? 若くもなく…? (爆)
それって、若い頃から老け顔ってこと? f^_^; (まぁ想定内ではありましたけどね? オホホ)
修道女姿が新鮮に映りはしたものの? 格別にどうという事もなく…?  (ウ^_^ソ) 

マリサ・パレデス… とても Cool で、カッコ良くて、惚れ直してしまいました~♪ (笑)
(すらりとcuteな おみ足は見えなくても…!) 
迫力と存在感、そして美形はいつも通り…  ってことでしょうか。

料理上手な尼さんで、LSDに依存していて…!? ( ̄д ̄;ギョ
クライマックスでは、コーラスなんかも嬉々として披露しちゃったり…♪ 
もぉ~ 愉しいったらありゃしない♪ (微笑)

・・・かと思えばっ
以前「ペイン・アンド・グローリー(2019)」でボロクソにけなしちゃったフリエタ・セラーノ…(汗)
今回は、流石に若く、ふっくらとした柔和な表情で…!?  尼長を好演。(初見では気付かず… orz)
こちらは、ヘロイン中毒!? (≧m≦)ぷっ  ホント “バチ当たり修道院” ですな。

この二人は、特別な心のつながりを持っていました。
ネタバレになってしまいますが… (;^_^A

尼長は男気がある人? と言ったら良いのか…? (汗)
かつて、ナイフで男を刺して殺してしまった という肥溜め尼(マリサ・パレデス)を修道院に匿った…。

その事を恩義に感じている肥溜め尼は、尼長の為なら何でもする とまで言うくらいなのでした。
尼長がヨランダにお熱になると、二人でクラブの楽屋に押し掛けたり…  と、付き合いの好い事です。w

さて、
オープニング・クレジットは、俯瞰の?夕暮れの街並み… 徐々に闇が深くなる…!?
(穏やかなピアノの調べが都会の倦怠を感じさせるかのよう…?  好い感じのスタートです♪)

ヨランダ(クリスチーナ・サンチェス・パスカル) は、アパートで待つ恋人 “ホルヘ” の元へ…。
麻薬中毒者は、イライラし…! ヨランダのバッグをひったくると早速 “準備” に取り掛かる…!

その後・・・
尋常でない “物音” に驚いたヨランダが駆け寄るとっ
ホルヘは床に倒れて… 絶命…!? ( ̄ο ̄;

ヨランダは慌てふためき、その場を後にする。(その時に彼の日記?を忘れずに…!)

仕事場である “クラブ” の楽屋に駆け込んで、ステージ衣装に着替えたりするのだが・・・
ホルヘ の死が知れて…! 追っ手が “ヨランダ” を探し回っているとわかると、即 逃げ出した。

バスを乗り継ぎ、深夜営業の店で思案に暮れていると・・・
偶然、バッグから “駆け込み寺” の名刺が出てきた…!
以前、ヨランダのファンという修道女がサインを貰いに楽屋に来た折に、置いていったものだった。

ヨランダは、ここしかない! と思い、早速訪ねることに…!

ヨランダ ファンの尼長はすぐに彼女とわかり…! 歓迎してくれて・・・
修道院の貴賓室(元は侯爵の娘ビルヒニアの部屋) へと案内する。

そして尼長は…
“落ち着けますから…” と、ヘロインを取り出して!?   ( ̄ο ̄;
ご一緒にどうぞ と勧めるのだった。(苦笑)

修道院(“駆け込み寺”)では、 “贖罪の娘” が来てくれた! と歓迎ムードで夕食会を…!

しかし、長年に渡り資金援助を賜った侯爵が他界したことで、資金難に陥っている修道院…
その行く末は、風前の灯火だった…?
(長い付き合いの侯爵夫人は修道院のために びた一文 出す気が無さそう…?)

さて・・・?

尼長の他には、料理上手な「肥溜め尼」
柄にもなく?密かに官能小説を書いている(妹が代わりに出版!?) 「どぶ鼠尼」
動物が大好きで、虎まで飼っている「墜落尼」
裁縫が得意で、神父様にも教えている「毒蛇尼」 (因みに ↑ のポスターの人です)
が居て、5人で頑張って来たわけですが…  (“修道院長” は病んでいて、姿は現さず…!?)

ヨランダが来てから尼僧たちは興味津々で…! 自分なりの接触をしてきます。

また、ふらりと “卒業生” も訪ねてきたりして…!?
警察に追われている子が来た時など、ヨランダは気が気ではない風情でしたね。( ´艸`)

いよいよ修道院も閉鎖と決まり…? 尼僧たちは他所に吸収合併されることに…!?

しかし、尼長は、あくまでも “存続” に希望をつないで、資金繰りに奔走…!!

そして…
最後になるかもしれない? 自分の “祝聖日” を華やかに執り行って…  有終の美を飾りたい…!
という尼長の思いを汲み取った皆の力添えで、どうにか当日を迎えることができました…。

お祝いのため、ヨランダが歌ってくれる というので尼長は大喜び♪

ステージ衣装もプレゼントしたりして、楽しみにしていたのですが・・・
本番では、毒蛇尼の手になるスケスケのセクシー系で行くヨランダでした。( ´艸`)

この楽曲も?どなたかの吹替えなのか?どうなのか?判然としない…  と言う為体なのですがっ (爆)
ドスの利いた声… 歯切れの良い歌い方… というヨランダの歌は強烈で…! ワクワクしましたね♪
(くねくねダンスもセクシーで…! 居並ぶ教会関係者の表情が様々なのも? 見ものでしたっ w)

バックでは、どぶ鼠尼 墜落尼 肥溜め尼が、それぞれ楽器?を演奏しながらコーラスを…♪

印象深い1節を載せましょう♪

“来るべくして来て
 去るべくして去る
 愛せる限り愛し
 歩き続ける~♪ ”

ところで、
“どぶ鼠尼” のチュス・ランプレアベ・・・ (見た目も面白ければ話し方も面白い…!? ( ´艸`))
「私の秘密の花(1995)」では、小説家のレオに長々と自作の詩を聞かせる母親という役所でしたが
今回は、自身が密かに官能小説を書いている という “覆面小説家” の役でした。
ここでも、何らかの書物(聖書?) の朗読をする場面があり…  ハタと思いだした次第ですっ (^_^ゝ

ふつーに見れば “倒錯” した世界に違いないのですが・・・(汗)
馴染んでしまうとっ
違和感もなければ、嫌悪感もなく…! 何故か大好きになる♪ という摩訶不思議な本作…! (汗)
(私だけかな…? (;^_^A)

それぞれ個性的なシスターの、一人一人が妙に愛おしく感じられました…♪

また、ヨランダの、女性たちに向ける視線がニュートラルと言うか? 偏見がなくて気持ちが良く…♪
見た目はイカレたクラブ歌手でも?(ヘロインをやっていても?)  信頼に値する人と思えちゃう!?w

まぁ、唐突な幕切れには、当然驚きましたけれど・・・
何度か観返す内には、それもアリかな? と納得の私めでございました。(^_^ゝ

正直、全然期待しないで観た作品でしたが、ペドロ・アルモドバル監督作では一番好きかも…!
手放すのが惜しくなるほどでしたので、DVDがあれば買ってしまうかも…? です。(苦笑)

1.殺人?
2.駆けこみ寺
3.ヨランダ
4.修道女たち
5.夕食会
6.クスリ
7.禁断の書物
8.警察の取調べ
9.アフリカからの手紙
10.祝聖日
11.ヨランダの歌
12.修道院の最期

クリスチーナ・サンチェス・パスカル(ヨランダ) 歌手 元教師?(自然科学)
フリエタ・セラーノ(尼長) ヨランダのファン ヘロイン中毒!? 
カルメン・マウラ(墜落尼) 庭で虎を飼育!?
マリサ・パレデス(肥溜め尼) 料理自慢 LSD中毒!? 殺人経験者!?
チュス・ランプレアベ(どぶ鼠尼) 47歳? 官能小説家!? ペンネーム “コンチャ・トレス”
リナ・カナレハス(毒蛇尼) 裁縫が得意 神父さんと心が通じ合う…!?
マリー・カリーリュ(侯爵夫人) 亡き夫が修道院のパトロンだった…?
セシリア・ロス(メルセデス) 修道院の元 “娘” 尼長に一晩匿ってもらう

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

伏字で、少し覚書を・・・
 ↓ 

お裁縫が得意な毒蛇尼は、いつしか神父さんと愛し合うようになっており
これを機に結婚しよう という話になりますが・・・
それを聴き付けた墜落尼が、面倒を見てきた虎を二人に託したい と言ってきます。
毒蛇尼も承諾して…!
涙目の墜落尼が連れてきた虎を、毒蛇尼も一緒に よしよしヾ(・ω・`) 
その直後、銃声が1発…!?

えっ  ( ̄ο ̄; これって・・・!?

 ↑

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